自己流の介護職員に振り回される時の記録術

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介護の仕事は、身体的にはきつくても少しずつ慣れる部分があります。けれど、人間関係だけは慣れではどうにもならないことがあります。ルールや申し送りがあるのに自己流で動く職員がいると、利用者対応より職員対応に神経を使う時間が増えていきます。

注意すれば空気が悪くなり、言わなければ記録や介助のズレが残る。こうした板挟みが続くと、「人間関係で辞めたいと思う自分が甘いのか」と抱え込みやすくなります。

この記事では、クセのある人と仲良くする方法ではなく、記録・申し送り・手順・役割分担に戻して、自己流に振り回されにくくする考え方を整理します。全部を変える必要はありません。まずは、現場を壊しやすいズレを1つ見える形にすることから始めます。

この記事を読むと分かること

  • 辞めたい理由
  • 自己流の問題
  • 記録の残し方
  • 手順の戻し方
  • 相談の進め方

一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます

  • 自分ルールがきつい
  • 報告されない
  • 注意しにくい
  • 尻拭いが多い
  • 新人が混乱する

介護職が人間関係で辞めたいのは甘えではありません

介護施設の廊下で、若い女性介護職員が両手を広げながら説明している場面。状況報告や対応方針について相手に説明している様子を示すイメージ。

人間関係で限界を感じる背景には、自己流の介護を許す職場構造が隠れることがあります。

現場では、仕事量そのものより「誰が同じ手順で動くか分からない」ことに疲れる場面があります。申し送りを読まない、報告が遅い、注意すると機嫌が悪くなる。こうした状態が続くと、利用者対応の前に職員対応で消耗します。この記事を読むと、辞めたい気持ちを根性論で片づけず、仕組みで守る視点が整理できます。

「仕事は好きなのに、人間関係が無理」と感じる時、問題は相性だけではありません。ルールより自分ルールが優先されると、リーダーは確認と修正に追われ、新人は何を基準にすればよいか分からなくなります。うまくいきやすい対応は、相手の性格を変えようとすることではなく、同じ記録・同じ手順・同じ役割に戻せる形を作ることです。

退職理由として人間関係は珍しい悩みではない

介護現場では、利用者対応より職員同士の空気に疲れてしまうことがあります。この項目で大切なのは、人間関係で辞めたい気持ちを、弱さだけで片づけないことです。

介護労働実態調査でも、直前の仕事が介護関係だった人の退職理由として、職場の人間関係が高く示されています。だから「人間関係くらいで」と自分を責めすぎる必要はありません。ただし、記事で扱うのは誰かを悪者にする話ではなく、職場の人間関係の中にある指導のきつさ・報告不足・自己流の押し付けを業務課題として見直すことです。

出典・根拠を確認

公益財団法人介護労働安定センター

令和6年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書

https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_roudousya_honpen1.pdf

直前の仕事を辞めた理由は、その仕事が介護関係の場合は「職場の人間関係に問題があったため」(24.7%)が最も高く、一方で、介護関係以外の仕事の場合は「結婚・妊娠・出産・育児のため」(18.5%)が最も高くなっている。直前の仕事が介護関係の仕事で、辞めた理由が「職場の人間関係に問題があったため」の具体的な内容は「上司や先輩からの指導や言動がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が最も高くなっている。

問題はクセのある人だけでなく、基準がそろわないこと

現場では、「私はこのやり方で問題なかった」と言われ、申し送りと違う動きになることがあります。この項目で見るべきなのは、本人の悪気よりも、基準がそろわないまま業務が進む状態です。

生産性向上ガイドラインでは、記録の仕方が職員によってばらつくことや、手順通りに作業する職員と自己流で作業する職員がいる状態が、介護現場の事例として示されています。つまり、自己流の問題は「性格が合わない」だけではなく、情報共有や手順のばらつきとして扱う必要があります。

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厚生労働省

介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

介護記録の研修もなく、記載の仕方が職員によってマチマチで正確に情報共有がなされない。手順通りに作業する職員と自己流で作業する職員、状態に応じて介助する職員がいる。曜日によって、夕食の食事介助の介護スタッフ数がばらつき、食事対応に差が生じる。

仲良くするより、記録・手順・役割へ戻す

クセのある職員と毎回話し合おうとすると、気持ちが削られます。この項目で押さえたいのは、人間関係をよくする前に、業務の戻り先を作ることです。

介護サービスの生産性向上では、人材育成、チームケア、情報共有が重要な取組として整理されています。現場でできることは、誰が読んでも同じ動きになる記録にすること、手順書に戻すこと、確認役・実施役・報告役を分けることです。相手を説得しきれなくても、同じ動きに戻せる形があると、周囲の消耗を減らしやすくなります。

