1.塗り絵の説明
高齢の男性が川辺の安全な道から、上流へ進む二匹の大きな鮭を眺める場面の塗り絵です。鮭のうろこを省き、水の線や岩も少数にして、広い面を塗れるようにしました。
鮭の姿から、故郷の川、秋の漁、食卓の鮭、川遊びや散歩の思い出へ会話を広げられます。11月の生き物や自然観察を題材にした活動に向いています。
鮭が遡上する川や時期は地域によって異なります。見た経験がない方には、川で見た魚、釣り、魚料理、橋から眺めた景色などへ話題をつなげてください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「川を上っていく鮭の絵があります。よかったら見てみませんか?」
- 「鮭と川、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「鮭は銀色だけでなく、淡い赤を入れてもよさそうです。」
- 「川や空は好きな色で楽しめますよ。」
- 「今日は川や魚のお話だけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「二匹の鮭では、どちらから塗ってみますか?」
- 「川の水は、どんな色に見えそうでしょう?」
- 「故郷に大きな川はありましたか?」
- 「川で魚を見たり釣ったりしたことはありますか?」
- 「鮭は焼き魚と鍋では、どちらが好みですか?」
- 「秋の川辺は、どんな空気だったでしょうね。」
- 「この男性は、鮭を見て何を思っているのでしょう。」
利用者さん:
「子どもの頃に川で遊んだよ」
介護士:
「川で遊んでいたんですね。どんな遊びをしましたか?」
さらに:
「一緒に遊んだ方や、帰る時間の決まりはありましたか?」
利用者さん:
「鮭をよく食べたよ」
介護士:
「よく食べていたんですね。どんな料理が多かったですか?」
さらに:
「朝ごはんや弁当に入ることもありましたか?」
利用者さん:
「遡上は見たことがない」
介護士:
「そうですよね。川では、どんな魚を見かけましたか?」
さらに:
「魚以外に、川辺で印象に残る景色はありますか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
鮭や川の色を訂正しない
鮭を赤や青に塗っても訂正しません。魚の名前や生態を答えてもらう場にせず、本人が話した川の記憶を大切にします。
漁や川の経験を決めつけない
川が身近でない方や、水辺に良い思い出がない方もいます。反応を見ながら、料理や秋景色の話へ切り替えます。
水の広い面を活用する
魚のひれを塗りにくそうな場合は、水、空、服など広い面を提案します。途中で終えても、会話だけになっても問題ありません。
6.鮭の遡上にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20〜30年代(1945〜1964年)
鮭が上る地域では、秋の漁や川の変化が季節を知らせました。鮭は塩蔵や焼き物など、地域に応じた方法で食べられていました。
昭和40〜50年代(1965〜1984年)
河川環境や漁の方法が変化する中で、ふ化放流や川を守る取り組みが続けられた地域もあります。
平成(1989〜2019年)
鮭の遡上を観察する施設や地域行事が紹介され、自然学習や観光の題材になる例も増えました。
令和(2019年〜)
川辺で観察するほか、映像や塗り絵を通して鮭の姿を知ることができます。地域差に配慮しながら、魚料理や故郷の川へ会話を広げられます。








