1.塗り絵の説明
二人の高齢者が、紅葉した木の下のベンチで秋のピクニックを楽しむ場面の塗り絵です。近くの小さなテーブルには、水筒と弁当箱を置いています。
紅葉や服の色を選びながら、遠足、弁当、家族との外出、友人との時間へ会話を広げられます。屋外へ出るのが難しい方にも、10月の公園の空気を想像して楽しんでもらえる題材です。
ピクニックという言葉に馴染みがない場合は、遠足、花見、野外での昼食、近所への散歩など、本人が使う言葉に合わせてください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「秋の公園で二人が休んでいる絵があります。見てみませんか?」
- 「紅葉と人物、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「服や木の葉は、好きな色を選べますよ。」
- 「水筒や弁当箱から始めてもいいですね。」
- 「今日は外出やお弁当のお話だけでも大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「木の葉は、赤と黄色のどちらを多くしてみましょうか?」
- 「秋の公園では、どんな音が聞こえそうですか?」
- 「遠足や外出には、どんな弁当を持って行きましたか?」
- 「水筒には、何を入れることが多かったですか?」
- 「友人や家族と、外で食事をした思い出はありますか?」
- 「この二人は、どんな話をしていると思いますか?」
- 「秋に出かけるなら、山と公園ではどちらが好きですか?」
利用者さん:
「遠足にはおにぎりを持って行ったよ」
介護士:
「おにぎりだったんですね。具は何が多かったですか?」
さらに:
「おかずには何が入っていましたか?」
利用者さん:
「夫とよく公園へ行った」
介護士:
「お二人で公園へ行かれたんですね。どんな公園でしたか?」
さらに:
「決まって座る場所もありましたか?」
利用者さん:
「外で食べるのは苦手だった」
介護士:
「そうだったんですね。家ではどんな場所で食事をするのが落ち着きましたか?」
さらに:
「食後に楽しんでいたことはありましたか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
行楽経験を良い思い出と決めつけない
外出が楽しかった方も、疲れや準備の負担を感じた方もいます。本人の表情や言葉を見て、肯定的な答えを求めないようにします。
お弁当の内容には地域差や家庭差がある
「遠足ならおにぎりですよね」と決めつけず、本人の話を待ちます。食事制限がある方には、実際に食べることを促すような声かけを避けます。
広い面から選べるようにする
顔や手、弁当箱など小さな部分が難しい場合は、空、服、木の幹などを提案します。完成を急がせず、会話だけでも十分に季節を楽しめます。
6.秋のピクニックにまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20〜30年代(1945〜1964年)
学校の遠足や家族の外出では、手作りの弁当と水筒を持ち、近くの山、川、公園などへ出かけることがありました。行き先や弁当の内容には地域差と家庭差があります。
昭和40〜50年代(1965〜1984年)
公園の整備や交通手段の変化により、家族で少し遠くへ出かける機会が増えました。レジャーシート、水筒、弁当箱などの道具も家庭ごとに変化しました。
平成(1989〜2019年)
大きな公園や観光地で、花や紅葉を見ながら過ごす行楽が広く楽しまれました。弁当を作るほか、途中で購入する方法も一般的になりました。
令和(2019年〜)
近所のベンチで短時間休む、屋内から景色を眺めるなど、体調に合わせた秋の楽しみ方が選ばれています。塗り絵でも、好きな人と過ごす秋の時間を自由に思い描けます。








