1.塗り絵の説明
晩秋から初冬の食卓から、おむすびを握る朝を題材にした高齢者向け塗り絵です。飯台、塩皿、海苔、形のそろったおむすびを木の台所に並べることで、香りや味、家族で囲んだ時間を思い浮かべやすい構図にしました。太めの輪郭と広い塗り面を中心にしているため、色鉛筆やクレヨンでゆっくり楽しめます。
2.画像
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3.塗り絵を始めるときの声かけ
利用者さん:おむすびを握る朝を見て、どんな香りや味を思い浮かべますか。
介護士:思い浮かんだことを、話せる範囲でゆっくり聞かせてください。
さらに:答えに出た人、場所、香り、味、台所道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:子どもの頃、秋から冬にかけて楽しみにしていた食べ物はありましたか。
介護士:覚えている名前や食べた場所だけでも大丈夫です。
さらに:答えに出た人、場所、香り、味、台所道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:今日はどの色から塗ってみたいですか。
介護士:見本どおりでなくても大丈夫です。好きな色を一緒に選びましょう。
さらに:答えに出た人、場所、香り、味、台所道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
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4.塗り絵中の声かけ
利用者さん:器と食べ物の色が少しずつ見えてきましたね。
介護士:次はどの部分を塗るとおいしそうに見えそうでしょう。
さらに:答えに出た人、場所、香り、味、台所道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:ご家族やお友達と分けて食べた思い出はありますか。
介護士:子どもさんやお孫さんとの食卓のお話も、よろしければ聞かせてください。
さらに:答えに出た人、場所、香り、味、台所道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:おむすびを握る朝を今いっしょに食べるなら、誰と囲みたいですか。
介護士:味つけ、器、食べた季節などから、無理のない範囲で会話を広げましょう。
さらに:答えに出た人、場所、香り、味、台所道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
5.介護士が知っておきたいポイント
食べ物の色を正確に再現することを目標にせず、本人が選んだ色や進め方を尊重します。器や食材の大きな面から始めると、手の動きを合わせやすく達成感にもつながります。食の思い出を尋ねるときは、「食べたことがありますか」と断定せず、「どんな香りを思い浮かべますか」「似た料理を知っていますか」と選べる聞き方にします。
食事制限や失った家族に関する記憶が負担になる場合は、形や色の会話へ静かに切り替えてください。 子どもの頃、子どもや孫と過ごした時間が自然に出てきたときは、評価せずゆっくり耳を傾けましょう。
6.おむすびを握る朝にまつわる年代別の出来事・暮らし
おむすびを握る朝は、家族の台所と食卓を通して11月の実りと12月の冬支度を思い出せる題材です。細かな年代を覚えていなくても、味、香り、器、台所、誰と食べたかという手がかりから会話を始められます。
昭和20年代(1945〜1954年)
手に入る旬の材料を無駄なく使い、煮物や汁物、保存食にして家族で分ける知恵が暮らしに根づいていました。かまどや七輪から立つ香りも、食事の記憶と結びついています。
昭和30年代(1955〜1964年)
ちゃぶ台を囲む食事や、学校行事のお弁当、近所から届く収穫物が身近でした。秋のおやつや温かい鍋物を家族で分ける時間が楽しみになりました。
昭和40年代(1965〜1974年)
電気炊飯器や冷蔵庫が広がり、家庭の台所は便利になりました。昔ながらの煮物や漬物に加え、洋風のお菓子も家族のおやつとして親しまれました。
昭和50年代(1975〜1984年)
季節の食材を使った家庭料理を、子どもと一緒に作ったり、行楽や運動会の弁当に詰めたりする楽しみがありました。写真や器も食卓の思い出をたどる手がかりになります。








