1.塗り絵の説明
晩秋の池に数羽の水鳥が浮かび、岸辺にススキが揺れる風景を描いた11月の塗り絵です。主役を大きくし、背景を簡略化しているため、介護施設やデイサービスでも取り組みやすい構成です。
色見本は一例です。本人が選んだ色や好きな色を大切にできます。 川や池の散歩、冬鳥の訪れをきっかけに、本人の言葉から無理なく会話を広げられます。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
・今日は渡り鳥の池の絵があります。よかったら見てみませんか?
・主役と背景では、どちらから塗ってみたいですか?
・水面の淡い青、鳥の茶や灰、ススキの金色の中から、気になる色を選んでみますか?
・好きな色を何本か、そばに置いてみましょうか?
・お話をしながら眺めるだけでも大丈夫ですよ。
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4.塗り絵中の声かけ
・水面の淡い青、鳥の茶や灰、ススキの金色では、どの色がいちばん気になりますか?
・この絵から、川や池の散歩、冬鳥の訪れについて思い浮かぶことはありますか?
・この場面には、どんな音が聞こえてきそうでしょう。
・主役を目立たせるなら、周りにはどんな色を使ってみますか?
・このあと、絵の中ではどんなことが起こりそうですか?
・疲れたら手を休めて、絵を眺めるだけでも大丈夫です。
利用者さん:
「冬になると鳥が増えた」
介護士:
「季節で池の様子が変わるのですね」
さらに:
「どんな鳴き声が聞こえましたか?」
利用者さん:
「水面が静かだね」
介護士:
「ゆっくり眺めたくなる景色ですね」
さらに:
「空の色を水に映すなら何色にしますか?」
利用者さん:
「鳥は家族かな」
介護士:
「一緒に泳いでいるように見えますね」
さらに:
「どこへ向かっているのでしょう?」
5.介護士が知っておきたいポイント
色を訂正せず、完成を急がせず、本人のペースを尊重します。少し塗って終えることや、会話だけで楽しむことも大切な参加です。
「覚えていますか?」を繰り返したり、昔の暮らしを職員側で決めつけたりせず、本人が話した内容を起点にします。思い出が出なくても、今見えている形や色について話せます。
手や目が疲れていないか、色鉛筆を持ちにくそうではないか、絵が見えにくそうではないかを確認します。必要なら太い色鉛筆や滑り止めを用意します。鳥の種類を当てることより、泳ぐ向きや水面の色を楽しむ声かけを優先します。
6.渡り鳥の池にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和30年代(1955〜1964年)
川や池、田んぼは、子どもから大人まで身近な自然に触れる場所でした。
昭和50年代(1975〜1984年)
双眼鏡や図鑑を手に野鳥を見る楽しみが広がり、冬鳥の飛来を待つ人も増えました。
平成以降
都市の公園池でも渡り鳥を観察でき、静かに距離を取って見守る楽しみが親しまれています。








