分厚いマニュアルほど、現場では開けないことがあります
コール、排泄介助、食事介助、服薬確認が重なる勤務中に、分厚いファイルを開いて該当ページを探す余裕はほとんどありません。転倒や急な変化を前にすると、「読むべきなのは分かる。でも今は次に何をするかだけ知りたい」と迷います。
そこで「読まない職員が悪い」と片づけても、自己流や古株頼みは残ります。詳しい資料を作ったのに使われなかった経験から見えてくるのは、情報量より必要な瞬間に判断できる形が大切だということです。
詳細マニュアルを捨てる必要はありません。まず質問が多い一つの業務だけ、やること・やらないこと・報告先を1枚に分け、使う場所で試します。全部を一度に直さず、5秒で次の行動が分からなければ修正する進め方にします。
この記事を読むと分かること
- 詳細版との分け方
- 1枚手順の項目
- 図で見せる方法
- 置き場所の決め方
- OJTでの使い方
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
介護マニュアルは「5秒で次の行動が分かる1枚手順」に分ける

現場では、コール対応中や夜勤中に転倒を発見し、落ち着いてファイルをめくれない場面があります。詳しく書くことが悪いのではなく、詳しい資料と、その場で使う資料の役割が混ざっていることが問題です。ここでは、詳細版を残しながら、現場用の手順を迷いにくい形へ切り替える方法が分かります。
マニュアルは作品ではなく、現場で使われる道具です。作成者が丁寧に仕上げても、ファイルを探す時点で使われなければ、職員は人に聞くか、いつもの方法で動きます。読ませる努力より、迷わない設計が必要です。WEBと同じで、長く探しにくいと離脱し、短く見やすいと使われます。
ただし、全部を短くすればよいわけではありません。根拠確認や教育に使う詳細版は残し、勤務中に見る現場版だけを分けます。まず一業務の仮案から試し、5秒で次の行動が分からなければ、その箇所を見直します。
詳細マニュアルと現場用の1枚手順を分ける
現場では、20ページの資料を渡されても、勤務中に最初から読む時間を取れないことがあります。そこで職員の意識だけを責めると、質問しづらさや自己流が残ります。この項目では、詳しい説明を削除せず、使う目的で資料を分ける考え方を確認します。
詳細版は、背景、理由、例外、教育内容を確認する資料として残します。現場版は、転倒発見時、服薬確認時、食事中の異変など、一つの場面で一つの手順に分けます。1枚に複数業務を詰めると、再び探す資料になるためです。
短い手順だけで全てを教えることはできません。詳細版へ戻る場面と、上司や担当者へ確認する場面を決めておくことが必要です。
出典・根拠を確認
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
ここまでの手順で見える化された3Mや工夫を踏まえ、より効率的に業務を実施するためにやるべきこと、また、やらないこと(やってはいけないこと)について話し合いましょう。誰がやっても同じ質のサービスが提供できるよう、手順を明確に決めます。上記で決めた新たな業務の手順を手順書に落とし込みます。ただし、文字が多い手順書では、読むのに時間がかかり、結局現場では活用されないといった事態が発生します。手順書を作成するときは、できるだけ文字を減らし、一目で分かるフロー図の活用など、わかりやすさへの工夫が必要です。
1枚には「やること・やらないこと・報告先」を残す
こうした場面では、「適切に対応する」「必要に応じて確認する」と書かれていても、新人ほど次の一歩を決められません。分からないまま質問すると嫌な顔をされる職場では、自己判断へ傾きやすくなります。この項目では、1枚へ残す判断情報を整理します。
手順は「止める」「見る」「呼ぶ」「記録する」「申し送る」のように、行動が分かる動詞で並べます。あわせて、やってはいけないこと、報告先、どこで一人の判断を止めるかを明記します。職員を縛るためではなく、判断の線をそろえるためです。
個別の医療的対応や受診基準は、施設の正式な手順と担当職種の確認が必要です。1枚手順を独自判断の許可証にしないことも重要です。
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厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
手順書を作成する目的は決して画一的なサービスを提供するためではありません。むしろ、様々な業務について、熟練度を上げるためのトレーニングツールに位置づけられます。ポイントは、職員の経験値を見える化することです。業務のやり方が人によって異なると、その質や作業時間にも差がでてしまいます。トレーニングによって職員の質の底上げ・均質化ができれば業務の偏りを減らしチームワークの向上が期待できます。手順書には業務がきちんとできているかどうかの目安となる判断の基準を明確に記載しましょう。例えば、写真や絵も交えた手順フロー図の作成があります。文字だけで書かれた手順書は理解しづらく、読むのに時間がかかります。そこで、一目見ただけでわかるフロー図が有効です。
