1.塗り絵の説明
この塗り絵は、木の台に置いた大きな漬物樽と白菜、重石、塩を入れた小さな升を大きく見やすく描いた、高齢者の方向けの11月の塗り絵です。主役の形が分かりやすく、細かすぎない面で構成しているため、ゆっくりと色を選びながら楽しめます。
着色見本は、白菜の淡い緑と白、木樽の茶色、重石の灰色、升の黄土色を中心に、季節感が伝わる落ち着いた色合いに仕上げています。見本どおりでなくても、好きな色や思い出の色を自由に使ってください。
介護施設、デイサービス、ご家庭での余暇活動や会話のきっかけとして利用できます。白菜を樽に重ねて冬の漬物を仕込んだ日について話しながら取り組むと、11月の記憶や季節の感覚が自然に広がります。
2.塗り絵画像
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3.活用のヒント
塗り始める前の声かけ
「今日は『11月の白菜漬け』の塗り絵です。絵の中で最初に目に入ったものは何ですか?」
「白菜を樽に重ねて冬の漬物を仕込んだ日で覚えていることはありますか。誰と、どこで過ごしたかも聞かせてください」
「白菜の淡い緑と白、木樽の茶色、重石の灰色、升の黄土色を参考にしながら、今日はどの色から始めてみましょうか?」
塗っている最中の声かけ
「主役から塗りますか、それとも背景からゆっくり進めますか?」
「この部分には明るい色と落ち着いた色のどちらが似合いそうですか?」
「同じ色でも、強く塗る所とやさしく塗る所を作ると表情が出ますね」
「この場面から、どんな音や香り、空気の冷たさを思い浮かべますか?」
「少し休みながら、塗れた部分を一緒に眺めてみましょう」
「最後に加えたい色や、目立たせたい場所はありますか?」
介護の現場での展開例
白菜の葉を外側から内側へ塗ると、形の重なりを捉えながら進められます。色鉛筆は握りやすい物を数色ずつ用意し、手が疲れた時は無理をせず休憩を入れます。完成後は作品を並べ、色の選び方や思い出を紹介し合うと、自然な交流につながります。
4.コミュニケーション例
会話例1
利用者さん:「昔の白菜を樽に重ねて冬の漬物を仕込んだ日を思い出すね」
スタッフ:「どんな様子が一番心に残っていますか?」
利用者さん:「季節の空気や、周りの人の顔まで浮かんでくるよ」
スタッフ:「その時に聞こえた音や、覚えている香りもありますか?」
会話例2
利用者さん:「この色を使うと11月らしくなるね」
スタッフ:「落ち着いた色合いがすてきですね。ほかに合わせたい色はありますか?」
利用者さん:「少し明るい色も足してみたいな」
スタッフ:「では、主役の近くに一色加えて、違いを楽しんでみましょう」
会話例3
利用者さん:「この場面は見ていると落ち着くよ」
スタッフ:「ゆっくりした11月の時間が伝わってきますね」
利用者さん:「昔もこういう時間を大事にしていたよ」
スタッフ:「その頃の一日の過ごし方も、よかったら教えてください」
5.主題にまつわる出来事
昭和30年代ごろ
晩秋に採れた白菜を塩で漬ける仕事は、冬の食卓に備える家庭の大切な支度でした。
昭和50年代ごろ
木樽や重石を使い、家ごとの塩加減や加える材料で味を整えてきました。
平成から現在
現在も白菜漬けは、季節の野菜を味わう身近な漬物として作られています。
世代や地域によって経験は異なります。正解を求めず、「どんなことを覚えていますか」と穏やかに尋ね、その方の思い出を尊重してください。








