1.塗り絵の説明
二人の高齢者がローカル列車の座席に並び、窓の外に広がる紅葉の山と川を眺める場面の塗り絵です。人物と大きな窓を中心にし、車内や景色を塗り分けやすい形にまとめています。
秋の景色を楽しみながら、通学や通勤、家族旅行、駅弁、故郷の路線へ会話を広げられます。10月のレジャーだけでなく、鉄道や昔の移動を題材にしたレクリエーションにも使えます。
列車に良い思い出がある方ばかりではありません。旅行経験を無理に聞かず、窓の景色、座席、鞄、山や川など、本人が話しやすいものを選んでください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「秋の景色を眺める列車旅の絵があります。見てみませんか?」
- 「窓の景色と人物、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「山を何色かに分けると、秋らしくなりそうですね。」
- 「座席や服は好きな色で楽しめますよ。」
- 「今日は列車や旅のお話だけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「窓の外で、一番目に入る景色はどれですか?」
- 「山は赤、黄、緑のどれを多くしてみましょうか?」
- 「昔よく利用した駅や路線はありましたか?」
- 「通学や通勤では、どんな乗り物を使っていましたか?」
- 「列車の旅で食べたものはありますか?」
- 「窓側と通路側では、どちらに座るのが好きですか?」
- 「この二人は、どこへ向かっていると思いますか?」
利用者さん:
「学生の頃は汽車で通ったよ」
介護士:
「汽車で通っていたんですね。駅までどのくらい歩きましたか?」
さらに:
「車内では、どんなふうに過ごしていましたか?」
利用者さん:
「駅弁が楽しみだった」
介護士:
「駅弁を楽しみにしていたんですね。どんな中身が好きでしたか?」
さらに:
「どの駅や旅先で食べたものが印象に残っていますか?」
利用者さん:
「山より海が好きだな」
介護士:
「海の景色がお好きなんですね。」
さらに:
「海沿いを走る列車や道を通ったことはありますか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
交通の呼び方を直さない
本人が「汽車」「電車」「国鉄」など馴染みのある言葉を使ったときは、会話の流れを優先します。正しい名称を確かめるより、本人の体験をそのまま聞きます。
旅を楽しい経験と決めつけない
列車は旅行だけでなく、通勤、通学、通院、仕事の移動だった場合もあります。嫌な経験が出たときは深掘りを求めず、景色や色の話へ戻します。
窓の景色を広く使う
人物の顔や手を塗りにくそうにしている場合は、山、川、空、座席など広い面を提案します。途中でやめても、景色を見ながら話すだけでも十分です。
6.ローカル列車旅にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20〜30年代(1945〜1964年)
地域の列車は、通学、通勤、買い物、通院など日常の移動を支えていました。蒸気機関車を汽車と呼んだ経験や、駅まで徒歩や自転車で向かった記憶を持つ方もいます。
昭和40〜50年代(1965〜1984年)
鉄道の電化や車両の変化が各地で進む一方、自家用車やバスの利用も広がりました。団体旅行や家族旅行で列車を利用する機会もありました。
平成(1989〜2019年)
地域の足としての列車に加え、景色、駅弁、温泉地などを楽しむ観光列車やローカル線の旅が注目されました。一方で、路線の利用状況は地域ごとに異なります。
令和(2019年〜)
短い区間だけ乗る、駅から景色を見る、写真や映像で旅を楽しむなど、体調に合わせた方法が選べます。塗り絵でも、窓の外の秋景色を自由に思い描けます。








