現場では、見守り機器や記録の見直しが入っても、なぜか仕事が減らないと感じる場面があります。手が空いたように見えた瞬間に新しい役割が足され、「楽になる話ではなかったのか」と判断に迷いやすいです。
こうした場面では、効率化=業務追加と受け取られると、現場の納得が崩れます。実際には、できる職員に仕事が集まる状態や、機器を入れても運用が変わらない失敗から、先に「何を減らし、何を守るか」を分ける視点が欠かせないと見えてきます。
全部を一気に変えるのは難しくても、まずは空いた時間の使い道をそろえて考えることはできます。この記事では、生産性向上の本来の目的を整理し、現場で無理なく見直すための現実的な考え方を確認します。
この記事を読むと分かること
- 生産性向上の目的
- 空き時間の考え方
- ICT導入の注意点
- 管理者のズレ
- 見直しの出発点
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
生産性向上は「空いた時間に仕事を足すこと」ではありません

現場では、見守りや記録の負担が少し軽くなった直後に、別の業務が足されることがあります。そのたびに、楽になるための取組ではなかったのかと受け止めやすいです。こうしたズレが起きるときほど、生産性向上の目的を整理しておくことが欠かせません。この記事を読むと、生産性向上の本来の向き先が確認できます。
こうした場面では、手が空いたように見えた瞬間がいちばん判断に迷いやすいです。できる職員に仕事が集まりやすい現場ほど、改善がそのまま詰め込みに変わりやすくなります。失敗しやすいのは、何を減らしたのかを決めないまま、次の仕事だけを入れてしまう流れです。先に目的をそろえると、見直しの方向もぶれにくくなります。
生産性向上の目的は介護の価値を高めることです
現場では、効率化と聞くと、まず仕事を早く回す話だと受け取りやすいです。こうした場面でも、ここで確認できるのは、生産性向上が介護の価値を高めることとして示されている点です。目先の作業量だけで見てしまうと、本来の向き先を外しやすくなります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「本ガイドラインでは、『一人でも多くの利用者に質の高いケアを届ける』という介護現場の価値を重視し、介護サービスの生産性向上を『介護の価値を高めること』と定義しています。」
空いた時間は質を高めるために使う視点が示されています
現場では、少し余裕ができたときに、次の仕事を入れるか迷いやすいです。ここで確認できるのは、改善で生まれた時間を、利用者に向き合う時間や、質をどう高めるか考える時間として捉えている点です。時間ができたら埋めるものだと考えると、受け止め方がずれやすくなります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「改善で生まれた時間を有効活用して、利用者に向き合う時間を増やしたり、自分たちで質をどう高めるか考えていくことが挙げられます。」
政策は人材定着・確保とあわせて進められています
こうした場面では、効率化だけが前に出ると、現場は負担が増える話だと感じやすいです。ここで理解できるのは、生産性向上が、介護サービスの質の向上と人材定着・確保を目指す考え方であり、政策上は離職防止・定着促進とあわせて扱われていることです。現場のしんどさが続くと、目的そのものが伝わりにくくなります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「この3つを生産性向上に取り組む意義とし、介護サービスの質の向上と人材定着・確保を目指します。」
厚生労働省
介護人材確保と職場環境改善・生産性向上、経営改善支援等
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001586129.pdf
引用原文「国においてはこれまで、①介護職員の処遇改善、②多様な人材の確保・育成、③離職防止・定着促進・生産性向上、④介護職の魅力向上、⑤外国人材の受入環境整備など総合的な介護人材確保対策に取り組んでいる。」
生産性向上は、空いた時間に仕事を足す考え方ではなく、介護の価値を高め、質の向上と人材定着・確保につなげるための取組として整理できます。
介護の生産性向上でよくある事例

現場では、改善の話が出ても、実際には忙しさが減らず、どこから手をつけるべきか迷いやすいです。仕事を回すことが先になるほど、役割の曖昧さや情報共有の詰まりが見えにくくなり、不満だけが残りやすくなります。
見守りや記録の見直しが入っても、相談先が忙しすぎて確認が止まる場面は少なくありません。スケジュール表には空きがあるように見えても、実際には特定の職員に業務が集まり、残業や焦りが続くことがあります。手順書があっても今の流れに合わず、結局は分かる人に頼る形に戻りやすいです。こうした場面では、役割と流れを見える形でそろえることが、無理なく進める出発点になります。
相談や情報共有が、忙しい人に集中してしまう
現場では、確認したいことがあっても、相談を受ける側が訪問や別業務で埋まっていることがあります。どこまで待つか、誰に聞くかで迷いやすく、結局はその場しのぎになりやすいです。相談や共有が特定の人に集まる状態は、役割の整理を後回しにしやすいです。まず押さえたいのは、役割を整理して共有することです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | サ責や管理者が常に忙しく、相談や共有に十分な時間をとれないことです。 |
| 困りごと | 職員の現場で起きたことへの対応や、本来の管理者業務が圧迫される点です。 |