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厚生労働省

介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

本ガイドラインでは、「一人でも多くの利用者に質の高いケアを届ける」という介護現場の価値を重視し、介護サービスの生産性向上を「介護の価値を高めること」と定義しています。本事業における介護の仕事の価値を高める取組は、人材育成とチームケアの質の向上、そして情報共有の効率化です。この3つを生産性向上に取り組む意義とし、介護サービスの質の向上と人材定着・確保を目指します。

限界なら、記録をもとに一人で抱えず相談する

注意しても変わらない、言うたびに空気が悪くなる。こうした場面では、真面目な職員ほど自分だけで抱えやすくなります。

職場の人間関係や仕事の質と量は、心の健康に影響する要因として整理されています。限界に近い時は、感情だけを訴えるより、「何が起きたか」「誰にどんな影響が出たか」「次に何を統一したいか」を記録で共有します。退職を急がなくても、まずは上長や相談先に状況を渡すことが、自分を守る一歩になります。

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厚生労働省

職場における心の健康づくり

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153859.pdf

労働者の心の健康には以下のとおり様々な要因が影響を与えることから、日常の職場管理や労働者からの意見聴取の結果、ストレスチェック制度を活用し、職場環境等を評価して問題点を把握するとともに、その改善を図ってください。作業環境、作業方法、労働時間、仕事の質と量、職場内のハラスメントを含む職場の人間関係、職場の組織、人事労務管理体制等。

人間関係で辞めたい気持ちは、単なる甘えとは限りません。自己流が通る構造を、記録・手順・役割・相談で扱える形にすることが現実的な守り方です。


よくある事例:介護職の人間関係がしんどくなる場面

介護施設の事務スペースでパソコンに向かったまま机に伏せる若い女性介護職員の様子。業務過多や人手不足による疲労蓄積、夜勤負担、介護職のメンタルヘルス不調リスクを示すイメージ。

現場では、「またこの人の確認から始めるのか」と感じるほど、同じ負担が繰り返されることがあります。人間関係のつらさは、相性だけでなく、仕事の進め方が人によって変わるしんどさでもあります。

自己流で動く職員がいると、本人は普通に働いているつもりでも、周囲には確認、修正、声かけ、記録の整合確認が増えます。ここでは、現場で起こりやすい事例を、性格ではなく仕組みの問題として見ていきます。

ルールより自分ルールで介助方法が変わる

申し送りでは二人介助になっているのに、「前は一人でできた」と独自に進められることがあります。止めると空気が悪くなり、止めないと不安が残る。こうした場面では、言い合いではなく、手順に戻す形を作ります。

状況は、申し送りや手順より本人の経験則が優先される場面です。困りごとは、介助方法が統一されず、周囲が確認し直すことです。よくある誤解は、経験者だから任せてよいと扱うことです。押さえるべき視点は、経験を否定するのではなく、現場で使う基準を記録と手順に戻すことです。

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厚生労働省

介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

介護記録の研修もなく、記載の仕方が職員によってマチマチで正確に情報共有がなされない。手順通りに作業する職員と自己流で作業する職員、状態に応じて介助する職員がいる。曜日によって、夕食の食事介助の介護スタッフ数がばらつき、食事対応に差が生じる。

申し送りを読まず、報告も遅れる

朝の申し送りに書いてあるのに読まれていない。変化があったのに、後から別の職員が気づく。こうしたことが続くと、現場では「もう自分で全部見た方が早い」と感じてしまいます。

状況は、情報があるのに読まれず、必要な報告も遅れる場面です。困りごとは、他職員が再確認し、利用者対応の時間が削られることです。よくある誤解は、報告しない人を注意するだけで済むという考えです。押さえるべき視点は、報告の責任を個人の気分に任せず、ヒヤリ・ハットや申し送りの仕組みに乗せることです。

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厚生労働省 老健局

介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf

事故が発生した場合には、そこから学んだ教訓を活かし、次の事故につながらないよう再発防止策を講じることが求められます。また、事故には至らなかった、「少し気になる」程度の些細なものも含んだヒヤリ・ハット事例も、起こりうる事故を未然に防ぎ、ケアの質を高めるための貴重な情報となります。

できる職員だけが確認と尻拭いを背負う

表面上は業務が回っていても、裏では一部の職員が何度も確認し、声をかけ、修正していることがあります。周囲から見えない負担ほど、「なんで自分ばかり」という疲れにつながります。

状況は、フォローできる人に確認や修正が集まる場面です。困りごとは、負担が業務表に出ず、限界が見えにくいことです。よくある誤解は、できる人がやれば早いという考えです。押さえるべき視点は、誰がどの業務に時間を使っているかを見える化し、確認役・実施役・報告役を分けることです。

