1.塗り絵の説明
日光市街から中禅寺湖・奥日光へ向かう、いろは坂の曲がり道を描きました。紅葉の山、観光バス、滝を大きく配置し、細かな葉を描き込みすぎない塗り絵です。
いろは坂は上下の坂を合わせて48のカーブがあることで知られています。バス旅行、山道、窓から見た紅葉など、移動中の思い出を話しやすい題材です。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 日光の曲がりくねった山道を描いた絵です。見てみませんか?
- バスと紅葉では、どちらから塗ってみたいですか?
- 山の色を何色くらい使ってみましょうか?
- 滝や空には、どんな色が合いそうですか?
- 無理に全部塗らず、好きなところだけでも大丈夫ですよ。
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4.塗り絵中の声かけ
- 山道をバスで走った経験はありますか?
- 窓側の席と通路側の席では、どちらが好きでしたか?
- 紅葉の山を見ると、どんな季節の空気を感じますか?
- 旅行のおやつには何を持って行きましたか?
- 乗り物酔いをしないよう、どんな工夫をしていましたか?
- 滝の音は、近くで聞くとどんな感じでしょうね。
- 日光と聞いて、ほかに思い浮かぶ場所や食べ物はありますか?
- 山道の景色を見るなら、朝と夕方のどちらがよさそうですか?
話が出たときの広げ方
利用者さん:
「昔はバス旅行によく行った」
介護士:
「誰と参加することが多かったですか?」
さらに:
「車内では歌を歌ったり、お弁当を食べたりしましたか?」
利用者さん:
「山道は酔いやすかった」
介護士:
「どんなふうに休みながら出かけましたか?」
さらに:
「窓を開けた風や休憩所の思い出はありますか?」
利用者さん:
「滝を見るのが好き」
介護士:
「近くで見た滝はどんな様子でしたか?」
さらに:
「水の音や周りの景色も聞かせてください。」
5.介護士が知っておきたいポイント
正しい色や完成の形を決めず、本人が無理なく楽しめているかを見ます。
- 色見本どおりに塗るよう訂正せず、本人が選んだ色を大切にします。
- 完成を急がせず、途中で休んだり、会話だけになったりしても問題ありません。
- 「覚えていますか?」を繰り返さず、絵に見える色や形から会話を始めます。
- 職員の知る昔の暮らしを正解として押しつけず、本人が話した内容を起点にします。
- 疲れ、手の動かしにくさ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさがないかを見ます。
- 曲がり道の数を答えてもらうクイズに偏らず、乗り物や旅行中の感覚を話題にします。
6.いろは坂とバス旅行にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20年代(1945〜1954年)
遠出はまだ特別で、鉄道と路線バスを乗り継ぐ旅行もありました。山道では道幅や車両の違いにより、現在より時間がかかった地域もあります。
昭和30年代(1955〜1964年)
職場や地域の団体旅行で観光バスを利用する機会が増えました。窓から紅葉を眺めたり、休憩所で記念写真を撮ったりする楽しみがありました。
昭和40年代(1965〜1974年)
自家用車が広がり、家族で山や湖へ出かける人も増えました。いろは坂の48のカーブは、ひらがなの「いろは」にたとえて名づけられています。
昭和50年代(1975〜1984年)
道路や観光施設の情報が旅行雑誌で紹介され、紅葉の時期に合わせたドライブが身近になりました。
平成以降
テレビやインターネットで紅葉情報や混雑状況を確認してから出かける人が増えました。旅の方法は変わっても、車窓から山の色を楽しむ魅力は続いています。