| よくある誤解 | 忙しさの中でも今の共有方法で回せると考えてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | 役割を整理し、職員と共有することです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「サ責も訪問に出るなど常に忙しく、職員からの相談を聞いたり、対応する時間がとれない状態であった。」「管理者はヘルパーへの情報共有に時間を要しており、本来の管理者業務に割く時間が少なくなってしまっていた。」「サ責の役割を整理し職員と共有したことで、職員とのコミュニケーション回数が増えた。」
スケジュール表では見えず、特定の職員に業務が集まる
こうした場面では、予定表だけを見ると回っているようでも、実際には一部の職員だけが後ろへずれ込みやすいです。空き時間があるように見えるほど、さらに業務を足すか迷いやすくなります。失敗しやすいのは、見た目の予定だけで余力を判断することです。先に実際の所要時間との差を見ると、役割の見直しにつなげやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 特定の職員に業務が集中し、残業が慢性化していたことです。 |
| 困りごと | 職員の業務分担が適切か把握しにくい点です。 |
| よくある誤解 | スケジュール表どおりに動けていると見なしてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | スケジュール表と実際の所要時間との差を分析することです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「特定の職員に業務が集中し、残業が慢性化していた。」「職員の業務分担が適切にできているのか把握できていなかった。」「スケジュール表と実際の所要時間との差を分析したことにより、各職員の最適な役割分担を検討していくことが可能となった。」
手順書が今の流れに合わず、結局は人に頼ってしまう
現場では、手順書があるのに、そのままでは使えず、口頭で補っていることがあります。どこからが決まりで、どこからが自己流かが曖昧になると、引き継ぎや新人対応で迷いやすいです。形だけ残っていれば足りると考えると、役割も流れも見えにくいままです。まず必要なのは、今の状態に合う手順へ整えることです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 以前作成した業務手順書が現在の状態に合っておらず、役割や業務の全体の流れが不明確なことです。 |
| 困りごと | 仕事の進め方や理解度の差が大きく、業務負担に偏りが生じる点です。 |
| よくある誤解 | 簡易な手順書があれば十分だと受け止めることです。 |
| 押さえるべき視点 | 現場の声を入れながら手順書を整えることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「以前作成した業務手順書は存在したが、現在の状態にあっておらず職員の役割や業務の全体の流れが不明確な状況であった。」「簡易な手順書を作成し、職員同士が協力しながらサービス提供していたが、職員個人の仕事の進め方や理解度の差が大きく、業務負担に偏りが生じていた。」
取組を始めても、前向きさが続かず計画倒れになる
現場では、改善の話が始まった直後は動けても、途中から手応えが持てず止まりやすいです。何のためにやるのかが薄いままだと、忙しい日の後回しが積み重なりやすくなります。進め方だけ決めれば続くと思いやすいですが、それでは定着しにくいです。押さえるべきなのは、前向きに取り組める設計です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 生産性向上プロジェクトが始まっても、現場の従事者が前向きな気持ちで取り組めないことです。 |
| 困りごと | 計画倒れに終わり、実効性を伴わない可能性がある点です。 |
| よくある誤解 | 取組内容だけ決めれば進むと考えてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | 業務改善の成果が役立っていると実感できる設計にすることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「各事業所における生産性向上プロジェクトは、現場の従事者が前向きな気持ちで取り組めなければ、計画倒れに終わってしまい、実効性を伴わない可能性がある。」「業務改善活動を通じ、各従事者分の働きがサービス利用者、地域、ひいては社会に役立っているとの実感を高め、『業務改善の成果が上がると楽しい』と発見できるプロジェクト設計が望まれる。」
よくある事例を追うと、問題は機器や気合いではなく、相談先・役割・手順・進め方の曖昧さに集まりやすいと分かります。まずは業務の流れをそろえる視点が大切です。
なぜ生産性向上の受け止め方がずれやすいのか

現場では、改善の話が出ても、結局は仕事を早く回すことだと受け取られやすく、何を目指す取組なのか迷いやすいです。このような状況が起きる背景には、一般的な効率の見方と、介護で示されている考え方の違いが関係しています。ここでは、生産性向上の受け止め方がずれやすい理由を説明します。
機器や記録の見直しが入ると、まず目につくのは時間や手間の変化です。そのため、何のために減らすのかより、どれだけ減ったかだけで判断しやすくなります。忙しい日ほど、目の前の作業量で考えたくなりますが、それだけでは本来の向き先が見えにくくなります。先に目的と見方をそろえることが、ずれを小さくする出発点です。
一般的な効率の物差しで受け止めやすいからです
現場では、改善と聞くと、まず人手や時間あたりでどれだけ進むかを見たくなります。何を見直せばよいのか迷うときほど、目に見える数字や作業量に寄りやすいです。こうした場面で気づきたいのは、介護の生産性向上では、見た目の結果だけでなく途中の流れも見直す必要があることです。まずは過程を見る視点を置くと、受け止め方がぶれにくくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 一般的な生産性向上は、従業員や労働時間数あたりの付加価値額を向上させるものとして示されているためです。 |
