1.塗り絵の説明
高齢の女性が、木造家屋の軒下に皮をむいた柿をつるす場面の塗り絵です。柿を大きく描き、つるす数も抑えて、果実、衣服、木部をゆったり塗れる構図にしました。
干し柿作りをきっかけに、冬支度、保存食、家の手伝い、お茶請けの思い出へ会話を広げられます。昔の暮らしや11月の味覚を扱うレクリエーションに向いています。
干し柿の作り方や時期は地域によって異なります。本人の体験を正解と照合せず、「その家ではどうしていたか」を聞く姿勢で会話を続けてください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「軒下で干し柿を作っている絵があります。見てみませんか?」
- 「柿と人物、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「柿は濃い橙色でも、淡い色でも楽しめますよ。」
- 「木の家は、どんな色にすると落ち着きそうでしょう?」
- 「今日は冬支度や食べ物のお話だけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「つるした柿は、どんな色にしてみましょうか?」
- 「柿を干している家を見たことはありますか?」
- 「家では、どんな保存食を作っていましたか?」
- 「柿は硬いものと柔らかいものでは、どちらが好みですか?」
- 「干し柿は、お茶と一緒に食べましたか?」
- 「冬の前には、ほかにどんな準備をしましたか?」
- 「軒下に風が通る様子が感じられますね。」
利用者さん:
「家でも干し柿を作ったよ」
介護士:
「お家でも作っていたんですね。誰と一緒に作りましたか?」
さらに:
「皮をむく役や、つるす役は決まっていましたか?」
利用者さん:
「渋柿を使ったよ」
介護士:
「渋柿を使っていたんですね。」
さらに:
「どのくらい干すと食べ頃になりましたか?」
利用者さん:
「柿は苦手だった」
介護士:
「そうだったんですね。秋や冬に好きだった食べ物は何ですか?」
さらに:
「家でよく作った保存食もありましたか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
柿の色や形を直さない
見本と違う色でも訂正しません。作り方の知識を試すのではなく、本人が話した家のやり方を受け止めます。
地域や家庭の違いに配慮する
使う柿、干す期間、つるし方には違いがあります。「普通はこうです」と修正せず、本人の言葉を起点にします。
手元が疲れていないかを見る
ひもやへたの部分を塗りにくそうな場合は、柿、服、家の壁など広い面を提案します。完成を急がせず、会話だけになっても問題ありません。
6.干し柿作りにまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20〜30年代(1945〜1964年)
干し柿は、秋に採れた渋柿を冬まで保存する知恵として多くの地域で作られていました。皮むきやひも通しが家族の仕事になることもありました。
昭和40〜50年代(1965〜1984年)
暮らしや住宅が変化する中でも、農家や柿の産地では軒下に柿をつるす晩秋の風景が残りました。家庭ごとの作り方には違いがあります。
平成(1989〜2019年)
地域の特産品や贈答品として干し柿が紹介され、体験会や観光の題材になる例も増えました。
令和(2019年〜)
伝統食として作り方を受け継ぐほか、少量を家庭で作る楽しみ方もあります。塗り絵では、軒下の柿から冬支度や家族の役割を思い出すきっかけを作れます。








