1.塗り絵の説明
黄色く色づいたイチョウ並木と、落ち葉が続く散歩道、木のベンチを描きました。手前の葉を大きくしているため、細かな部分が苦手な人も塗る場所を選びやすい構図です。
通勤・通学の道、公園での散歩、落ち葉掃きなど、暮らしの中にあった秋景色へ会話を広げられます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「イチョウ並木の秋景色です。よかったら見てみませんか?」
- 「大きな落ち葉と木では、どちらから塗りましょうか?」
- 「全部黄色にせず、緑を少し残してもよさそうですね」
- 「道やベンチは好きな色にできますよ」
- 「今日は手前の葉だけでも大丈夫です」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「黄色にも明るい色や落ち着いた色がありますね。どちらを使いますか?」
- 「こんな道なら、歩くのとベンチで休むのではどちらがよさそうですか?」
- 「落ち葉を踏むと、どんな音がしそうでしょう」
- 利用者さんが「学校の近くに並木があった」と話したら、「毎日通った道ですか?」と受け止め、さらに「誰と歩きましたか」とつなぎます。
- 「銀杏の実の香りを思い浮かべる人もいますが、近くに木はありましたか?」
- 「秋の散歩では、どんな服を着ていましたか?」
- 「塗らずに景色のお話だけ続けても大丈夫ですよ」
5.介護士が知っておきたいポイント
イチョウの黄葉時期は地域やその年の気候で違います。10月なら必ず真黄色と決めつけず、本人が選ぶ緑・黄色・茶色をそのまま受け止めます。
葉の枚数が多く感じられる場合は、手前の大きな葉、道、空など広い面を選べるようにします。完成を急がせず、手の疲れ、画材の持ちにくさ、見えにくさを確認してください。「覚えていますか?」を繰り返さず、回想が出なくても今の色や景色について話せれば十分です。
6.イチョウ並木にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和30年代(1955〜1964年)
学校や役所、公園、寺社などの大きな木を季節の目印としていた人もいます。通学路や仕事へ向かう道で見た木は、地域によってイチョウ以外の場合もありました。
昭和40年代(1965〜1974年)
道路や公園の整備が進み、街路樹のある風景が身近になった地域もあります。道幅や交通量が変わった話、落ち葉掃きの経験へつなげられます。
昭和50年代(1975〜1984年)
家族で公園へ出かけ、写真を撮ったり弁当を食べたりした記憶を持つ人もいます。銀杏を拾ったか、見るだけだったかにも個人差があります。








