入浴介助や更衣介助で、昨日までなかったアザを見つけた瞬間、現場では空気が変わります。「これは何だろう」より先に、「また自分たちのせいにされるのか」と身構えてしまうことがあります。
本人も覚えていない、職員も見ていない、いつできたかも分からない。そんなアザほど説明が難しく、心の中では「知らねーよ」「こっちが聞きたい」と言いたくなる場面もあります。
この記事では、怒りを押し殺す話ではなく、見つけた時点の事実を残す考え方を整理します。介護士が診断するのではなく、観察し、記録し、必要時に看護師や医療職へつなぐための記事です。
この記事を読むと分かること
- アザの見方
- 記録の残し方
- 報告の基準
- 家族説明の軸
- 現場を守る一歩
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
原因不明のアザは介護士のせいと決めつけない

原因不明のアザは犯人探しより先に、発見時の事実を記録し、広がりや他の出血症状を確認します。
現場では、入浴後や更衣中にアザを見つけた職員が、そのまま疑われる空気になることがあります。早く見つけて報告したのに、「いつできたの」「誰が介助したの」と聞かれると、正直かなりきついです。この記事を読むと、介護士が診断ではなく、観察・記録・報告で現場と利用者を守る考え方が分かります。
こうした場面では、「俺のせいにするな」と思うのは自然です。ただ、その怒りだけでは説明が残りません。現場を守るのは、感情ではなく発見時点の記録です。原因が分からないなら、分からないまま事実をそろえ、必要な人につなぐほうが利用者の安全にも職員の防御にもなります。
見つけた時点の事実を残す
アザを見つけた直後は、誰が、いつ、どこで、何をしたのかを聞かれやすくなります。この項目では、原因を急いで決める前に、事実と推測を分ける視点を整理します。
記録に残すのは、気づいた時間、場所、大きさ、色、数、痛み、腫れ、広がりなどの確認できた事実です。「たぶん移乗時」「誰かがぶつけたかも」といった推測を根拠なく書くと、あとで説明がぶれます。迷う場面ほど、原因不明なら原因不明として扱い、看護職員や上司へ共有します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:事故発生時は速やかに報告し、内部で共有し、事実と推論を明確に分けて多職種で原因分析・再発防止策を検討することが示されています。
老人性紫斑や血管の問題も視野に入れる
説明できないアザが出ると、現場では介助ミスだけに話が寄りがちです。この項目では、アザには血管壁の問題として整理されるものもあると確認します。
採用エビデンスでは、老人性紫斑は後天性の血管壁の異常に分類されています。つまり、原因不明の紫斑を見つけたとき、ただちに「乱暴な介助」と決めつけるのは早すぎます。ただし、介護士が老人性紫斑と診断するわけではありません。観察した事実を残し、必要時に医療職へつなぐことが現実的な役割です。
出典元の要点(要約)
日本内科学会
出血傾向の鑑別診断
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1340/_pdf/-char/ja
根拠要約:老人性紫斑は、後天性の血管壁の異常に分類されています。また、最終的に検査で異常がない場合には、血管壁の障害による血管性紫斑病を考えることが示されています。
他の出血症状があれば医療職へつなぐ
「よくあるアザだろう」と流したくなる一方で、見逃してはいけない出血もあります。この項目では、介護士が診断せず、報告のサインとして見る症状を整理します。
出血傾向では、紫斑だけでなく、鼻出血、口腔粘膜出血、関節・筋肉内出血、消化管出血なども臨床症状として示されています。アザが広がる、全身に目立つ、鼻血や口の中の出血がある、痛みや腫れが強いなど、いつもと違う状態が重なるときは、看護師や医療職へ早めに報告します。
出典元の要点(要約)
日本内科学会
出血傾向の鑑別診断
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1340/_pdf/-char/ja
根拠要約:出血傾向の主な臨床症状として、点状出血、斑状出血等の紫斑、鼻出血・口腔粘膜出血、関節・筋肉内出血、消化管出血などが示されています。