写真・図・フローを使い、使う場所へ置く
現場では、手順書の存在を知っていても、事務所の棚や深い共有フォルダまで探しに行けないことがあります。文章だけでは順番を読み解く時間も必要です。この項目では、内容だけでなく、見せ方と到達しやすさを設計する理由が分かります。
身体介助、物品配置、報告ルートなどは、写真、矢印、チェック欄、フロー図を使い、視線を動かせば順番が追える形にします。紙で見られる場所には紙を置き、デジタルで補足する場合も、一覧ではなく該当手順へ直接到達できる形を試します。
置き場所は保管の都合ではなく、使う瞬間から決めます。転倒時の手順ならステーションなど、実際の動線で5秒以内に確認できるかを職員に試してもらいます。
出典・根拠を確認
厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
1枚手順はOJTで試し、使われなければ更新する
現場では、マニュアルを渡しただけで「前に教えた」とされると、新人は分からない場所を言い出しにくくなります。反対に、作成者も毎回同じ説明を繰り返す負担を抱えます。この項目では、1枚手順を教育と更新へつなげる方法を確認します。
OJTでは、実際の場面で1枚を開き、「ここで止まる」「ここで報告する」と一緒に確認します。新人だけでなく、中堅や夜勤者にも見せ、分かりにくい語句や実行できない順番を拾います。仮案を使った日と修正担当を決め、拾った意見を見直しにつなげます。
更新には担当者の時間がかかります。更新日と次回見直し日を入れ、差し替え時には古い版を回収するところまでを一つの作業にします。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
いざというときに職員が迷わず適切な行動がとれるよう、施設内での報告ルートや、医療機関との連携方法、利用者家族・行政への報告タイミングなど、基本的な対応手順をわかりやすいマニュアルやフロー図で作成し、平時から職員に周知し、訓練しておくことが大切です。対応手順は個々の施設に合わせた内容とすることが必要で、施設ごとに作成すると良いでしょう。また、「いつ」、「どこで」、「誰が」、「どのように」、「何を」するべきか、その際の判断基準や確認ポイントは何かなど、具体的にわかりやすく示しましょう。
詳細版を残し、現場用は一つの業務から1枚に分けます。新人・中堅・ベテランが使う場所で試し、5秒で判断できない箇所だけを更新してください。
介護マニュアルが現場で使われない4つの事例

現場では、手順書があるのに同じ質問が続くと、「読まない職員が悪い」と感じやすくなります。一方で、開くまでに手間がかかる、判断基準が見つからない、現実の動線と合わないという使いにくさも隠れています。
夜勤中に転倒を発見した職員が、事務所のファイルを探し、目次を見ている間にもコールが鳴る。こうした状況では、読むべきだと分かっていても、「先に誰かへ聞くか」「いつものやり方で動くか」で迷います。事故後に確認不足だけを責めるより、勤務前に新人・中堅・ベテランが同じ1枚を使って試し、迷った位置を修正する方が現実的です。ただし、確認と更新を担うリーダーの時間は必要になります。
20ページのマニュアルを「勤務中に読んで」と渡す
新人へ分厚い資料を渡し、「時間があるときに読んで」と伝えても、食事、排泄、コール対応が続けば後回しになります。どこまで読めば一人で動いてよいのかも分からず、聞くこと自体をためらいます。詳細版は教育時間に使い、勤務中に見る内容は一つの場面へ絞る必要があります。
困りごとは、情報が不足していることではなく、必要な情報へすぐ到達できないことです。「全部書けば安全」という考えだけでは、文字量が増え、現場での利用が止まりやすくなります。管理者は質問が多い業務を一つ選び、現場用には行動順だけを残します。背景や例外は詳細版へ戻し、短い資料だけで教育を終えないことが切替のポイントです。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
ここまでの手順で見える化された3Mや工夫を踏まえ、より効率的に業務を実施するためにやるべきこと、また、やらないこと(やってはいけないこと)について話し合いましょう。誰がやっても同じ質のサービスが提供できるよう、手順を明確に決めます。上記で決めた新たな業務の手順を手順書に落とし込みます。ただし、文字が多い手順書では、読むのに時間がかかり、結局現場では活用されないといった事態が発生します。手順書を作成するときは、できるだけ文字を減らし、一目で分かるフロー図の活用など、わかりやすさへの工夫が必要です。
ファイルやPDFを探すうちに口頭確認へ変わる
手順書の保管場所を知っていても、介助中に事務所へ戻る、共有フォルダを開く、最新版を選ぶという手間が重なると、近くの職員へ聞く方が早くなります。聞いた相手によって説明が違えば、さらに迷います。まず使う場所から逆算して、1枚へ到達できるかを確認します。
