1.塗り絵の説明
昭和30年ごろ、道後温泉本館の前に到着した二人を描いた塗り絵です。木造の建物、重なる屋根、中央の塔を大きく描き、建物の形が分かりながらも塗りやすい線の量に整理しました。
旅行かばんや和装から、泊まりがけの温泉旅行を想像できます。木の色、屋根、着物、石畳など、好きな場所から塗れます。
外湯、旅館の食事、浴衣、鉄道旅行などの話題につながります。温泉が苦手な人には、建物や町歩き、旅の支度の話へ広げられます。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「昭和30年ごろの道後温泉を描いた絵です。よかったら見てみませんか?」
- 「建物、屋根、二人の服では、どこから塗ってみましょうか?」
- 「木の建物は茶色以外の好きな色でも構いませんよ。」
- 「広い壁や着物から始めると塗りやすそうですね。」
- 「今日は絵を見ながら話すだけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「木の建物には、どんな色が似合いそうですか?」
- 「屋根は一色にしますか。少し色を変えてみますか?」
- 「温泉へ行くなら、朝と夜ではどちらに入りたいですか?」
- 「旅館の食事では、どんな料理が楽しみでしたか?」
- 「旅行かばんには、何を忘れずに入れていましたか?」
- 「浴衣を選べるなら、どんな色や柄がよいですか?」
- 「細かな窓は残しても大丈夫です。少し休みましょうか?」
利用者さん:
「温泉旅行が好きだった」
介護士:
「温泉へ出かける時間を楽しみにしていたんですね。」
さらに:
「お風呂、食事、景色の中で一番の楽しみは何でしたか?」
利用者さん:
「浴衣で町を歩いた」
介護士:
「浴衣で温泉街を歩いたんですね。」
さらに:
「夜の明かりや店先で、印象に残っているものはありましたか?」
利用者さん:
「熱い湯は苦手」
介護士:
「熱すぎないお湯の方がゆっくりできますね。」
さらに:
「温泉以外なら、町歩きや食事は楽しめそうですか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
温泉を好むと決めつけない
熱い湯や大浴場が苦手な人もいます。「温泉は気持ちよいですよね」と同意を求めず、本人の感じ方を受け止めます。
建物の色を正解に合わせない
木造だから茶色にする必要はありません。本人が選んだ色や、塗らずに残す部分を尊重します。
細かな窓や屋根を無理に塗らない
見えにくそうな場合は人物の服や広い壁から始めます。色鉛筆を持ちにくそうではないか、視線を近づけすぎていないか、疲れていないかを確認します。
旅行経験を比べない
温泉旅行に行く機会がなかった人もいます。「覚えていますか」を繰り返さず、地元の銭湯や自宅の風呂、旅の支度など本人が話しやすい内容へ移ります。会話だけになっても問題ありません。
6.道後温泉にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和10年代(1935〜1944年)
道後温泉本館は明治時代から続く木造建築として知られていました。戦時中は観光旅行が難しくなり、遠方から訪れる機会は限られました。
昭和20年代(1945〜1954年)
戦後、温泉旅行が少しずつ戻りました。昭和28年には椿の湯が建設され、昭和29年には道後温泉本館の浴室が現在につながる形へ改築されました。
昭和30年代(1955〜1964年)
鉄道やバスを使う団体旅行、職場旅行が広がりました。温泉に入り、浴衣で過ごし、旅館で食事をする時間が旅行の楽しみになった人もいました。
昭和40年代(1965〜1974年)
自家用車や観光バスの利用が増え、四国のほかの名所と合わせて道後を訪れる人も増えました。家族や職場の人と記念写真を撮ることもありました。
昭和50年代(1975〜1984年)
団体旅行だけでなく家族や少人数の旅行も広がりました。温泉そのものより、商店街、食事、建物の雰囲気を楽しんだという人もいます。