アザをゼロにするより説明できる状態を作る
現場では、全部の接触や動きを見張ることはできません。この項目では、すべてのアザをなくす発想ではなく、リスクを見て説明できる状態に整える考え方を確認します。
介護事故ガイドラインでは、対策を取り得る事故と防ぐことが難しい事故を仕分ける視点が示されています。内出血や皮膚剥離は原因の特定が難しい場合が多い一方、介助中に起きるケースもあります。だからこそ、皮膚状態や服薬状況を確認し、介助方法を見直し、発見時の事実を残すことが大切です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:事故には対策を取り得るものと防ぐことが難しいものがあり、内出血・皮膚剥離の多くは原因特定が難しい一方、介助中に発生するケースもあると示されています。
原因不明のアザで必要なのは、犯人探しではありません。発見時の事実を残し、他の出血症状を確認し、必要時に医療職へつなぐことです。
介護現場で原因不明のアザに疑われるよくある事例

現場では、アザを見つけた瞬間に「また説明を求められる」と身構えることがあります。問題はアザそのものだけでなく、原因が分からないものほど職員個人の責任に見えやすいことです。
入浴介助、排泄介助、更衣、移乗のどこかで見つかるアザは、発見した人が疑われる空気になりがちです。本人に聞いても分からない、前の勤務者も見ていない、記録にもない。こうした場面では、無理に原因を作るより、発見時の状態と観察内容をそろえることが現実的です。
入浴介助で昨日なかった内出血を見つける
入浴時は全身を見やすいため、昨日まで気づかなかったアザを発見しやすい場面です。見つけた職員ほど「自分がやったと思われるのでは」と不安になります。ここでは、発見者を責める前に、原因特定が難しいケースがあると押さえます。
状況としては、入浴介助中に腕や脚の内出血に気づきます。困りごとは、いつできたか分からないまま「入浴でぶつけたのでは」と見られることです。よくある誤解は、見つけた職員が原因を知っているはずだと考えることです。押さえるべき視点は、内出血は原因特定が難しい場合が多いため、発見時の状態を記録することです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:内出血や皮膚剥離は介護現場で頻発するけがであり、多くは「いつの間にかできた」もので、原因の特定が難しい場合がほとんどとされています。
更衣時に小さな紫斑が複数見つかる
更衣介助では、袖を通す、ズボンを上げる、肌着を整えるなど、皮膚を確認するタイミングが多くあります。小さな点状の変化が複数あると、介助との関係をどう説明するか迷います。ここでは、紫斑以外の出血症状も見る姿勢が大切です。
状況としては、更衣中に小さな紫斑が複数見つかります。困りごとは、単なるアザなのか、医療職に報告すべき変化なのか迷うことです。よくある誤解は、皮膚に出ているものだけを見ればよいと考えることです。押さえるべき視点は、鼻出血や口腔内の出血など、他の出血症状がないかも合わせて確認することです。
出典元の要点(要約)
日本内科学会
出血傾向の鑑別診断
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1340/_pdf/-char/ja
根拠要約:出血傾向の臨床症状には、点状出血や斑状出血等の紫斑だけでなく、鼻出血・口腔粘膜出血、関節・筋肉内出血、消化管出血なども含まれます。
薬の情報を知らず家族説明に詰まる
家族から「どうしてこんなにアザがあるんですか」と聞かれたとき、介護職だけで薬の影響まで説明しきるのは難しいです。知らないまま答えると、言い訳にも断定にもなりやすい。ここでは、服薬状況を確認して看護職員へつなぐ視点を持ちます。
状況としては、抗凝固薬や抗血小板薬などの情報を把握しないまま、アザの説明を求められます。困りごとは、薬の影響を介護士だけで判断してしまいそうになることです。よくある誤解は、薬を飲んでいればすべて薬のせいと言えることです。押さえるべき視点は、服薬状況を確認し、医療職と共有することです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:内出血については、血液を固まりにくくする薬である抗凝固薬や抗血小板薬等を服薬していると発生しやすい傾向があるため、服薬状況の確認が必要とされています。
