1.塗り絵の説明
黄色く色づいた大きないちょう並木を、若い二人が並んで歩く場面です。木と葉のかたまりを大きくしています。
秋の散歩、学校や公園の並木道、落ち葉、ぎんなんなど、本人の経験に合わせて会話を広げられます。 知識や記憶を試すのではなく、色や形からゆっくり話を始めます。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- いちょう並木を描いた11月の絵です。見てみませんか?
- いちょうの葉と木の幹では、どちらから塗ってみたいですか?
- 金色、黄色、茶色、落ち着いた赤や緑など、好きな色を選んでくださいね。
- 散歩する二人は、どんな色にすると似合いそうでしょう?
- 全部塗らず、気になるところを一つだけ塗るのでも大丈夫です。
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4.塗り絵中の声かけ
- 秋の散歩について、思い出すことはありますか?
- 学校や公園の並木道には、どんな様子がありましたか?
- 落ち葉で印象に残っていることはありますか?
- ぎんなんと聞くと、誰を思い浮かべますか?
- いちょうの葉を見ると、どんな季節の空気を感じますか?
- 木の幹には、どんな色を使ってみたいですか?
- 散歩する二人は、昔どんなふうに使ったり見たりしましたか?
- この絵の場面には、どんな音が聞こえてきそうですか?
話が出たときの広げ方
利用者さん:
「昔、秋の散歩のことがあったよ」
介護士:
「どんな場所での秋の散歩でしたか?」
さらに:
「一緒にいた人や、その日の様子も聞かせてください。」
利用者さん:
「いちょうの葉が好き」
介護士:
「いちょうの葉のどんなところが好きですか?」
さらに:
「この絵では、いちょうの葉を何色にしてみましょうか?」
利用者さん:
「学校や公園の並木道を思い出すよ」
介護士:
「どんな場面が心に残っていますか?」
さらに:
「そのときの音や匂いも覚えていますか?」
5.介護士が知っておきたいポイント
正しい色や完成の形を決めず、本人が無理なく楽しめているかを見ます。
- 色見本どおりに塗るよう訂正せず、本人が選んだ色を大切にします。
- 完成を急がせず、途中で休んだり、会話だけになったりしても問題ありません。
- 「覚えていますか?」を繰り返さず、絵に見える色や形から会話を始めます。
- 職員の知る昔の暮らしを正解として押しつけず、本人が話した内容を起点にします。
- 疲れ、手の動かしにくさ、色鉛筆の持ちにくさ、絵の見えにくさがないかを見ます。
- 歩行の思い出が負担になる場合は、木の色や窓から見た秋景色の話へ切り替えます。
6.いちょう並木にまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20年代(1945〜1954年)
学校、寺社、街路のいちょうが、身近な秋の目印になった地域がありました。
昭和30年代(1955〜1964年)
通学や買い物の道で落ち葉を踏み、ぎんなんを拾った人もいます。
昭和40年代(1965〜1974年)
道路や公園が整備され、並木道を散歩や通勤で通る機会が増えました。
昭和50年代(1975〜1984年)
カメラを持って黄葉を撮ることが身近になりました。
平成以降
並木の催しが行われる場所もある一方、落果や管理への配慮も続いています。








