1.塗り絵の説明
秋の道で石焼き芋を売る若い店主と、木の荷車、かごに並んださつまいもを描きました。人物と道具を大きくしています。
売り声、焼ける匂い、新聞紙に包んだ焼き芋、さつまいもの料理など、本人の経験に合わせて会話を広げられます。 知識や記憶を試すのではなく、色や形からゆっくり話を始めます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 石焼き芋を描いた11月の絵です。見てみませんか?
- 焼き芋と荷車では、どちらから塗ってみたいですか?
- 赤紫、黄色、木の茶色、秋の赤や橙など、好きな色を選んでくださいね。
- かごは、どんな色にすると似合いそうでしょう?
- 全部塗らず、気になるところを一つだけ塗るのでも大丈夫です。
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4.塗り絵中の声かけ
- 売り声について、思い出すことはありますか?
- 焼ける匂いには、どんな様子がありましたか?
- 新聞紙に包んだ焼き芋で印象に残っていることはありますか?
- さつまいもの料理と聞くと、誰を思い浮かべますか?
- 焼き芋を見ると、どんな季節の空気を感じますか?
- 荷車には、どんな色を使ってみたいですか?
- かごは、昔どんなふうに使ったり見たりしましたか?
- この絵の場面には、どんな音が聞こえてきそうですか?
話が出たときの広げ方
利用者さん:
「昔、売り声のことがあったよ」
介護士:
「どんな場所での売り声でしたか?」
さらに:
「一緒にいた人や、その日の様子も聞かせてください。」
利用者さん:
「焼き芋が好き」
介護士:
「焼き芋のどんなところが好きですか?」
さらに:
「この絵では、焼き芋を何色にしてみましょうか?」
利用者さん:
「焼ける匂いを思い出すよ」
介護士:
「どんな場面が心に残っていますか?」
さらに:
「そのときの音や匂いも覚えていますか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
正しい色や完成の形を決めず、本人が無理なく楽しめているかを見ます。
- 色見本どおりに塗るよう訂正せず、本人が選んだ色を大切にします。
- 完成を急がせず、途中で休んだり、会話だけになったりしても問題ありません。
- 「覚えていますか?」を繰り返さず、絵に見える色や形から会話を始めます。
- 職員の知る昔の暮らしを正解として押しつけず、本人が話した内容を起点にします。
- 疲れ、手の動かしにくさ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさがないかを見ます。
- 食事制限やのみ込みに不安がある人には、食べる提案をせず、香りや色の話として楽しみます。
6.石焼き芋にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20年代(1945〜1954年)
さつまいもは日々の食を支える大切な作物で、主食の代わりに食べた経験を持つ人もいます。
昭和30年代(1955〜1964年)
リヤカーなどで焼き芋を売る姿が見られ、独特の売り声が秋冬の風物詩になりました。
昭和40年代(1965〜1974年)
住宅地が広がるなか、学校帰りや夕方に買った思い出が残る人もいます。
昭和50年代(1975〜1984年)
家庭のオーブンや店頭販売など、焼き芋を楽しむ方法が増えました。
平成以降
専門店やスーパーの焼き芋が身近になり、多様な品種が親しまれています。