| 建前 | 実際の生産性向上には「Process」に着目して取り組む重要性が指摘されています。 |
| 現実 | まず、成果と投入量が見えやすいです。 |
| そのズレが生む問題 | 過程への着目が後ろに下がることです。 |
| 押さえるべき視点 | 「Input」と「Output」の間にある過程を見ることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「一般的に生産性向上は、従業員及び労働時間数あたりの付加価値額を設備投資や労働の効率化などによって向上させるものとされます。」「実際の生産性を向上させるためには、『Input』と『Output』の間にある過程『Process』に着目して取り組む重要性が指摘されます。」
上位目標より見えやすい成果が先に立ちやすいからです
こうした場面では、まず負担が減ったか、手間が減ったかで考えやすいです。目の前の忙しさが強いほど、それだけで十分だと受け止めるか迷いやすくなります。ここで確認したいのは、介護の生産性向上には上位目標があり、見えやすい成果だけでは終わらないことです。先に上位目標を置くと、改善の向き先を外しにくくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 仕事の実際の負担と負担感の減少や、ムリ・ムダ・ムラをなくすことは、直接の成果指標と考えられるからです。 |
| 建前 | 上位目標として「介護サービスの質の向上」が存在します。 |
| 現実 | 見えやすい成果指標が先に立ちやすいです。 |
| そのズレが生む問題 | 改善努力の向き先が狭くなることです。 |
| 押さえるべき視点 | 質の向上に結びついてこその改善努力と捉えることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「ただし、介護分野における業務改善・生産性向上には明白な上位目標、すなわち『介護サービスの質の向上』が存在することを忘れてはならない。」「仕事の実際の負担と負担感の双方を減少させ、ムリ・ムダ・ムラをなくすなどは、直接の成果指標と考えられるものの、利用者にとってのサービスの質向上に結びついてこその改善努力と言えるのである。」
評価の観点が量だけではないからです
現場では、短くなった時間や減った作業だけが成果に見えやすく、そこだけで十分か迷いやすいです。手応えを説明しようとするときほど、数字にしやすい部分へ寄りやすくなります。ここで見落としたくないのは、示されている評価の観点が一つではないことです。評価を複数の視点で見ると、受け止め方のずれを防ぎやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 評価の観点には量的な効率化だけでなく、質の向上や職員間の負担の偏りの是正も含まれているからです。 |
| 建前 | チームケアを通じてサービスを提供するという意識も重要とされています。 |
| 現実 | 量的な効率化だけが前に出やすいです。 |
| そのズレが生む問題 | 評価の範囲が狭くなることです。 |
| 押さえるべき視点 | 量・質・偏りをあわせて見ることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「また、評価の観点は量的な効率化と質の向上に加え、職員間での負担の偏りを是正しつつ、チームケアを通じてサービスを提供するという意識も重要です。」
生産性向上は人材確保策と一体で示されているからです
現場では、生産性向上だけが切り出されると、負担を減らすより先に効率だけを求められる話かと迷いやすいです。改善の言葉に身構えやすいときほど、取組全体の位置づけが見えにくくなります。ここで気づきたいのは、この取組が単独ではなく、人材確保策の中で示されていることです。全体の並びを見ると、受け止め方の幅を狭めにくくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 国では、処遇改善、多様な人材の確保・育成、離職防止・定着促進・生産性向上、介護職の魅力向上、外国人材の受入環境整備など、総合的な介護人材確保対策に取り組んでいるからです。 |
| 建前 | 生産性向上はこの並びの中にあります。 |
| 現実 | 生産性向上だけを切り出して受け止めやすいです。 |
| そのズレが生む問題 | 位置づけの理解が狭くなることです。 |
| 押さえるべき視点 | 総合的な対策の中で見ることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省介護人材確保と職場環境改善・生産性向上、経営改善支援等
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001586129.pdf
引用原文「国においてはこれまで、①介護職員の処遇改善、②多様な人材の確保・育成、③離職防止・定着促進・生産性向上、④介護職の魅力向上、⑤外国人材の受入環境整備など総合的な介護人材確保対策に取り組んでいる。」
生産性向上の受け止め方がずれやすいのは、一般的な効率の見方、見えやすい成果、評価の狭さ、施策全体の見えにくさが重なるためです。目的から確認することが大切です。
介護の生産性向上で迷いやすい疑問
現場では、効率化と聞いても、結局は何を目指す話なのか分かりにくいまま進みやすいです。少し楽になった場面で次の仕事を入れるべきか迷うなど、判断がぶれやすい疑問をここで整理します。
- Q「効率化」と言われたら、人を減らす話だと受け取るべきですか?
