1.塗り絵の説明
酉の市の露店で、高齢の女性が店の人と大きな縁起熊手を見ている場面の塗り絵です。扇、稲穂、鯛、小判などの飾りを大きくまとめ、細かな飾りを増やしすぎない構図にしました。
11月の行事を楽しみながら、年の瀬の市、商店、縁起物、家族で出かけた祭りへ会話を広げられます。年中行事や昔の街の賑わいを題材にしたレクリエーションにも使えます。
酉の市は地域によって馴染みの差があります。経験がない方には、年末の市、初詣、祭りの露店、店先の正月飾りなど、本人が話しやすい話題へつなげてください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「酉の市で熊手を選んでいる絵があります。見てみませんか?」
- 「熊手の飾りと人物、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「扇や鯛は、どんな色にすると華やかでしょう?」
- 「熊手は好きな色を組み合わせて楽しめますよ。」
- 「今日は祭りや市のお話だけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「熊手の中で、一番目に入る飾りはどれですか?」
- 「扇は何色にしてみましょうか?」
- 「年末の市や縁日へ出かけたことはありますか?」
- 「店先に飾ってあった縁起物で、印象に残るものはありますか?」
- 「祭りの露店では、何を見るのが楽しみでしたか?」
- 「この二人は、熊手をどこに飾るのでしょうね。」
- 「赤と金のほかに、どんな色を加えたいですか?」
利用者さん:
「昔、商売をしていたよ」
介護士:
「お店をされていたんですね。どんなお店でしたか?」
さらに:
「年末は、どんな準備で忙しくなりましたか?」
利用者さん:
「酉の市には行ったことがないな」
介護士:
「そうですよね。年末に出かけた市や行事はありましたか?」
さらに:
「買い物で楽しみにしていたものもありましたか?」
利用者さん:
「大きな熊手だね」
介護士:
「飾りがたくさん付いていますね。」
さらに:
「この中から一つ選ぶなら、どの飾りがよさそうですか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
色や飾りを正解に寄せない
扇や鯛、小判を見本と違う色にしても訂正しません。縁起物の意味を覚えているかより、本人が色を選び、楽しめているかを大切にします。
行事経験を前提にしない
酉の市が身近でない地域もあります。「行きましたよね」と決めつけず、縁日、歳の市、商店、正月準備など別の話題も用意します。
細かな飾りは無理に塗らせない
小さな飾りを塗りにくそうな場合は、人物の服、幕、熊手の柄など広い部分を提案します。途中で休み、会話だけになっても問題ありません。
6.酉の市にまつわる年代別の出来事・暮らし
江戸時代
酉の市は11月の酉の日に行われる祭りとして親しまれ、江戸ではすでに多くの人が集まる年中行事になっていました。熊手は福をかき込む縁起物として広がりました。
明治〜大正期
都市の市や祭礼の賑わいの中で、熊手の飾りは時代に合わせて多様になりました。商売をする人にとって、来る年の繁盛を願う機会にもなりました。
昭和(1926〜1989年)
地域や家庭によって馴染みの差はありましたが、年末が近づく知らせとして酉の市を楽しむ人がいました。露店、提灯、掛け声などを思い出す方もいます。
平成〜令和(1989年〜)
伝統行事として参拝や熊手選びを楽しむほか、写真や報道で市の様子を見る機会も増えました。経験の有無にかかわらず、年末の準備や商店の思い出へ会話をつなげられます。








