1.塗り絵の説明
三人の女の子が、二人の足首に渡したゴムを一人が跳び越える場面を描いた、高齢者向けの塗り絵です。主役が一目で分かり、広い面から塗り始められます。三人の服と髪を広い面にし、細いゴムや背景は塗らずに残せます。髪は白い塗り面として描きました。
介護施設やデイサービスでは、白黒の絵をA4縦で印刷して使えます。着色見本もありますが、見本どおりに塗る必要はありません。ゴムの高さ、順番を待つ人、遊びの掛け声など、友人と過ごしたひとときが会話のきっかけになります。
思い出を話しても、話さずに色を楽しんでも、その方の時間を大切にできます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「三人でゴム跳びをしている絵です。」
- 「真ん中の子の服から塗りますか?」
- 「髪はどんな色にしても大丈夫です。」
- 「ゴムは細いので、塗らずに残しても構いません。」
- 「順番を待ったときの話をしてみますか?」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「ゴムはどのくらいの高さから始めましたか?」
- 「誰が両端に立っていましたか?」
- 「跳び方の名前や掛け声はありましたか?」
- 「遊んだ場所は学校の近くでしたか?」
- 「順番を待つ時間はどんな話をしていましたか?」
- 「自分のお子さんにも遊び方を教えたことはありますか?」
- 「三人の服をそれぞれ違う色にしますか?」
- 「背景は後回しにしてもよいですね。」
話が出たら、本人の言葉を拾って次につなげます。たとえば、次のような聞き方ができます。
利用者さん:「歌いながら跳んだ」
介護士:「どんな調子の歌でしたか?」
さらに:「一緒に歌っていたのは誰でしたか?」
利用者さん:「いつも端を持つ役」
介護士:「跳ぶ人を見ながら、どんな声を掛けましたか?」
さらに:「役を交代するときはどう決めましたか?」
利用者さん:「子どもが教えてくれた」
介護士:「お子さんはどんな跳び方を見せてくれましたか?」
さらに:「ご自身の頃と違うところはありましたか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
選んだ色を訂正せず、完成を急がせないことが基本です。「覚えていますか?」を何度も繰り返さず、職員の知る昔の暮らしを本人の経験として決めつけないようにします。思い出話をしたくないときは、絵の形や色の話だけで十分です。
ゴムの高さやルールに共通の正解はありません。跳べたかを尋ね続けるより、友人とのやり取りを聞きます。実際の跳躍を勧めず、絵だけを楽しめるようにします。
疲れ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさにも目を向け、必要なら太めの筆記具や見やすい位置を選びます。途中でやめても、会話だけになっても問題ありません。診断や機能の評価につなげず、無理なく楽しめているかを見ます。
6.ゴム跳びにまつわる年代別の出来事・暮らし
同じ時代でも、遊び方や道具は地域・家庭によって違います。以下は会話の入り口です。本人の経験と違う場合は、その方の話を優先してください。
昭和30年代(1955〜1964年)
この時期にゴム跳びをしたかどうかは地域や個人で異なります。遊びを知っている方がいれば、どこで習ったかを聞くところから始めます。
昭和40年代(1965〜1974年)
学校や家の近くで遊んだ話が出れば、人数や立つ位置、順番の決め方を尋ねられます。名称や歌は本人の地域のものを優先します。
昭和50年代(1975〜1984年)
子どもたちが遊んでいるのを見た経験や、一緒に試した経験もあります。本人が実際に跳んだと決めつけず、どの立場だったか聞きます。
平成初期(1989〜1999年)
孫や近所の子の遊びとして思い出す方もいます。昔の自分との比較が自然に出た場合だけ、違いや懐かしさについて話を広げます。