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厚生労働省

介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務に、どの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

新人が人によって違う教え方に混乱する

新人が同じ介助を聞いても、先輩によって答えが違うことがあります。「臨機応変に」と言われても、その基準が分からないから聞いている。できなければ本人の努力不足に見えやすいところが苦しい点です。

状況は、教える側の基準がそろわず、新人が判断に迷う場面です。困りごとは、独り立ちの条件が曖昧なまま現場に出ることです。よくある誤解は、同行日数が終わればできるはずという考えです。押さえるべき視点は、排泄、移乗、記録、申し送り確認など、業務ごとの到達基準に分けることです。

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厚生労働省 老健局

介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf

施設内で研修を実施することは、施設の指針や業務手順、施設内での情報連携の方法を職員間で周知し、浸透させる上で重要です。ケアに関する研修を行い、職員一人ひとりの介護技術を向上させることで、事故防止だけでなく、施設全体でのケアの質の向上にもつながります。

人間関係のつらさは、自己流、報告不足、負担の偏り、指導基準の曖昧さとして現れます。事例を責める材料ではなく、仕組みを入れる場所として見直すことが大切です。

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なぜ介護職の人間関係は自己流でこじれやすいのか

介護施設の廊下で、若い女性介護職員が両手を軽く広げている様子。状況説明や選択肢提示をしている場面、あるいは「どう対応すべきか」と考えながら周囲に問いかけているイメージ。

現場では、「言えば分かるはず」と思って伝えたことが、人によって違う動きに変わることがあります。この背景には、性格だけでなく、手順・記録・役割の曖昧さが関係しています。

自己流を止めたいのに、強く言うと関係が悪くなる。そう感じる時ほど、相手の性格を変えるより、判断の余地が大きすぎる場所を小さくする必要があります。ここでは、介護職の人間関係がこじれやすい理由を整理します。

手順が曖昧だと、経験則が基準になる

「前の施設ではこうだった」「昔からこのやり方だった」と言われると、注意する側も迷います。経験を全否定したいわけではありません。けれど、チームで動く現場では、最後に戻る基準がないと、人ごとの判断が増えていきます。

業務手順書には、どの職員が担当しても標準的な方法や手順で実施できるようにする役割があります。理想は、利用者ごとの状態に合わせたケアです。現実には、手順が曖昧だと「分かる人だけが分かる」状態になり、自己流が入りやすくなります。迷った時に戻る先を作ることが、職員同士の衝突を減らす土台になります。

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厚生労働省 老健局

介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf

事故予防の取組を組織に浸透させていくため、指針や業務手順書の整備をすることが重要です。指針を通じて施設の事故予防やリスクマネジメントに対する考え方・体制など事故予防に関する基本的なあり方を施設内に浸透させ、業務手順書の整備によりどの職員が担当しても標準的な方法・手順による実施を担保し、ケアの目的を安全かつ確実に達成することができるようになります。

役割分担が曖昧だと、負担が見えない

できる職員ほど、言われなくても先回りして動きます。その結果、現場は回っているように見えても、実際には確認役、修正役、報告役が一部の人に寄っていることがあります。

理想は、全員が同じ目的で動き、負担が偏りすぎないことです。現実には、誰が何に時間を使っているかが見えないと、フォローも業務として扱われません。業務全体を見える化し、役割を分けることは、「できる人が黙って支える」状態を減らすために必要です。

見えにくい負担仕組みに戻す視点
確認のやり直し確認役を決める
記録の修正記録の書き方をそろえる
報告漏れの回収報告先と期限を決める
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厚生労働省

介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務に、どの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

記録と報告の型がないと、情報共有が遅れる

報告が遅い職員に対して、「ちゃんと報告して」と言うだけでは変わりにくいことがあります。何を、いつ、誰に、どの粒度で伝えるのかが曖昧だと、本人の判断に任されるからです。

理想は、気づいたことが早く共有され、次のケアに生かされることです。現実には、些細な違和感ほど「まあいいか」で流れやすくなります。事故やヒヤリ・ハットに関する情報は、施設内で一元的に収集し、管理・分析する仕組みが重要とされています。小さな違和感を責める材料にせず、次の事故を避けるための情報として扱うことが必要です。

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厚生労働省 老健局

介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf

事故が発生した場合には、そこから学んだ教訓を活かし、次の事故につながらないよう再発防止策を講じることが求められます。また、事故には至らなかった、「少し気になる」程度の些細なものも含んだヒヤリ・ハット事例も、起こりうる事故を未然に防ぎ、ケアの質を高めるための貴重な情報となります。

注意が個人攻撃に見えると、相談が止まる

リーダーや先輩は、注意しなければ現場が乱れる一方で、言い方を間違えるとパワハラのように受け取られる不安があります。この不安が強いと、必要な確認まで言い出しにくくなります。

