介護シフトを自動作成すると何時間減る?手作業との時間・負担を比較

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介護施設のリーダー・主任向け

介護シフトの自動作成で、
毎月の「考える・数える・直す」を減らす

希望休を入れると夜勤が足りない。必要人数をそろえると連勤が増える。やっと勤務表を埋めても、確認や修正でまた時間がかかる――。介護施設のシフト作成は、単にマスを埋める仕事ではありません。

では、シフトを手作業で作る場合と自動作成する場合では、時間と労力にどれくらい差が出るのでしょうか。この記事では、職員18人・1か月分のモデルケースと厚生労働省の公開事例を使い、減らせる作業と人が続けるべき確認を分けて考えます。

この記事の結論

手作業約7時間
自動作成を利用約2時間45分
削減できる時間約4時間15分

※職員18人、希望・予定25件、修正1回を想定した当サイトの試算です。実際の時間は職員数、勤務区分、条件の複雑さ、入力状況によって変わります。

介護施設のシフト作成は、なぜ手作業だと時間がかかるのか

介護施設の勤務表には、早番・日勤・遅番・夜勤といった勤務区分だけでなく、希望休、公休数、夜勤明け、連勤上限、職種、経験者の配置、会議や研修などが重なります。ひとつのセルを変更すると、別の日の必要人数や別の職員の勤務回数まで見直す必要が出ます。

介護シフトを手作業で作る際の条件整理・勤務割当・確認・修正の4工程
手作業では、条件整理・勤務割当・確認・修正を行き来しやすくなります。
1

条件を集める

希望休、勤務制限、研修、会議、応援勤務などを紙・口頭・表計算から集めます。

2

勤務を割り当てる

日ごとの必要人数を見ながら、早番・日勤・遅番・夜勤・公休を配置します。

3

条件を確認する

希望休、夜勤明け、連勤、勤務回数、人員不足、配置の偏りを数え直します。

4

修正して再確認する

ひとつの勤務を直した影響を追い、関連する日と職員をもう一度確認します。

作成者の負担が大きいのは、最初の割当だけではありません。むしろ、条件の見落としがないかを記憶しながら何度も照合し、修正の影響を追い続けることに時間と集中力を使います。途中で電話や現場対応が入ると、どこまで確認したかを思い出すところから再開することもあります。

シフト自動作成の時間削減は、介護現場の公開事例でも確認されている

厚生労働省の「介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン」は、職員のシフト作成に時間をかけない対策として、自動作成ソフトの活用を確認項目に挙げています。自動化は単なる便利機能ではなく、介護現場の間接業務を見直す方法のひとつです。

重要なのは、システムを入れただけで時間が消えたのではなく、条件の入力、勤務案の作成、確認、転記という流れ自体を整理した点です。介護シフトの自動作成を導入するときも、「誰が何を入力し、どこを人が確認するか」を決めるほど効果を測りやすくなります。

職員18人・1か月分の介護シフトで時間を試算

ここからは、ユニットや小規模フロアを想定したモデルケースで比較します。施設によって条件は異なるため、まず試算の前提を公開します。

項目今回の想定
対象職員18人、31日分の勤務表
勤務区分早番・日勤・遅番・夜勤・夜勤明け・公休・有給
月間予定希望休、希望勤務、研修、会議など合計25件
主な条件日別の必要人数、夜勤回数、夜勤明け、公休数、最大連勤、勤務可能区分
修正作成後に1回の調整と再確認
自動作成側施設共通の基本設定は保存済みで、毎月の希望・予定を更新
初月は設定時間が別にかかります

勤務コード、職員情報、必要人数、勤務ルールを初めて登録する月は、ここで示す時間に加えて60~120分程度を見込む想定です。2か月目以降に設定を引き継げると、毎月の作業を減らしやすくなります。

手作業とシフト自動作成では、時間と労力がどれくらい変わる?

同じ条件を使い、作業を工程別に分けて試算すると次のようになります。

工程手作業自動作成を利用変わること
条件整理60分30分保存済みの基本設定を読み込み、変更点だけ更新
今月の希望・予定作成中に都度確認45分作成前に同じ形式でまとめて入力
勤務の割当180分5分ボタン操作と計算待ちを含む。勤務案の作成を自動化
条件確認90分60分自動チェックを手がかりに、人が原表と照合
修正・再確認・出力90分25分必要箇所を直し、再検査してファイル出力
合計420分(約7時間)165分(約2時間45分)255分(約4時間15分)削減
18人1か月の試算で手作業約7時間と自動作成約2時間45分を比較した図
モデルケースでは、毎月約4時間15分、割合では約61%の削減になります。
7時間−2時間45分=4時間15分

削減効果が大きいのは、勤務をゼロから一人ずつ割り当てる時間です。一方、希望休の回収、今月だけの予定入力、完成表の最終確認は残ります。そのため「7時間が数十秒になる」のではなく、勤務案を作る時間を短縮し、人は確認と判断に集中すると考える方が現実的です。

年間では約51時間の試算

同じ条件で毎月4時間15分を削減できた場合、12か月で約51時間です。これは連続した51時間が生まれるという意味ではありませんが、毎月の締切前に発生していた残業や持ち帰り作業を減らす余地になります。

