1.塗り絵の説明
京都・嵐山の渡月橋と、山を彩る紅葉、川を進む小舟を描いた塗り絵です。橋、山、川、もみじを大きく分けているため、色を選びやすい構成です。
旅行の思い出だけでなく、橋を渡った経験、川辺の散歩、秋の山の色などから会話を広げられます。 実際に訪れたことがなくても、好きな景色や行ってみたい場所の話として楽しめます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 京都の秋を描いた絵です。よかったら眺めてみませんか?
- 橋と山では、どちらから色を入れてみましょうか?
- 紅葉には、どんな色を使ってみたいですか?
- 川は青以外の色でも素敵ですよ。好きな色を選んでくださいね。
- 今日は見るだけでも大丈夫です。気になるところがあれば教えてください。
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4.塗り絵中の声かけ
- 橋を渡るとしたら、歩いてみたいですか、それとも車窓から眺めたいですか?
- 秋の山で好きな色は、赤・黄・緑のどれに近いですか?
- 川や橋のある場所へ出かけたことはありますか?
- 旅行では景色を見るのと食事を楽しむのと、どちらが印象に残りますか?
- 小舟を見ると、どんな音が聞こえてきそうですか?
- 京都で思い浮かぶ食べ物やお土産はありますか?
- 紅葉狩りに持って行くなら、どんな飲み物がよさそうですか?
- ご家族や友人と出かけるなら、どんな場所で休みたいですか?
話が出たときの広げ方
利用者さん:
「昔、橋をよく渡ったよ」
介護士:
「どんな橋でしたか?」
さらに:
「橋の向こうには何がありましたか?」
利用者さん:
「京都へ行ったことがあるよ」
介護士:
「どの季節に出かけたんですか?」
さらに:
「そのとき食べたものや見た景色も聞かせてください。」
利用者さん:
「紅葉は黄色が好き」
介護士:
「黄色い葉のどんなところが好きですか?」
さらに:
「この絵では、どの木を黄色にしてみましょうか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
正しい色や完成の形を決めず、本人が無理なく楽しめているかを見ます。
- 色見本どおりに塗るよう訂正せず、本人が選んだ色を大切にします。
- 完成を急がせず、途中で休んだり、会話だけになったりしても問題ありません。
- 「覚えていますか?」を繰り返さず、絵に見える色や形から会話を始めます。
- 職員の知る昔の暮らしを正解として押しつけず、本人が話した内容を起点にします。
- 疲れ、手の動かしにくさ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさがないかを見ます。
- 観光地の知識を試すような質問は避け、景色から本人の経験や好みにつなげます。
6.嵐山・渡月橋と秋の旅行にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20年代(1945〜1954年)
戦後の生活が落ち着き始めるなか、身近な寺社や山へ出かけることが楽しみになりました。遠方への旅行は、時間や費用の面で特別な機会だった家庭も少なくありません。
昭和30年代(1955〜1964年)
鉄道や貸切バスを使った団体旅行が広がり、京都は修学旅行や職場旅行の行き先として親しまれていきました。渡月橋を背景に記念写真を撮った思い出がある人もいます。
昭和40年代(1965〜1974年)
観光バスや自家用車での外出が増え、家族旅行の選択肢が広がりました。紅葉の名所では、カメラを持って景色を楽しむ人も多くなりました。
昭和50年代(1975〜1984年)
新幹線や旅行商品の普及で京都を訪ねやすくなり、寺社巡りと嵐山散策を組み合わせる旅行も親しまれました。
平成以降
写真や映像で紅葉の様子を知り、見頃に合わせて出かける楽しみ方が広がりました。混雑を避けて朝に歩くなど、旅の形も多様になっています。



