1.塗り絵の説明
秋の庭先で、大人が五右衛門風呂のかま口に薪を入れ、子どもが薪を手渡す場面の塗り絵です。かま口、煙突、薪、木の浴槽、手桶、昔の家を大きく描き、湯を沸かした頃の記憶につながる構図にしました。
風呂焚きから、薪運び、湯加減、家族の入浴順、木の手桶、湯上がりの時間へ会話を広げられます。大人が火を扱い、子どもは安全な場所から手伝う場面です。
風呂の形や燃料は地域や家庭で異なります。経験がない方には、銭湯、内風呂、石炭やガスで沸かした風呂の思い出を尋ねてください。
2.画像
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色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「大人が風呂を焚き、子どもが薪を渡す絵があります。見てみませんか?」
- 「薪とかま口、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「火は、黄色、橙、赤を重ねると温かく見えますよ。」
- 「家や木の浴槽は、好きな色合いで大丈夫です。」
- 「風呂焚きの経験がなくても、昔のお風呂のお話だけで大丈夫です。」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「子どもの頃のお風呂は、家にありましたか?」
- 「薪を運ぶ手伝いをしたことはありますか?」
- 「お風呂を沸かすのは誰の役目でしたか?」
- 「湯加減はどのように確かめましたか?」
- 「薪の燃える音や煙の匂いを覚えていますか?」
- 「家族はどんな順番でお風呂に入りましたか?」
- 「かま口の石や薪には、どんな色を使いましょう?」
利用者さん:
「薪を運んだよ」
介護士:
「お風呂を沸かすために、大切な手伝いをしたんですね。」
さらに:
「薪はどこに積んでありましたか?」
利用者さん:
「湯加減を見るのが難しかったよ」
介護士:
「熱くなりすぎないように、よく気を配ったんですね。」
さらに:
「誰がちょうどよい加減を教えてくれましたか?」
利用者さん:
「銭湯へ行っていたよ」
介護士:
「銭湯もご近所の人に会える大切な場所でしたね。」
さらに:
「銭湯へは誰と一緒に行きましたか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
火の扱いを美化しない
風呂焚きはやけどや煙の危険を伴う仕事でした。絵では大人が火を扱い、子どもは薪を渡す場面として安全に会話を進めます。
家庭差を尊重する
五右衛門風呂、木の風呂、銭湯など経験はさまざまです。本人の暮らしに合う記憶へ自然に話題を移します。
大きな面を先に塗る
家の板壁、服、浴槽など広い部分から始めます。薪や石の細部は、一色でまとめても十分に仕上がります。
6.五右衛門風呂の風呂焚きにまつわる年代別の出来事・暮らし
明治〜大正期
家庭の風呂は薪や柴で沸かすものが多く、湯を張ることから火の管理まで時間のかかる家事でした。
昭和初期
子どもが薪運びや水くみを手伝う家庭もありました。火は大人が見ながら扱い、家族で順に入浴しました。
昭和後期
都市ガスや灯油の風呂釜が普及し、薪で風呂を沸かす暮らしは少しずつ減りました。銭湯も身近な存在でした。
平成〜令和
五右衛門風呂は体験施設や古民家で知られる昔の道具となりました。絵を通して、湯を沸かす手間や家族の時間を振り返れます。
思い出の有無や内容は人それぞれです。答えを求めず、本人が話したい記憶をゆっくり聞いてください。