よくある誤解は、「全員へ保存先を周知したので使える」というものです。必要なのは、知りたいときに容易に確認できる状態です。担当者は転倒、服薬、食事などの場面ごとに、実際の動線で手順へ到達できるかを試します。紙を置く場合もデジタルを使う場合も、探す工程が残るなら配置を見直します。全場所への掲示は更新負担が増えるため、対象は絞ります。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
「適切に対応する」だけで禁止事項が分からない
転倒発見時や食事中の異変など、焦りやすい場面で「適切に対応する」とだけ書かれていても、経験の浅い職員はどこで止まり、誰へ報告するか判断できません。確認すると叱られそうだと感じれば、自己判断へ進みやすくなります。迷いを減らすには、行動の線引きを短く示します。
状況は、手順があるように見えて、実際には判断を職員へ返している状態です。「細かく書くと考えなくなる」という誤解より、必ず行うこと、やってはいけないこと、判断基準を明瞭にすることを優先します。作成担当は現場職員と現在の動きを書き出し、誰が、いつ、何を確認するかを決めます。個別の医療判断は1枚で補わず、正式な連絡先へ切り替えます。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
手順書を作成する目的は決して画一的なサービスを提供するためではありません。むしろ、様々な業務について、熟練度を上げるためのトレーニングツールに位置づけられます。ポイントは、職員の経験値を見える化することです。業務のやり方が人によって異なると、その質や作業時間にも差がでてしまいます。トレーニングによって職員の質の底上げ・均質化ができれば業務の偏りを減らしチームワークの向上が期待できます。手順書には業務がきちんとできているかどうかの目安となる判断の基準を明確に記載しましょう。例えば、写真や絵も交えた手順フロー図の作成があります。文字だけで書かれた手順書は理解しづらく、読むのに時間がかかります。そこで、一目見ただけでわかるフロー図が有効です。
管理者が完成させ、現場で試さずに配布する
作成会議では分かりやすく見えた手順も、夜勤や入浴時間に使うと順番どおりに動けないことがあります。現場職員が不便さを伝えても、完成版だから変えにくいと感じれば、そのまま使われなくなります。完成度を上げてから配るより、仮案を短期間試して直す方が迷いを拾えます。
困りごとは、手順書の内容と実際の業務がずれても更新されないことです。「一度網羅すれば完成」という誤解を捨て、管理者が仮案を作り、新人・中堅・夜勤者が実際に確認します。5秒で次の行動が分からない、動線上で見られない、報告先が曖昧な箇所があれば修正へ切り替えます。更新日、担当者、旧版回収まで決めないと、複数の版が残る負担が生じます。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
使われない原因を職員の意識だけに求めず、文字量、到達しやすさ、判断基準、現場とのずれを確認します。まず一つの業務を実際の勤務場所で試してください。
なぜ介護マニュアルは長くなり、現場で使われなくなるのか

現場では、事故や質問があるたびに注意事項が追加され、手順書が少しずつ厚くなります。漏れなく伝えたい思いは自然ですが、その積み重ねが必要な情報を探しにくくする背景になります。ここでは、作成者の努力が使いにくさへ変わる理由を整理します。
作る側は、監査、教育、例外対応、事故後の説明まで一つの資料で備えようとします。使う側は、コールが鳴る中で「今は何を止め、誰を呼ぶか」だけを確認したい。このずれに気づかないと、職員の意識を責めるか、さらに説明を足すかで迷います。管理者は改訂前に、詳細確認用か勤務中の行動用かを決め、両方が必要なら資料を分けます。
「漏れなく書く」と「その場で動ける」を同じ資料で満たそうとするから
作成者は背景も例外も入れなければ不安になり、現場職員は長くなるほど開きにくくなります。どちらも間違いではないため、削るか残すかで議論が止まりがちです。先に資料の用途を決め、詳細版と現場版へ分け、それぞれに必要な情報を整理します。
長くなる理由は、一つの資料へ異なる目的を詰め込むためです。理想は、必要な情報が全てそろうことです。しかし勤務中は、文字を読み解く時間より、次の行動を確認する速さが優先される場面があります。そのずれがあると、現場では資料を使わず、口頭で確認する場面があります。改訂担当は各項目へ「詳細版」「現場版」の印を付け、現場版には行動順、禁止事項、報告先だけを残します。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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ここまでの手順で見える化された3Mや工夫を踏まえ、より効率的に業務を実施するためにやるべきこと、また、やらないこと(やってはいけないこと)について話し合いましょう。誰がやっても同じ質のサービスが提供できるよう、手順を明確に決めます。上記で決めた新たな業務の手順を手順書に落とし込みます。ただし、文字が多い手順書では、読むのに時間がかかり、結局現場では活用されないといった事態が発生します。手順書を作成するときは、できるだけ文字を減らし、一目で分かるフロー図の活用など、わかりやすさへの工夫が必要です。
