1.塗り絵の説明
愛知県豊田市の香嵐渓をイメージし、巴川に架かる赤い橋と、谷を包む紅葉を描きました。橋、川、岩、山を大きく分けているため、たくさんの色を使っても整理しやすい塗り絵です。
香嵐渓は巴川がつくる渓谷で、約3,000本のもみじで知られています。紅葉狩り、川遊び、足助の町並み、秋のドライブなどへ会話を広げられます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 赤い橋と紅葉の渓谷を描いた絵です。見てみませんか?
- 橋、川、もみじのどこから始めたいですか?
- もみじを全部同じ色にしなくても素敵ですよ。
- 川の色は青や緑など、好きな色を選んでくださいね。
- 気になる場所を一つだけ塗るのでも大丈夫です。
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4.塗り絵中の声かけ
- 赤い橋には、どんな色の紅葉が似合いそうですか?
- 川辺で過ごした思い出はありますか?
- 秋のドライブでは、どんな道を走りましたか?
- 紅葉を見に行くなら、お弁当は何を持って行きたいですか?
- 石の形を見ると、川の音まで聞こえてきそうですね。
- 愛知県や足助へ出かけたことはありますか?
- 山の赤・黄・緑をどんな順に塗りましょうか?
- 昔の町並みを歩くなら、どんな店に寄ってみたいですか?
話が出たときの広げ方
利用者さん:
「紅葉狩りに行ったよ」
介護士:
「どなたと出かけましたか?」
さらに:
「お弁当や写真の思い出もありますか?」
利用者さん:
「川で遊んだことがある」
介護士:
「どんな川でしたか?」
さらに:
「魚を見たり、石を拾ったりしましたか?」
利用者さん:
「赤い橋がいいね」
介護士:
「どんなところが気に入りましたか?」
さらに:
「橋の周りは何色にすると目立ちそうでしょう?」
5.介護士が知っておきたいポイント
正しい色や完成の形を決めず、本人が無理なく楽しめているかを見ます。
- 色見本どおりに塗るよう訂正せず、本人が選んだ色を大切にします。
- 完成を急がせず、途中で休んだり、会話だけになったりしても問題ありません。
- 「覚えていますか?」を繰り返さず、絵に見える色や形から会話を始めます。
- 職員の知る昔の暮らしを正解として押しつけず、本人が話した内容を起点にします。
- 疲れ、手の動かしにくさ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさがないかを見ます。
- 場所を知らない人には地名を繰り返さず、「川のある秋の山」として話を進めます。
6.香嵐渓と紅葉狩りにまつわる年代別の出来事・暮らし
江戸時代から続くもみじの景観
香嵐渓のもみじは、江戸時代に香積寺の和尚が植樹したことが始まりとされています。長い年月をかけて地域の人々に守られてきた景観です。
昭和20年代(1945〜1954年)
遠出が難しい時代には、地域の山や川へ歩いて出かけ、身近な紅葉を楽しむこともありました。
昭和30年代(1955〜1964年)
鉄道やバスを使った行楽が広がり、秋の紅葉狩りは家族や職場の楽しみの一つになっていきました。
昭和40〜50年代(1965〜1984年)
自家用車や観光バスで渓谷を訪れる人が増え、橋と紅葉を背景に写真を撮る楽しみも広がりました。
平成以降
紅葉の見頃や交通情報を確認して訪ねる人が増えました。香嵐渓は現在、約3,000本のもみじが彩る紅葉の名所として知られています。








