【昔の暮らし】井戸端の水くみの塗り絵

※本ページはプロモーションが含まれています

1.塗り絵の説明

石組みの井戸から木の桶で水をくみ、子どもがそばで見守る場面です。井戸・桶・人物を大きく配置した、太い線の塗りやすい構図です。水道が身近になる前、飲み水や炊事、洗濯の水を運ぶことは毎日の大切な仕事でした。井戸の使い方や水の味は、地域や家庭によって大きく異なります。

この作品は太い線・簡単で取り組める高齢者向け塗り絵です。見本どおりにする必要はなく、塗り残しや途中終了も一つの完成です。会話だけを楽しむ使い方もできます。

2.画像

印刷機能を準備しています。ダウンロードボタンはそのまま利用できます。

※画像を保存・印刷して、施設やご家庭のレクリエーションにお使いください。

3.塗り絵を始めるときの声かけ

  • 大きな井戸と桶が見えますね。最初はどの部分から色をつけてみましょうか。
  • 石の井戸は、灰色だけでなく茶色や薄い青でもよさそうですね。お好きな色を選びましょう。
  • 人物の着物と頭巾は、同じ色でも違う色でも素敵です。どちらが塗りやすそうですか。
  • 今日は全部仕上げなくても大丈夫です。井戸だけ、桶だけという進め方もできます。
  • この絵を見て、冷たい水や縄の音など思い浮かぶものがあれば、差し支えない範囲で教えてください。
  • お話だけ楽しむのも大丈夫です。手を動かしたくなったところから始めましょう。
PICK UP

介護の仕事と暮らしを、ちょっと良くする選択肢

働き方を見直したいときや、毎日の負担を減らしたいときに役立つサービス・商品を紹介します。

広告・PR

4.塗り絵中の声かけ

  • 井戸の石を一つずつ違う色にすると、表情が出ますね。
  • 桶の木の部分は、薄い茶色と濃い茶色のどちらが合いそうですか。
  • 水をくむときの縄は、重かったでしょうか。無理に思い出さなくても大丈夫ですよ。
  • 井戸の水は、夏と冬で手触りが違ったのでしょうね。どんな感じに見えますか。
  • 水場では、近所の方と顔を合わせることもあったそうです。この二人は何を話していそうでしょう。
  • 人物の服の色が決まると、絵がぐっと明るくなりますね。
  • 手がお疲れでしたら、広い井戸の部分を一緒に塗ったり、ここで休んだりできます。
  • 完成の形は一つではありません。今選ばれた色が、この絵の正解です。

会話例1

介護士:「桶は何色に見えますか。」
利用者:「木なら、こんな茶色かな。」
介護士:「落ち着いた茶色ですね。濃淡をつけても、同じ色でまとめてもよさそうです。」

会話例2

介護士:「縄を引くと、どんな音がしそうでしょう。」
利用者:「きいきい鳴りそうだね。」
介護士:「音まで聞こえてくるようですね。井戸の周りには、ほかにどんな音がありそうですか。」

会話例3

介護士:「水は冷たそうでしょうか。」
利用者:「夏でも冷たかった気がするよ。」
介護士:「冷たさが手に残る感じでしょうか。話したくないところは飛ばして大丈夫です。」

会話例4

介護士:「この二人は何を話していると思いますか。」
利用者:「今日のご飯のことかな。」
介護士:「暮らしの話が行き交う場所だったのかもしれませんね。どんな献立が似合いそうでしょう。」

会話例5

介護士:「井戸の仕事は大変そうにも見えますね。」
利用者:「何度も運ぶのは骨が折れるよ。」
介護士:「毎日の重い仕事だったのですね。楽しい思い出だけでなく、大変だった気持ちも大切に伺います。」

5.介護士が知っておきたいポイント

  • この塗り絵は記憶を試す課題ではありません。「覚えていますか」と迫らず、絵の中で今見える色・形・人物から話し始めます。返答がないときも急かしません。
  • 本人が選んだ色や語りを正解として扱い、史実やスタッフ自身の経験で訂正しません。会話を続けない、話題を替える、塗らずに見るという選択も尊重します。
  • 昔の生活は、家族構成、性別、地域、経済状況、病気や障害、戦争体験によって異なります。「普通は」「みんなは」という言葉を避けます。
  • つらい記憶や涙が出たら、原因を詳しく聞き出さず、「思い出されたのですね」「ここで休みましょうか」と現在の安心につなげます。必要に応じて担当職員へ共有します。
  • 見えにくさには高コントラストの色と十分な照明、握りにくさには太軸の筆記具やグリップ、疲れには短時間・部分完成で対応します。会話だけの参加も完成と同じ価値があります。
  • 井戸の経験には、共同井戸・家の井戸・川水など地域差があります。「昔は皆こうだった」とまとめず、本人の語りを基準にします。
  • 水くみは重労働で、子どもの手伝いや女性の役割だった家庭もありますが、性別や家族内の役割を決めつけません。
  • 水不足、衛生への不安、事故、貧しさの記憶につながることがあります。表情が曇ったら質問を止め、「大変でしたね」と感情を受け止めます。
  • 縄・桶・水の冷たさを尋ねる感覚的な声かけは有効ですが、答えを求めず「思い浮かばなければ大丈夫」と添えます。

6.井戸端の水くみにまつわる年代別の出来事・暮らし

  • 戦前から終戦直後:井戸や共同の水場を生活用水に使う家庭が多く、運搬や水くみが日課になる地域がありました。
  • 1950年代:都市部を中心に上水道の整備が進みましたが、普及の時期は地域ごとに異なりました。
  • 1960~70年代:家庭の蛇口から水を使える暮らしが広がり、水運びの負担は少しずつ減りました。
  • 現在:井戸は防災用や地域の文化として残る例もあります。経験の有無や使い方は一人ひとり違います。

タイトルとURLをコピーしました