理想は、業務上必要な指導を落ち着いて行えることです。現実には、感情が混じると「あなたはいつも」「だから困る」という言い方になりやすい。ハラスメント対策の資料では、客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導は、パワーハラスメントには該当しないとされています。だからこそ、伝える内容を事実・影響・次の行動に絞ることが重要です。

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厚生労働省

職場におけるハラスメント対策パンフレット

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/001338359.pdf

職場におけるパワーハラスメントは、職場において行われる、優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、労働者の就業環境が害されるものであり、三つの要素を全て満たすものをいいます。なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。

自己流でこじれる理由は、性格だけではありません。手順、役割、記録、報告、注意の伝え方が曖昧な時ほど、個人同士の衝突に見えやすくなります。

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介護職の人間関係で辞めたい時のよくある質問

現場では、辞めたいほど疲れていても「自分が弱いだけかもしれない」と言い出せないことがあります。ここでは、自己流の職員や注意しにくい空気に悩む時の小さな判断を整理します。

Q
人間関係で辞めたいと思うのは甘えですか?
A

甘えと決めつける必要はありません。介護関係の仕事を辞めた理由として、職場の人間関係は調査でも高く示されています。現場で限界を感じる時は、まず何が起きているかを記録し、相談できる相手へ共有することが大切です。

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公益財団法人介護労働安定センター

令和6年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書

https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_roudousya_honpen1.pdf

直前の仕事を辞めた理由は、その仕事が介護関係の場合は「職場の人間関係に問題があったため」(24.7%)が最も高く、一方で、介護関係以外の仕事の場合は「結婚・妊娠・出産・育児のため」(18.5%)が最も高くなっている。直前の仕事が介護関係の仕事で、辞めた理由が「職場の人間関係に問題があったため」の具体的な内容は「上司や先輩からの指導や言動がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が最も高くなっている。

Q
自己流で動く職員には何から対応すればいいですか?
A

最初は性格を変えようとせず、手順に戻すことから始めます。申し送りと違う動きがあった場合は、「誰が読んでも同じ行動になる書き方」で記録し、次回の確認先や手順を明確にします。

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厚生労働省 老健局

介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf

事故予防の取組を組織に浸透させていくため、指針や業務手順書の整備をすることが重要です。指針を通じて施設の事故予防やリスクマネジメントに対する考え方・体制など事故予防に関する基本的なあり方を施設内に浸透させ、業務手順書の整備によりどの職員が担当しても標準的な方法・手順による実施を担保し、ケアの目的を安全かつ確実に達成することができるようになります。

Q
注意するとパワハラと言われそうで怖い時は?
A

人格ではなく、事実・影響・次の行動に絞って伝えます。「あなたは自己流だから困る」ではなく、「申し送りと違う方法だった」「再確認が必要になった」「次回は手順に合わせる」と業務確認として残します。

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厚生労働省

職場におけるハラスメント対策パンフレット

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/001338359.pdf

職場におけるパワーハラスメントは、職場において行われる、優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、労働者の就業環境が害されるものであり、三つの要素を全て満たすものをいいます。なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。

Q
新人が人によって違う教え方で混乱する時は?
A

「何日同行したか」だけで判断せず、業務ごとの到達基準に分けます。排泄、移乗、記録、申し送り確認など、どこでつまずいているかを見える形にすると、本人の努力不足だけにしにくくなります。

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厚生労働省 老健局

介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf

施設内で研修を実施することは、施設の指針や業務手順、施設内での情報連携の方法を職員間で周知し、浸透させる上で重要です。ケアに関する研修を行い、職員一人ひとりの介護技術を向上させることで、事故防止だけでなく、施設全体でのケアの質の向上にもつながります。

辞めたい気持ちを否定する前に、何が起きているかを言葉にします。自己流、注意、教育の問題は、記録・手順・相談へ戻すと扱いやすくなります。


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介護職の人間関係で辞めたい時は、まず記録に残すことから始める

現場では、人間関係のしんどさが限界に近づいても、「自分が我慢すれば回る」と思ってしまうことがあります。けれど、自己流の介助、報告不足、役割の曖昧さを一人で抱え続けると、真面目な職員ほど疲れていきます。

この記事で整理した大事な点は、クセのある人に合わせ続けることではありません。クセが現場を壊しにくい仕組みに戻すことです。

明日からの一歩は、次の申し送りで重要なことを1つだけ、行動単位で記録に残すことです。「誰が読んでも同じ動きになるか」を意識するだけでも、相談や手順の見直しにつなげやすくなります。

最後までご覧いただきありがとうございます。


更新履歴

  • 2026年10月2日:新規投稿

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