移乗後のアザを介助ミス扱いされる
移乗介助のあとにアザが見つかると、現場では一気に緊張します。介助に関係がある可能性を否定できない一方で、何でも介助ミスと決められるのもつらいところです。ここでは、介助方法と利用者側のリスクを分けて見ます。
状況としては、ベッドから車いすへ移ったあとに内出血が確認されます。困りごとは、介助した職員の腕力や技術だけが問題にされやすいことです。よくある誤解は、移乗後に見つかったアザは必ず介助でできたと見ることです。押さえるべき視点は、皮膚状態、移乗方法、局所的な力のかかり方を合わせて確認することです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:無理な移乗介助では、職員の身体的負担だけでなく、利用者に局所的な力がかかり、内出血や皮膚剥離を引き起こす場合があると示されています。
家族に「いつぶつけたの」と聞かれる
家族対応で一番苦しいのは、分からないことを分からないと言いにくい空気です。焦って説明しようとすると、推測が混ざりやすくなります。ここでは、後出しではなく、分かっている事実と今後見る点を伝える形に整えます。
状況としては、家族から「いつ、どこで、誰が」と聞かれます。困りごとは、原因が分からないのに説明を急がされることです。よくある誤解は、何か理由を言えないと不誠実に見えるという思い込みです。押さえるべき視点は、発生前後の事実関係を正確に説明し、推測で答えないことです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:初動対応後は、できるだけ早い段階で発生前後の事実関係を当事者の家族に正確に説明し、職員が個人的な判断や推測で回答しないよう徹底することが示されています。
よくある事例の共通点は、原因不明のまま責任だけが先に動くことです。まず事実、観察、報告をそろえ、推測で自分を追い込まない形にしましょう。
なぜ高齢者のアザは原因不明になりやすいのか

現場では、介助した覚えがないのにアザだけが見つかり、説明に詰まることがあります。このような状況の背景には、皮膚状態、血管壁、薬剤、事故の性質、報告文化が関係しています。ここでは、高齢者のアザが原因不明になりやすい理由を整理します。
「ちゃんと見ていましたか」と言われても、複数人を見ながらすべての接触を把握するのは現実的ではありません。だからといって、確認をあいまいにすると利用者の異変も職員の防御も弱くなります。分からないものを無理に説明するより、原因候補と観察点を分けて考えることが必要です。
高齢者の皮膚は内出血が起こりやすい状態にある
更衣や移乗のあとにアザが見つくと、介助した職員だけが責められがちです。けれど、利用者の皮膚状態を見ずに介助のせいだけに寄せると、対応が偏ります。ここでは、まず皮膚状態をリスクとして見る視点を持ちます。
なぜ起きるのかというと、高齢者の皮膚は弱く、内出血や皮膚剥離が起こりやすい状態にあると示されているためです。建前としては、介助中に傷を作らないことが大切です。現実には、利用者ごとの皮膚状態や服薬状況でリスクが変わります。そのズレが、発見した職員だけを責める流れを生みます。押さえるべき視点は、皮膚状態を事前に把握することです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:高齢者の皮膚は若年者より弱く、内出血や皮膚剥離が起こりやすい状態にあり、要介護状態ではその傾向がより顕著になると示されています。
老人性紫斑は血管壁の問題として扱われる
身に覚えのないアザを見ると、現場では「何かしたのでは」と考えがちです。説明できない不安から、逆に「よくある」で流したくなることもあります。ここでは、血管壁の問題として整理される紫斑があることを確認します。
なぜ起きるのかというと、採用エビデンスでは、老人性紫斑が後天性の血管壁の異常に分類されているためです。建前としては、アザがあれば原因をはっきりさせたいところです。現実には、検査や診察で考える領域もあり、介護士だけで原因を断定できません。そのズレが、疑いと防衛感情を強めます。押さえるべき視点は、診断ではなく観察内容を残すことです。