- A現場では、効率化の言葉だけが先に出ると、人を減らす話かと迷いやすいです。示されているのは、介護サービスの質の向上を上位目標とし、人材定着・確保を目指す考え方です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「ただし、介護分野における業務改善・生産性向上には明白な上位目標、すなわち『介護サービスの質の向上』が存在することを忘れてはならない。」「この3つを生産性向上に取り組む意義とし、介護サービスの質の向上と人材定着・確保を目指します。」
- QICTを入れれば、生産性向上に取り組んだことになりますか?
- Aこうした場面では、機器を入れた時点で十分か迷いやすいです。示されているのは、業務改善、テクノロジーの活用、人材確保の3つの観点を踏まえ、一体となって進める考え方です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「介護分野の生産性向上は、こうした3つの観点を踏まえて、自治体、関係団体、介護施設・事業所などが一体となって進めていくことが重要」
- Q空いた時間ができたときは、何に使う考え方が示されていますか?
- A現場では、少し余裕ができたときに、別の仕事を入れるべきか迷いやすいです。示されているのは、改善で生まれた時間を、利用者に向き合う時間や、質をどう高めるか考える時間として活用する考え方です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「改善で生まれた時間を有効活用して、利用者に向き合う時間を増やしたり、自分たちで質をどう高めるか考えていくことが挙げられます。」
- Q管理者は、どこから見直し始める考え方が示されていますか?
- Aこうした場面では、何から手をつけるか迷いやすいです。示されているのは、業務を直接的なケアと間接的業務に分け、課題を抽出したうえで、PDCAサイクルを回していく考え方です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「①については、本ガイドラインの中で紹介している改善活動そのものであり、介護に関する業務を『直接的なケア』と『間接的業務』に分け、施設・事業所内の課題を抽出した上でPDCAサイクルを回していくことを示しています。」
- Q評価は、時間短縮だけを見ればよいのでしょうか?
- A現場では、まず時間や作業量だけで見たくなりやすいです。示されているのは、量的な効率化だけでなく、質の向上や職員間の負担の偏りもあわせて見る考え方です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
引用原文「また、評価の観点は量的な効率化と質の向上に加え、職員間での負担の偏りを是正しつつ、チームケアを通じてサービスを提供するという意識も重要です。」
FAQで整理すると、生産性向上は人を減らす話でも、機器だけの話でもありません。目的、時間の使い方、見直しの出発点、評価の見方をそろえることが大切です。
介護の生産性向上で、まず押さえたい一歩
現場では、少し楽になったと感じた直後に、また別の仕事が入ることがあります。建前では分かっていても、何を守って何を見直すのかが曖昧なままだと、取組そのものに身構えやすいです。
この記事で見てきたように、生産性向上は空いた時間に仕事を足すことではなく、介護の価値を高めるための考え方です。改善で生まれた時間は、利用者に向き合うことや、質をどう高めるか考えることにつなげる視点が示されています。
全部を一度に変えるのが難しいときは、明日からまず、今の仕事を直接的なケアと間接的業務に分けて見てください。見方がそろうだけでも、何を減らし、何を守るのかを話しやすくなります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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- 2026年4月20日:新規投稿
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