1.塗り絵の説明
この塗り絵は、10月の白川郷に並ぶ合掌造りの家、収穫後の田んぼ、色づく山を描いています。急な勾配の茅葺き屋根が一目で分かる、落ち着いた農村の秋景色です。
屋根や田んぼを広い面で塗れるため、好きな場所から取り組めます。茅葺きの家、稲刈り、囲炉裏、雪国の暮らし、故郷の家など、観光経験に限らない生活の話へつなげられます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「茅葺き屋根の家が並ぶ秋の村の絵です。見てみませんか?」
- 「屋根、田んぼ、山のどこから塗ってみたいですか?」
- 「家ごとに違う色にしても大丈夫ですよ。」
- 「収穫後の田んぼは、どんな色にしてみましょうか?」
- 「絵を見ながら昔の家の話をするだけでも構いません。」
介護の仕事と暮らしを、ちょっと良くする選択肢
働き方を見直したいときや、毎日の負担を減らしたいときに役立つサービス・商品を紹介します。
4.塗り絵中の声かけ
- 「大きな屋根を見ると、どんな家を思い浮かべますか?」
- 「茅葺き屋根の家に入ったことはありますか?」
- 「稲刈りの後、田んぼではどんな作業がありましたか?」
- 「山あいの村では、秋のうちに冬支度を進めますね。」
- 「囲炉裏のある部屋では、どんな料理を作ったでしょうね。」
- 「故郷の家の屋根や間取りは、どんな様子でしたか?」
利用者さん:「実家も昔は茅葺きだった」
介護士:「茅葺きの家で暮らしておられたのですね。」
さらに:「屋根の手入れや、雨の日の音はどんな様子でしたか?」
利用者さん:「稲刈りは家族総出だった」
介護士:「皆さんで力を合わせる大仕事だったのですね。」
さらに:「作業の後に食べたものや、休憩の様子も聞かせてください。」
利用者さん:「雪が多い所は大変だ」
介護士:「景色の美しさだけでなく、暮らす苦労がありますね。」
さらに:「冬支度では、どんな準備が一番大切でしたか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
昔の農村を懐かしい場所と決めつけず、農作業や雪国生活の苦労も含めて受け止めます。観光客として見た白川郷と、似た家で生活した経験は、同じ「昔の家」でも意味が異なります。
屋根の線が細かく感じられる場合は、山や田んぼなど広い部分から塗ります。完成を急がせず、疲れ、握りにくさ、見えにくさに合わせて道具や照明を調整します。話したくない様子なら質問を続けず、色選びだけを楽しんでもらいます。会話だけでも問題ありません。
6.白川郷の合掌造りにまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20〜30年代(1945〜1964年)
合掌造りの家では、急な茅葺き屋根の大きな屋根裏を養蚕などに利用してきました。雪深い地域の気候と、家族や地域の仕事に合わせた住まいです。
昭和40〜50年代(1965〜1984年)
生活様式の変化や人口移動が進む中、伝統的な集落景観を守る取り組みが重視されました。昭和51年(1976年)、荻町の集落は重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
平成7年(1995年)
白川郷・五箇山の合掌造り集落がユネスコの世界文化遺産に登録されました。観光地であると同時に、現在も人々が生活している集落です。
平成〜令和(1989年〜)
国内外から多くの人が訪れる一方、住民の暮らしと建物、景観を守る配慮が必要になっています。「結」と呼ばれる相互扶助の考え方は、地域で支え合ってきた暮らしを語る手がかりになります。