時間以外に減らせる負担

  • 必要人数や夜勤回数を何度も数え直す負担
  • 修正によって別の条件を崩していないか追う負担
  • 作成者だけがルールを覚えている属人化
  • 途中で中断したあと、確認箇所を思い出す負担
  • 勤務案を作るために現場から離れる時間

特にリーダーや主任は、シフト作成以外にも職員相談、家族対応、会議、事故対応、現場フォローを担います。自動作成の価値は、時間だけでなく、複数の条件を頭の中で持ち続ける負担を減らせる点にもあります。

シフトは自動作成して終わりではない|人が確認する5項目

勤務案を自動で作れても、最終的な勤務表の責任までソフトへ渡すことはできません。施設の運用や職員の事情を知るリーダー・主任が、次の項目を確認して確定します。

介護施設のリーダーがシフト自動作成後に希望休・必要人数・夜勤明け・最終確定を確認する図
自動作成は勤務案づくりの支援です。希望休、必要人数、夜勤明けなどを人が確認して確定します。
  1. 希望休・希望勤務

    申請内容が反映されているか、同日に希望が集中した場合の判断が適切かを確認します。

  2. 日別・時間帯別の必要人数

    人数だけでなく、介護職・看護職・経験者など必要な役割がそろっているかを見ます。

  3. 夜勤明け・連勤・休息

    禁止している勤務並び、最大連勤数、夜勤回数、公休数など施設のルールと照合します。

  4. 負担の偏り

    夜勤、土日、早番、遅番が特定の職員へ偏っていないかを確認します。

  5. 現場で実行できるか

    研修中の職員同士だけになっていないか、入浴・受診・行事など当日の業務量に対応できるかを最終判断します。

自動作成で減らしたいのは、リーダーの判断そのものではありません。機械的な割当と数え直しを減らし、現場を知る人が必要な判断へ時間を使える状態を目指します。

介護シフトの自動作成は、無料アプリで小さく試せる

いきなり施設全体の運用を変える必要はありません。まずは架空データや1ユニット分で、現在の勤務ルールを入力できるか、作成された勤務案のどこを直す必要があるかを確かめると導入判断がしやすくなります。

無料・メール登録不要

楽カイSCEで、1か月分の勤務案を作ってみる

「楽カイSCE」は、介護・福祉施設向けの無料Webアプリです。希望休、勤務区分、夜勤、必要人数、連勤などを設定し、1か月分のシフト案を自動作成できます。作成後は条件を確認・手直しし、ExcelやCSVへ出力できます。

本番データを入れる前に、お試しデータや架空の職員名で操作を確認してください。自動作成後は、必ず施設の責任者が勤務条件と運用上の安全性を確認してください。

最初に測るとよい3つの時間

  1. 現在の作成時間条件整理、割当、確認、修正を分けて記録する
  2. 自動作成後の確認時間どの条件で修正が多いかも一緒に記録する
  3. 2か月目の時間保存した設定を引き継いだときの差を確認する

1回目だけで判断すると、初期設定の時間が大きく見えます。手作業と同じ条件で2~3回試し、勤務案の品質と確認時間を比べるのがおすすめです。

介護シフトの自動作成でよくある質問

Q. シフト作成は本当に全部自動になりますか?

勤務案の割当と条件チェックは自動化できますが、希望の回収、今月の予定入力、例外判断、最終確認は人が行います。「完全自動」ではなく、原案作成と数え直しを減らす道具と考えるのが現実的です。

Q. 職員が少ない施設でも効果はありますか?

職員数が少なくても、勤務区分や個別条件が多ければ効果が出る可能性があります。一方、数人で条件が単純な勤務表なら、初期設定の方が長くなる場合もあります。現在の工程別時間を測ってから比べてください。

Q. 自動作成したシフトに条件違反があったらどうしますか?

条件設定の不足や、同時に満たせない条件がないかを確認します。絶対に守る条件と、できれば守りたい希望を分け、必要箇所を手直しして再検査します。

Q. Excelで作るのと何が違いますか?

Excelは勤務表の表示や集計に向いていますが、複数条件を満たす勤務案の探索は数式だけでは複雑になりやすい作業です。自動作成ツールで原案を作り、完成表をExcelへ出力する使い分けができます。

Q. どれくらい時間が減ると考えればよいですか?

今回の18人モデルでは約4時間15分、厚生労働省の別規模の施設事例では施設全体の延べ時間が27%減っています。ただし効果は条件と運用で変わるため、自施設の作成時間を工程別に測って比較してください。

まとめ|自動作成で減らすのは「判断」ではなく「割当と数え直し」

介護施設のシフト作成を自動化しても、希望休や必要人数を確認し、勤務表を最終確定する役割はリーダー・主任に残ります。それでも、ゼロから勤務を割り当て、修正のたびに条件を数え直す時間は減らせます。

今回の18人モデルでは、手作業約7時間に対し、自動作成を使うと約2時間45分。毎月約4時間15分を、現場確認や職員との調整へ戻せる試算です。まずは架空データで1か月分を作り、今の方法より確認が楽になるかを比べてみてください。

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