1.塗り絵の説明
十月の暮らしから、落ち葉掃きの竹ぼうきを題材にした高齢者向け塗り絵です。長い竹ぼうき一本と大きな落ち葉五枚、ちりとり一つを描くことで、衣替え、暖房の支度、掃除、縁側や家事の記憶を思い出しやすい構図にしました。主役を大きく、輪郭を太く、細かな線や模様を減らしているため、手先の動かしにくさがある方も大きな面からゆっくり楽しめます。
2.画像
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3.塗り絵を始めるときの声かけ
利用者さん:落ち葉掃きの竹ぼうきを見ると、どんな秋の景色や音を思い浮かべますか。
介護士:思い浮かんだことを、話せる範囲でゆっくり聞かせてください。
さらに:答えに出た人、場所、音、香り、道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:衣替え、暖房の支度、掃除、縁側や家事の記憶について、覚えていることはありますか。
介護士:場所や一緒にいた人、音や香りだけでも大丈夫です。
さらに:答えに出た人、場所、音、香り、道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:今日はどの大きな面から塗ってみたいですか。
介護士:見本と違う色でも大丈夫です。持ちやすい道具と好きな色を一緒に選びましょう。
さらに:答えに出た人、場所、音、香り、道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
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4.塗り絵中の声かけ
利用者さん:大きな形に色が入って、秋らしくなってきましたね。
介護士:次に塗りたい場所を指さすだけでも大丈夫です。
さらに:答えに出た人、場所、音、香り、道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:子どもの頃や、ご家族と過ごした十月の思い出はありますか。
介護士:運動会、祭り、収穫、衣替えなど、出てきた言葉から無理なく会話を広げます。
さらに:答えに出た人、場所、音、香り、道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
利用者さん:落ち葉掃きの竹ぼうきの場面を今楽しむなら、誰とどんな話をしたいですか。
介護士:答えにくいときは、形や色の話に戻り、休みながら進めましょう。
さらに:答えに出た人、場所、音、香り、道具から一つ選び、思い出を決めつけずに会話を広げます。
5.介護士が知っておきたいポイント
全部を塗ることや実物の色を再現することを目標にせず、本人が選んだ大きな部分だけでも十分に完成とします。太い軸の色鉛筆、クレヨン、短めの筆記具など、握りやすい道具を選び、紙が動く場合は固定します。疲れや痛みが見られたら、作品を眺めて話す時間へ切り替えてください。
昔の記憶を尋ねるときは、経験があったと決めつけず、答えたくない様子なら形や色の話へ戻します。 思い出が自然に語られたときは、正誤を確かめるより、当時の気持ちや一緒にいた人へ穏やかに耳を傾けましょう。
6.落ち葉掃きの竹ぼうきにまつわる年代別の出来事・暮らし
落ち葉掃きの竹ぼうきは、衣替え・家の秋支度を通して十月の季節感と昔の暮らしをたどれる題材です。細かな年代が分からなくても、見えた形、使った道具、聞こえた音、一緒にいた人から会話を始められます。
昭和20年代(1945〜1954年)
身近な材料や道具を大切に使い、稲刈りや家の秋支度を家族や近所で助け合う暮らしがありました。校庭の行事や祭りの音も、季節を知る手がかりでした。
昭和30年代(1955〜1964年)
町内運動会や遠足、秋祭りが家族の楽しみになり、弁当や水筒を持って出かける機会が増えました。ラジオや縁側で過ごす秋の夜も親しまれました。
昭和40年代(1965〜1974年)
家庭の道具が少しずつ便利になる一方、衣替え、収穫、障子の張り替えなど季節ごとの仕事は続きました。写真や音楽も思い出を残す身近なものになりました。
昭和50年代(1975〜1984年)
子どもの運動会や文化祭、家族旅行の写真をアルバムに残し、秋の味覚を囲む時間が大切にされました。地域の行事に親子で参加した記憶も会話のきっかけになります。








