1.塗り絵の説明
七輪は、木炭を燃やして魚や餅を焼いたり、鍋ややかんを載せたりする小型の炉です。円筒形や四角形があり、珪藻土や陶土など、熱を逃がしにくい材料で作られました。下部の空気口を開けると炭へ空気が入り、閉じると火力が弱まります。少ない炭の熱を器の内側へ集め、持ち運べる形で調理や湯沸かしに使った道具です。
炭を安全に起こして内部へ置き、焼き網や五徳を載せ、空気口で火加減を調節します。使用後は炭火が完全に消えて冷えたことを確認してから灰を取り除き、湿気の少ない場所で保管しました。炭は一酸化炭素を発生させるため、屋内使用は特に危険です。現在はガスこんろや電気調理器が中心ですが、七輪は屋外調理などで使われることがあります。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「丸い七輪で魚を焼いている場面ですね」
- 「七輪は白、茶色、灰色など、好きな色にできますよ」
- 「魚や炭火には、どんな色を使いましょうか」
- 「炭火で焼いた食べ物で思い浮かぶものはありますか」
- 「塗りやすい広い面から始めてみましょう」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「七輪の丸い形がしっかり出ていますね」
- 「魚に焼き色がついて、おいしそうです」
- 「下の空気口で炭の火加減を調節したそうです」
- 「魚のほかには、何を焼きたいですか」
- 「炭のはぜる音や香りを思い出すことはありますか」
- 「網の細い所は全部塗らなくても大丈夫です」
- 「肩や手が疲れたら、少し休憩しましょう」
会話を広げる例
- 介護士:「七輪で何を焼きましたか」 利用者:「さんまです」 介護士:「秋の香りがしてきそうですね」
- 介護士:「火加減はどう見ましたか」 利用者:「炭の色です」 介護士:「炭の様子をよく見る必要があったのですね」
- 介護士:「七輪を何色にしますか」 利用者:「白っぽい色」 介護士:「昔の土の道具らしい色ですね」
5.介護士が知っておきたいポイント
七輪を毎日の炊事に使った人、行事や屋外でだけ見た人、使った経験がない人もいます。食べ物や季節の話へ広げながら、昔の暮らしを一つの形へ決めつけないことが大切です。 煙や火事に関する不安な記憶が出た場合は、無理に続けません。
実際の炭火を使う再現活動は、一酸化炭素中毒、火災、やけどの危険があります。塗り絵や写真で安全に回想してください。網の線が見づらい場合は、七輪本体や衣服だけを塗って完成にできます。本人の姿勢、視力、疲労へ配慮します。
6.題材にまつわる年代別の出来事・暮らし
- 江戸時代から:持ち運べる炭火の炉が使われ、焼き物や煮炊きの道具として広がりました。
- 明治~昭和前期:家庭や店先で七輪が活用され、魚焼き、湯沸かし、鍋物などに使われました。
- 昭和中期以降:ガスこんろや電気調理器の普及により、日常の炊事で使う家庭は減りました。
- 現在:屋外の炭火調理などで利用されますが、換気、一酸化炭素、火災への厳重な対策が必要です。








