1.塗り絵の説明
この塗り絵は、10月の奥入瀬渓流を流れる清らかな水、大きな岩、小さな滝、紅葉の木々で表しました。水の流れが手前から奥へ続き、森の中を散策するような構図です。
岩や水面には広い塗り面があり、紅葉も大きなまとまりで塗れます。旅行の経験がなくても、川遊び、滝、釣り、湧き水、故郷の森など身近な自然の話へ広げられます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「紅葉の森を流れる渓流の絵です。見てみませんか?」
- 「水、岩、木の中では、どこから塗ってみたいですか?」
- 「水は青や緑など、お好きな色を選べますよ。」
- 「葉を一枚ずつ違う色にしてもきれいですね。」
- 「水の音を想像しながら眺めるだけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「流れる水は、どんな音がしそうですか?」
- 「川辺で遊んだり魚を捕ったりしたことはありますか?」
- 「大きな岩を見ると、山の川らしさがありますね。」
- 「赤、橙、黄色をどのように混ぜましょうか?」
- 「森の中を歩くなら、どんな履物がよさそうですか?」
- 「故郷に滝やきれいな川はありましたか?」
利用者さん:「子どもの頃は川で泳いだよ」
介護士:「川が身近な遊び場だったのですね。」
さらに:「誰と一緒に行き、どんな遊びをしていましたか?」
利用者さん:「滝の音は大きいよ」
介護士:「近くで聞くと体に響くような音ですね。」
さらに:「静かなせせらぎと力強い滝では、どちらが好きですか?」
利用者さん:「苔の緑が好きだ」
介護士:「岩に広がる緑は落ち着きますね。」
さらに:「庭や山で好きだった緑の景色はありますか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
水や岩の色を実際の風景に合わせる必要はありません。自然の知識を確かめる質問ではなく、本人が感じた音、温度、色を言葉にできるよう待ちます。
水の線が多くて疲れる場合は、大きな岩や空へ移り、途中で止めても構いません。完成を急がせず、色鉛筆の持ちやすさ、照明、用紙の位置を調整します。水難や災害の記憶が出る場合もあるため、無理に明るい話に変えず、本人の様子を見ながら受け止めます。会話だけでも問題ありません。
6.奥入瀬渓流にまつわる年代別の出来事・旅の風景
昭和11年(1936年)
十和田湖や奥入瀬渓流を含む地域が国立公園に指定されました。豊かな森、水、滝が続く景観を守りながら利用する考え方が重視されてきました。
昭和30〜50年代(1955〜1984年)
道路や観光交通が整い、十和田湖と奥入瀬を巡るバス旅行が広がりました。職場旅行や新婚旅行で訪れ、写真を残した人もいます。
平成(1989〜2018年)
新緑や紅葉の散策地として知られ、遊歩道を歩きながら滝や流れを眺める旅が親しまれました。奥入瀬渓流は約14キロ続き、国の特別名勝・天然記念物にも指定されています。
令和(2019年〜)
自然環境を守り、安全に楽しむため、混雑や交通による影響を減らす取り組みが続いています。美しい景色を「見る」だけでなく、次の世代へ残すことも現在の観光の一部です。








