1.塗り絵の説明
この塗り絵は、だるまストーブを囲む教室を描いています。十二月の冷たい空気の中で過ごした子どもの頃の景色を、一つの場面に絞って見やすく表しました。
主役を大きく、色を塗る面を広めにした高齢者向けの線画です。介護施設やデイサービスで、季節を感じながら無理なく取り組めます。
似た経験があるかどうかを求めず、絵を見て感じたことや選んだ色から会話を始められます。思い出せない場合も、そのままで楽しめます。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
・今日は「だるまストーブを囲む教室」の絵があります。よかったら眺めてみませんか?
・どこから色を付けてみましょうか?
・好きな色や使ってみたい色はありますか?
・だるまストーブを囲む教室の中で、最初に目に入ったところはどこですか?
・少しずつでも、見るだけでも大丈夫です。
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4.塗り絵中の声かけ
・この場面には、どんな色が似合いそうでしょう。
・子どもたちの表情や冬支度、足元や周囲に見える初冬の様子のうち、気になるところはありますか?
・十二月の空気は、どんな色で表してみたいですか?
・明るい色と落ち着いた色、どちらを使ってみたいですか?
・だるまストーブを囲む教室から、どんな音や匂いを想像しますか?
・似た景色を見たことがなくても、今感じたことを教えてください。
・手を休めたくなったら、いつでも休みましょう。
・選んだ色が、この場面によく合っていますね。
会話を広げる例
利用者さん:
「冬の朝は寒かったね」
介護士:
「どんな服装で出かけていましたか?」
さらに:
「手袋や履物は、どのようなものを使っていましたか?」
利用者さん:
「家族と一緒にやったことがあるよ」
介護士:
「どなたと一緒だったのですか?」
さらに:
「そのとき、どんな役目をしていたのですか?」
利用者さん:
「この色が好き」
介護士:
「落ち着く色ですね。どの部分にも使ってみたいですか?」
さらに:
「ほかに合わせたい色があれば、ゆっくり選びましょう。」
5.介護士が知っておきたいポイント
本人が選んだ色を訂正せず、完成を急がせないことを大切にします。途中で会話だけになったり、眺めるだけになったりしても問題ありません。
「覚えていますか?」を繰り返さず、本人が話した言葉を受け止めて次の問いにつなげます。職員側の経験を、昔の暮らしの決まりとして押しつけないようにします。
疲れ、手の動かしにくさ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさをさりげなく確かめます。休憩や道具の変更を本人が選べるようにします。
6.だるまストーブを囲む教室にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20年代(1945〜1954年)
冬の通学や外遊びでは、地域の気候や家庭の事情によって履物や防寒着に大きな違いがありました。身近な自然や道端の変化が、子どもたちの遊びや会話のきっかけになっていました。
昭和30年代(1955〜1964年)
ランドセルや通学かばんを背負って歩く子どもの姿が各地で見られました。道路の状態や暖房設備は地域差が大きく、霜や雪の朝の通学には土地ごとの工夫がありました。
昭和40年代(1965〜1974年)
道路の舗装や学校設備が少しずつ整う一方、郊外や農村では土の道や田畑のそばを歩く通学風景も残っていました。冬の遊びは身近な地面や雪、風を相手にしたものが中心でした。
昭和50年代(1975〜1984年)
防寒着や長靴の素材が多様になり、冬の通学姿も変わっていきました。それでも、初霜や初雪を見つけて立ち止まる楽しさは、世代や地域を越えて語りやすい思い出です。
同じ十二月でも、地域や家庭によって景色や過ごし方は異なります。本人が話した内容を起点に、無理のない範囲で会話を広げます。