出典元の要点(要約)
日本内科学会
出血傾向の鑑別診断
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1340/_pdf/-char/ja
根拠要約:老人性紫斑は後天性の血管壁の異常に分類され、血管壁の障害により生じる血管性紫斑病の一つとして扱われています。
薬剤や出血傾向の確認が必要になる
アザを見つけたとき、介護職だけで「薬のせいです」とは言い切れません。けれど、薬の情報を見ないまま介助ミスだけで話が進むのも危ういです。ここでは、報告時に共有したい確認点を整理します。
なぜ起きるのかというと、抗血小板薬や抗凝固薬など、出血症状に関係する薬剤使用歴が問診上重要とされているためです。建前としては、介護士は薬の医学的判断をしません。現実には、服薬情報を知らないと報告や家族説明が曖昧になります。そのズレが、説明できない苦しさを生みます。押さえるべき視点は、薬剤名を判断することではなく、服薬状況を医療職へ共有することです。
| 確認する視点 | 現場での扱い |
|---|---|
| 紫斑 | 場所、数、大きさ、色、広がりを記録する |
| 他の出血 | 鼻出血、口腔内出血、便や尿の異常などを報告材料にする |
| 服薬状況 | 抗凝固薬や抗血小板薬等の有無を看護職員へ確認する |
出典元の要点(要約)
日本内科学会
出血傾向の鑑別診断
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1340/_pdf/-char/ja
根拠要約:薬剤の使用歴は診断上重要であり、抗血小板薬、NSAIDs、ワルファリン、直接経口抗凝固薬などは出血症状に関係する可能性が示されています。
防ぐことが難しい事故と介助由来の事故が混ざる
「介助ミスではない」と言いたい気持ちと、「本当に介助でできていないか」と不安になる気持ちは同時に出ます。どちらか一方に寄せると、現場も利用者も守りにくくなります。ここでは、事故を仕分ける視点を持ちます。
なぜ起きるのかというと、介護現場には対策を取り得る事故と、防ぐことが難しい事故があるためです。建前としては、事故は起こさないことが理想です。現実には、内出血・皮膚剥離は原因特定が難しい場合が多い一方、無理な移乗介助が関係する場合もあります。そのズレが、責任逃れか犯人探しかの二択を生みます。押さえるべき視点は、仕分けて対策することです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:事故には対策を取り得る事故と防ぐことが難しい事故があり、内出血・皮膚剥離は原因特定が難しい場合が多い一方、介助中に起こるケースもあると示されています。
個人追及になると事実確認が弱くなる
アザを報告した人が疑われる職場では、次から報告が遅れます。見つけたことが評価されず、見つけた人が責められると、早期発見の空気は育ちません。ここでは、個人ではなく組織で扱う意味を確認します。
なぜ起きるのかというと、事故対応では事実と推論を分け、多職種で検討する必要があるのに、現場では先に「誰が対応したか」に寄りやすいためです。建前としては、原因分析と再発防止が目的です。現実には、発見者の説明責任だけが大きく見えます。そのズレが報告の萎縮を生みます。押さえるべき視点は、職員個人ではなく事業所全体で検討することです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:事故発生時は、事故の発見者を中心に多職種・多部門で現場を検証し、できる限り事実に基づき原因分析を行い、職員個人ではなく事業所全体で検討することが示されています。
原因不明のアザは、皮膚状態、血管壁、薬剤、事故の仕分け、報告文化が重なって説明しにくくなります。個人追及より、事実確認をそろえましょう。
高齢者の原因不明のアザで介護士が迷いやすい質問
現場では、原因不明のアザを見つけたあと、記録、報告、家族説明のどこで言葉を選ぶか迷います。ここでは、介護士が診断しすぎず、かといって見逃しもしないための考え方を整理します。
- Q原因不明のアザは介助ミスと記録すべきですか?