職員ごとのやり方を見える化せず、正解だけを書こうとするから
ベテランには当たり前の順番でも、新人には止まる場所が分からないことがあります。管理者が正しい手順だけを書いても、現在のやり方との違いが見えなければ、現場は元の動きへ戻ります。新人・中堅・ベテランの手順を先に書き出し、違いを確認してから1枚へまとめます。
目指したいのは、誰もが同じ手順で迷わず動ける状態です。しかし、経験値、担当、時間帯によって、業務の順番や注意点が暗黙知になっています。そのままでは、紙の上だけを統一しても判断の基準がそろいません。作成担当は対象業務を実演してもらい、やっていること、やらないこと、迷う場所を記録します。違いが出た箇所だけを会議で決めると、全面的な聞き取り負担を抑えられます。
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厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
手順書を作成する目的は決して画一的なサービスを提供するためではありません。むしろ、様々な業務について、熟練度を上げるためのトレーニングツールに位置づけられます。ポイントは、職員の経験値を見える化することです。業務のやり方が人によって異なると、その質や作業時間にも差がでてしまいます。トレーニングによって職員の質の底上げ・均質化ができれば業務の偏りを減らしチームワークの向上が期待できます。手順書には業務がきちんとできているかどうかの目安となる判断の基準を明確に記載しましょう。例えば、写真や絵も交えた手順フロー図の作成があります。文字だけで書かれた手順書は理解しづらく、読むのに時間がかかります。そこで、一目見ただけでわかるフロー図が有効です。
手順書を配ることとOJTを別々にしているから
新人へ資料を渡した後、実際の場面で確認しないまま独り立ちすると、「読んだはず」と「分かったつもり」が残ります。教える職員によって説明が違えば、どれが施設の手順か分からなくなります。1枚手順をOJTで開き、同じ順番と判断基準を使えるか確認します。
マニュアルを読めば全員が同じように動ける形が理想です。ただ、実践力は業務中の確認や振り返りと結びつける必要があり、教え方にも差が出ます。そのずれがあると、新人が不安を感じ、教育担当者へ質問が集まることがあります。教育担当は、勤務前に見る1枚、迷ったときに止まる位置、終了後に振り返る項目を決めます。OJTの時間を確保できない日は、独り立ちの判断を先送りする選択も必要です。
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厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
人材育成の手法の一つとしてOJT(On the Job Training)は非常に重要です。OJTは研修会や勉強会で習得することが難しい実践力を身につけることができます。また、OJTは新人教育の場面でのみ活用される手法ではなく、ベテラン職員、マネジメント層などの人材育成においても幅広く活用できます。指導する立場となる職員に対しても「教える」ことについて教育することはとても大切です。教育担当によって教え方にブレが生じてしまっては、事業所全体で業務の手順やケアの質を一定に保つことが難しくなってしまいます。そこで、教える内容にムラがでない、ブレがないように、OJTの標準的な手順を決めましょう。指導手順が属人的にならないよう、標準的な手順に則って指導することが肝となります。
完成版を作ろうとして、現場での試行と更新が遅れるから
作成会議で例外を全て整理しようとすると、配布まで時間がかかります。ようやく完成しても、夜勤や入浴の動線で使えない部分が見つかり、直すこと自体が大仕事になります。最初から完成を目指さず、対象業務を一つに絞って仮案を試します。
最初から漏れのない正式版を配りたいところですが、実際に使わなければ見つからない不便さがあります。完成を優先すると、現場の声が入る前に固定され、古い内容とのずれも残ります。管理者は仮案の使用期間、確認する職員、修正日を先に決めます。実態と合わない、現場で使われないと分かった時点で見直しへ切り替え、旧版を回収します。試行と更新には担当者の作業時間が必要です。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
長文化の背景には、資料の役割混在、暗黙知、OJTとの分断、完成版へのこだわりがあります。改訂前に用途を決め、一業務の仮案を現場で試してください。
介護の1枚手順を作るときによくある質問
現場では、短くすると説明不足になり、詳しくすると読まれないという迷いが生まれます。ここでは、文字量、記載項目、置き場所、更新、OJTについて、元資料で確認できる範囲から答えます。
- Q文字の多い介護マニュアルは、どこから短くすればよいですか?
