1.塗り絵の説明
台所で女の子が上段に氷のある木製冷蔵庫の下段を開けてスイカをのぞく場面を描いた塗り絵です。描かれている人物は子どもです。今の利用者さん自身を高齢者として描くのではなく、子どもの頃の暮らしを思い出せるようにしました。道具が目立つ構図で、髪も塗れる白い面になっています。
氷冷蔵庫は大きな氷で庫内を冷やす、電気を使わない冷蔵箱です。氷を入れる場所と食品をしまう場所が分かれた形がありました。
施設やデイサービスでは白黒画像をA4縦で印刷できます。色見本は一例です。道具だけ、服だけ、髪だけを塗って終えてもかまいません。氷が届く日、冷えた食べ物、扉を開けたときの感触を手がかりに、本人が話したいことから会話を始められます。
2.画像
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色見本どおりに塗る必要はありません。子どもの髪も白く残してあるので好きな色で塗れます。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「氷冷蔵庫を使う子どもの絵です。見てみませんか?」
- 「道具と服、どちらから塗ってみますか?」
- 「髪も好きな色にできますよ。」
- 「絵を眺めながら昔のお話をするだけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「氷を使う冷蔵庫を見たことはありますか?」
- 「氷はどこから届きましたか?」
- 「中にはどんなものを入れていましたか?」
- 「夏に冷やしてうれしかったものは何ですか?」
- 「扉を開けると、どんな感じがしましたか?」
- 「この道具は何色にしましょうか?」
- 「今日は色を続けますか、それともお話をしますか?」
本人が話した言葉を確かめながら、次の一言につなぎます。
利用者さん:「「氷屋さんが来た」」
介護士:「「どんなふうに氷を運んで来ましたか?」」
利用者さん:「「うちにはなかった」」
介護士:「「そうだったんですね。食べ物を冷やしたいときはどうしていましたか?」」
5.介護士が知っておきたい道具と会話のポイント
何に使う道具か:氷冷蔵庫は大きな氷で庫内を冷やす、電気を使わない冷蔵箱です。氷を入れる場所と食品をしまう場所が分かれた形がありました。
思い出の手がかり:氷が届く日、冷えた食べ物、扉を開けたときの感触。本人が実際に使ったとは決めつけず、「見たことはありますか」から尋ねます。使わなかった、別の道具だったという話も、その方の暮らしを知る大切な答えです。
声かけの注意:使われた時期や家庭はさまざまです。知らない方には絵の上下二つの場所を一緒に眺めるだけでも十分です。昔の苦労を懐かしむか、話したくないかも人によって違います。思い出す力や正確さを試す質問にせず、色・形・音など今の絵から答えやすい話題に戻れます。
塗る範囲が多いと感じたら道具を一部分だけ選びます。疲れや見えにくさ、筆記具の持ちにくさに合わせ、途中でやめても構いません。
6.年代や暮らしの違いを話すとき
これらの道具は、同じ年代の全員が使ったわけではありません。住んでいた地域、家庭の設備、学校、生活の変化によって経験が違います。「昭和だから使ったはず」と年代から答えを決めず、「いつ頃、どこで、誰と見たり使ったりしましたか」と本人の言葉で確かめましょう。
幼い頃に見た記憶と、後で自分の子どもに使い方を見せた記憶は別の場面かもしれません。両方が出てきたら、その時に本人が話したい方を広げます。
