1.塗り絵の説明
石敷きの庭で、丸い七輪に二尾のさんまを並べ、皿、大根おろし、柑橘、箸を添えた秋の場面です。火や煙を大きく描かず、食卓へ運ぶ直前の落ち着いた構図にしました。
魚屋、七輪、焼ける香り、大根おろし、家族の食卓など、五感と暮らしの記憶へつながります。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「秋のさんまと七輪の絵です。見てみませんか?」
- 「魚と七輪では、どちらから塗りましょうか?」
- 「さんまの背は青や銀色など、好きな色を重ねられますね」
- 「皿や箸だけ塗るところから始めても大丈夫です」
- 「落ち葉を先に秋色にしてみますか?」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「焼けてくると、どんな香りがしそうですか?」
- 「大根おろしや柑橘を添えて食べましたか?」
- 「魚を焼くのは七輪、魚焼き器、フライパンのどれがなじみがありますか?」
- 利用者さんが「煙が大変だった」と話したら、「どこで焼いていましたか?」と聞き、さらに「火を起こすのは誰の役目でしたか」とつなぎます。
- 「魚屋では一尾ずつ買いましたか、まとめて買いましたか?」
- 「さんま以外に、秋によく食べた魚はありますか?」
- 「食卓を思い浮かべながら、ゆっくり進めましょう」
5.介護士が知っておきたいポイント
この絵は食事や調理の会話を楽しむためのもので、実際に七輪を使う活動の提案ではありません。火気、煙、骨、食事形態への対応は、塗り絵とは分けて安全確認が必要です。
魚の色を写実的に直さず、本人の表現を尊重します。細かなうろこや網目が負担なら、七輪本体、皿、落ち葉など広い面を案内します。食事制限や嚥下の不安に触れる場合もあるため、実食を促さず、疲れや見え方を確認しながら進めます。
6.さんまと七輪にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20〜30年代(1945〜1964年)
家庭の熱源や台所は住まいによって異なり、七輪、かまど、魚焼き網などで魚を焼いた人もいます。庭先や土間で焼いたかどうかにも地域差があります。
昭和40年代(1965〜1974年)
家庭の燃料や調理設備が変わり、ガス器具で魚を焼く家庭が増えていきました。火起こしの手間や煙の出方がどう変わったかを聞けます。
昭和50年代(1975〜1984年)
鮮魚店に加えてスーパーマーケットで魚を買う暮らしが広がりました。丸ごと買うか、下処理を頼むか、家でさばくかは家庭ごとに違います。
平成以降
魚焼きグリルや調理済みの魚など、食べ方や買い方が多様になりました。昔の方法を美化せず、本人が楽だった方法や好きだった味を聞きます。