- A
現在の業務を書き出し、やること・やらないことを決めたうえで、文字を減らしてフロー図へ置き換えます。忙しい勤務中に全部を読ませようとせず、まず質問が多い一業務から試してください。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
ここまでの手順で見える化された3Mや工夫を踏まえ、より効率的に業務を実施するためにやるべきこと、また、やらないこと(やってはいけないこと)について話し合いましょう。誰がやっても同じ質のサービスが提供できるよう、手順を明確に決めます。上記で決めた新たな業務の手順を手順書に落とし込みます。ただし、文字が多い手順書では、読むのに時間がかかり、結局現場では活用されないといった事態が発生します。手順書を作成するときは、できるだけ文字を減らし、一目で分かるフロー図の活用など、わかりやすさへの工夫が必要です。
- Q1枚手順には何を優先して書けばよいですか?
- A
必ず実施すること、全職員が守ること、判断基準を明瞭に書きます。「適切に対応する」だけでは迷うため、誰が、いつ、何を確認するかまで示し、個別判断が必要な内容は正式な報告先へ切り替えます。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
- Q介護の手順書は、どこに置けば使われやすくなりますか?
- A
知りたいときに容易に確認できる場所へ置きます。保管しやすさではなく、実際に使う場面の動線で確認してください。掲示場所を増やしすぎると差し替え負担が増えるため、対象業務を絞ります。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
- Q一度作った業務手順書は、いつ見直せばよいですか?
- A
現場で実践されているか、実態と合っているかを継続して確認します。夜勤や忙しい時間帯で順番どおりに使えないと分かった時点を見直しの合図にし、修正担当と旧版回収まで決めます。
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厚生労働省老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
業務手順書には、原則として、必ず実施するべきことと、職員全員が守らなければいけないことを明瞭に記載することが重要です。内容・テーマは、基本的な知識や事故発生時の対応、各種ケアの実践方法まで多岐にわたります。知りたいことがいつでも容易に確認できるよう、例えば、業務手順書を職員全員に配布する、指針を現場のわかりやすい場所に置くなど、活用しやすくする工夫が求められます。業務手順書の内容は、日常の業務で確実に実践されているか、記載内容が実態と整合しているか絶えず確認することが重要です。また、業務手順書に沿ったケアが現場で行われていない場合には、見直しや検証が必要です。
- Q1枚手順があれば、OJTはしなくてもよいですか?
- A
いいえ。1枚手順は、教える内容と順番をそろえるための道具として使います。新人が実際の場面で止まる位置を確認し、教育担当による説明の違いが出た箇所を見直してください。教育時間の確保は別に必要です。
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人材育成の手法の一つとしてOJT(On the Job Training)は非常に重要です。OJTは研修会や勉強会で習得することが難しい実践力を身につけることができます。また、OJTは新人教育の場面でのみ活用される手法ではなく、ベテラン職員、マネジメント層などの人材育成においても幅広く活用できます。指導する立場となる職員に対しても「教える」ことについて教育することはとても大切です。教育担当によって教え方にブレが生じてしまっては、事業所全体で業務の手順やケアの質を一定に保つことが難しくなってしまいます。そこで、教える内容にムラがでない、ブレがないように、OJTの標準的な手順を決めましょう。指導手順が属人的にならないよう、標準的な手順に則って指導することが肝となります。
文字を減らすだけでなく、必須事項、判断基準、置き場所、見直し、OJTまでを一つの運用として考えます。最初は質問が多い一業務に絞ってください。
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現場では、必要性を分かっていても、日々の介助や記録に追われ、マニュアルの全面改訂まで手が回らないことがあります。短くすると説明不足にならないか、作り直しても使われないのではないかという不安も残ります。
だからこそ、最初から全てを変える必要はありません。次の勤務までに、質問が多い一業務を一つだけ選び、「やること・やらないこと・報告先」が一目で分かる1枚の仮案にすることから始めます。
詳細マニュアルは、根拠確認や教育に必要な資料として残します。1枚手順はその代わりではなく、忙しい場面で次の行動を確認しやすくする道具です。実際の勤務で迷った箇所があれば、そこだけを見直します。
マニュアルは作品ではなく、現場で使われる道具です。読ませる努力を増やすより、迷わない形へ変える。その最初の1枚を、無理のない範囲で試してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
更新履歴
- 2026年8月21日:新規投稿





