1.塗り絵の説明
10月の里山で、大人と子どもたちが竹棚のつるに実ったあけびを採る場面です。割れた実から見える果肉、つる、竹籠、山里の家を大きく描き、野山の実りを見つけた記憶につながる構図にしました。
あけび採りから、山遊び、野山の果物、甘い果肉、つる細工、家族と歩いた山道へ会話を広げられます。10月らしい季節感を味わいながら、本人の記憶や好みに合わせて無理なく楽しめます。
あけびの呼び名や食べ方は地域で異なります。馴染みがない方には、山ぶどうや木の実の思い出を尋ねてください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「里山で大人と子どもがあけびを採る絵があります。見てみませんか?」
- 「あけびの実と竹籠、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「あけびは、紫や薄茶色をやさしく重ねると秋らしくなりますよ。」
- 「着物や山の色は、好きな色で大丈夫です。」
- 「あけびを知らなくても、野山で見つけた実のお話だけで大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「あけびを採ったり食べたりしたことはありますか?」
- 「実が開く頃を、どのように見分けましたか?」
- 「あけびはどんな味でしたか?」
- 「山へは誰と一緒に行きましたか?」
- 「つるを籠や飾りに使いましたか?」
- 「採った実は何に入れて持ち帰りましたか?」
- 「山の木々には、どんな色を使いましょう?」
利用者さん:
「甘いところを食べたよ」
介護士:
「種のまわりの甘い果肉を味わったんですね。」
さらに:
「初めて食べたときは、どんな感じがしましたか?」
利用者さん:
「つるで籠を作ったよ」
介護士:
「実だけでなく、つるも暮らしに生かしたんですね。」
さらに:
「誰から編み方を教わりましたか?」
利用者さん:
「あけびは見たことがないよ」
介護士:
「育つ場所によって身近な実は違いますよね。」
さらに:
「故郷の山では、どんな実を見かけましたか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
食べ方の地域差を尊重する
果肉だけでなく皮を料理する地域もあります。一般的な食べ方に合わせず、本人の家庭の味を教わります。
経験を決めつけない
同じ年代でも、育った地域、家庭、仕事、体調によって経験は異なります。知らない、覚えていないという答えも尊重し、別の話題へ自然に移ります。
塗りやすい所から始める
つるが多い部分は一本ずつ塗らず、葉と実を中心に仕上げても構いません。
6.あけび採りにまつわる年代別の出来事・暮らし
明治〜大正期
あけびは山野で採れる秋の実として知られ、つるも籠などの材料に使われました。
昭和初期
子どもが山道で熟した実を探し、家へ持ち帰って家族で分けることがありました。
昭和後期
野山で採集する機会は減りましたが、地域の味や郷土料理として残りました。
平成〜令和
栽培品や直売所のあけびも見られます。絵から山の実りや遊びを振り返れます。
思い出の有無や内容は人それぞれです。答えを求めず、本人が話したい記憶をゆっくり聞いてください。








