【10月】柿なますの塗り絵

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1.塗り絵の説明

今回の塗り絵は、10月の「柿なます」を一つの場面として描いています。料理、器、添え物が見つけやすく、介護施設やデイサービスでA4縦に印刷して使いやすい構図にしました。

標準の線を生かし、主役を見つけやすい塗り面にしています。すべてを塗り終える必要はなく、気になった所だけを選んでもかまいません。

絵をきっかけに、季節の料理を作ったことや、家族と囲んだ秋の食卓について会話を広げられます。経験を決めつけず、本人が話した言葉からゆっくり尋ねます。

2.画像

柿なますを10月の場面として描いた高齢者向けの白黒線画塗り絵 柿なますを落ち着いた秋色で塗った高齢者向け塗り絵の着色見本

印刷機能を準備しています。ダウンロードボタンはそのまま利用できます。

色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。

3.塗り絵を始めるときの声かけ

  • 「今日は柿なますの絵があります。よかったら見てみませんか?」
  • 「料理、器、添え物があります。どこから見てみましょうか?」
  • 「食材や器の中から、塗ってみたい所はありますか?」
  • 「使ってみたい色があれば、こちらから選べますよ。」
  • 「塗らずに、絵を見ながらお話しするだけでも大丈夫ですよ。」
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4.塗り絵中の声かけ

  • 「食材や器には、どんな色が似合いそうですか?」
  • 「この絵の中で、最初に目に入ったものは何ですか?」
  • 「台所からは、どんな音や香りがしてきそうですか?」
  • 「10月になると、楽しみにしていたことはありましたか?」
  • 「季節の料理を作ったことや、家族と囲んだ秋の食卓で、話してみたいことはありますか?」
  • 「この場面に一つ加えるなら、何があるとよさそうですか?」
  • 「今日はこのまま続けますか。それとも少し休みますか?」

会話が出たときは、答えを急がず、その人が使った言葉を次の問いかけにつなげます。

利用者さん:
「食材や器が印象に残るね」

介護士:
「食材や器が目に留まったのですね。どのあたりが気になりましたか?」

さらに:
「色や形、周りの様子では、どれが一番近いですか?」

利用者さん:
「昔、似た秋の食卓や台所を見たよ」

介護士:
「似た場面をご存じなのですね。どんな場所でしたか?」

さらに:
「一緒にいた人や、そのときの季節も覚えていますか?」

利用者さん:
「これはあまり知らないね」

介護士:
「馴染みがなかったのですね。今の絵を見て、気になる所はありますか?」

さらに:
「別の好きな秋の景色や過ごし方があれば教えてください。」

5.介護士が知っておきたいポイント

色を訂正しない

実物と違う色でも問題ありません。本人が選んだ色を、その人の表現として尊重します。

完成を急がせない

一部分だけで終える、別の日に続ける、会話だけにするという選択も伝えます。

本人のペースを尊重する

どこから塗るか、いつ休むかを本人が選べるようにします。職員が空白を順番に指示し続けないようにします。

「覚えていますか?」を繰り返さない

記憶を試すような聞き方を避け、絵を見た今の感想や好きな色も尋ねます。

昔の暮らしを決めつけない

同じ年代でも、地域、家庭、仕事、生活歴によって経験は異なります。本人が話していない経験を職員側から当てはめません。

疲れの様子を見る

手が止まる、姿勢が崩れる、返事が少なくなるなどの変化があれば、休憩や終了を提案します。

色鉛筆の持ちやすさを見る

太めの色鉛筆や補助具を用意し、必要に応じて用紙を固定します。本人の了承なく手を取って動かしません。

絵の見やすさを整える

影やまぶしさを避け、見やすい位置と明るさを整えます。色数を減らす場合も、本人と相談して選びます。

会話だけになっても問題ない

作品の完成より、本人が無理なく過ごせる時間を大切にします。話が続く場合は、塗る手を止めて聞く時間にしてもかまいません。

題材への感じ方を尊重する

懐かしい、知らない、苦手など、感じ方は人それぞれです。明るい思い出に誘導せず、表情や声の調子に合わせます。

6.柿なますにまつわる年代別の出来事・暮らし

昭和20年代(1945〜1954年)

戦後まもない頃の食卓は、地域で手に入る作物や家庭の事情によって大きく異なりました。旬の食材を無駄なく使い、煮る、蒸す、干すなどの工夫を重ねた家庭もありました。

昭和30年代(1955〜1964年)

台所では、かまどに加えてガスこんろや冷蔵庫などが少しずつ広まりました。柿なますのような季節の味も、材料の入手先や家庭の好みによって作り方が違いました。

昭和40〜50年代(1965〜1984年)

スーパーマーケットや家庭用調理器具が身近になり、食材の選び方や献立の幅が広がりました。祝い事や来客時に作った料理、普段の食卓で楽しんだ味など、思い出の場面は人それぞれです。

平成以降(1989年〜)

産地や旬を意識した食品、少量の商品、調理済みの惣菜など、秋の味を楽しむ方法が多様になりました。昔の味を正解にせず、その方が好きだった食べ方や今食べたい味から会話を広げます。

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