- A
根拠がないなら、介助ミスと断定して記録しないほうがよいです。記録するのは、見つけた時間、部位、色、大きさ、痛み、腫れ、広がりなどの事実です。現場では「何か原因を書かないと」と焦りますが、事実と推論を分けることが大切です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:事故発生時は速やかに報告し、内部で共有し、事実と推論を明確に分けて多職種で多面的に原因分析・再発防止策を検討することが示されています。
- Q老人性紫斑なら様子見でよいですか?
- A
介護士だけで老人性紫斑と判断して、様子見と決めるものではありません。老人性紫斑は血管壁の異常に分類されますが、出血傾向では他の出血症状も問題になります。現場では、アザだけでなく鼻出血や口腔内出血などを確認し、必要時に医療職へ報告します。
出典元の要点(要約)
日本内科学会
出血傾向の鑑別診断
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1340/_pdf/-char/ja
根拠要約:老人性紫斑は後天性の血管壁の異常に分類され、出血傾向の症状として紫斑、鼻出血・口腔粘膜出血、関節・筋肉内出血、消化管出血などが示されています。
- Q抗凝固薬を飲んでいればアザは仕方ないですか?
- A
「仕方ない」で終わらせず、服薬状況を確認して看護職員や医療職へ共有します。内出血は抗凝固薬や抗血小板薬等を服薬していると発生しやすい傾向があると示されています。ただし、介護士が薬の影響と断定するのではなく、観察内容と一緒に報告します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:内出血については、抗凝固薬や抗血小板薬等を服薬していると発生しやすい傾向があるため、利用者の服薬状況についても確認が必要とされています。
- Q家族にはどう説明すればよいですか?
- A
分かっている事実、現在確認していること、今後観察する点を分けて伝えます。原因が不明なときに推測で答えると、あとで説明が崩れやすくなります。現場では、家族に急かされても、個人的な判断や推測で回答しないことが大切です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:初動対応後は、できるだけ早い段階で発生前後の事実関係を家族に正確に説明し、職員が個人的な判断や推測のもとに回答しないよう徹底することが示されています。
- Q見つけた職員が疑われる職場ではどうすればよいですか?
- A
発見者だけに背負わせず、報告ルートと確認項目を職場でそろえる必要があります。現場では、見つけた人が疑われるほど報告が遅れやすくなります。事故やヒヤリ・ハットは、職員個人ではなく、施設全体で収集・分析する情報として扱います。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
根拠要約:事故やヒヤリ・ハット事例は、施設内で一元的に収集・管理・分析し、ケアの質向上や事故の未然防止・再発防止策を検討する情報として扱うことが重要とされています。
迷ったときは、原因を断定する前に、事実、観察点、報告先を分けます。介護士の役割は診断ではなく、異変をつなぐことです。
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知らないアザは記録で現場を守る
現場では、原因不明のアザを見つけた瞬間に、「また自分たちのせいにされるのか」と身構えることがあります。その感情は自然です。説明できないものほど、疑われる空気はしんどいです。
ただ、怒りだけでは現場は守れません。守ってくれるのは、発見時点の事実です。いつ、どこに、どんな色・大きさで、痛みや腫れがあるのか。まずはそこを推測抜きで残します。
明日からの一歩は、原因を書く前に「見たまま」をそろえることです。原因不明なら原因不明で構いません。そのうえで、広がりや他の出血症状を確認し、必要時に看護師や医療職へつなぎます。
知らないアザで疑われる現場ほど、犯人探しではなく記録と観察に戻りましょう。利用者の異変を見逃さず、介護士が責められすぎないための土台になります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
更新履歴
- 2026年2月11日:新規投稿
- 2026年5月1日:最新情報に基づき加筆・修正
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