現場では、利用者さんが「帰りたい」と泣く場面ほど、手を止めにくいものです。特に人手が薄い時間帯は、説明して早く落ち着いてもらいたくなりますが、こうした場面では、説明を急ぐことで対応がかえって長引くことがあります。
「ここが安心ですよ」と伝えた方がいいのか、まず話を聞くべきか。そう迷いながら対応し、結果としてさらに不安定にしてしまうことは珍しくありません。失敗を重ねる中で見えやすいのは、帰宅そのものより安心を先に整える視点です。
全部は無理でも、ここだけは押さえたい。この記事では、説明で押し切らないための見方と、現場でそろえやすい関わりの軸を整理します。完璧な対応ではなく、明日から少しずつ外しにくくするための内容です。
この記事を読むと分かること
- 不安を見る視点
- 関わりの軸
- 声かけの整え方
- 対応をそろえる視点
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
認知症で「帰りたい」と泣く時の結論

現場では、「帰りたい」と泣かれると、まず何を優先すべきかで迷いやすいです。説明で落ち着かせるか、話を聞くかで揺れますが、対応を急ぐほどかえって長引くことがあります。ここでは、そうした場面でも崩れにくい関わりの軸を結論として整理します。
結論の要点
まず押さえたい要点は、次の3つです。
現場では、「帰りたい」と泣かれると、まず何を言うべきかで迷いやすいです。説明を急ぐほど、本人の反応が見えにくくなり、対応が長引くこともあります。こうした場面で押さえたいのは、先に安心しやすい関わりを整え、本人の反応を見ながら意思を丁寧にくみ取る視点です。この記事を読むと、言葉で押し切らずに対応の軸を置く考え方が理解できます。
現場では、泣き声が強いほど周囲も焦りやすいです。こうした場面では、正しい説明より先に、本人がこちらと関わりやすい状態を整える方が崩れにくいです。急いで結論を出そうとすると、かえって本人の意思が見えにくくなります。後段では、そのために何を先に押さえるかを絞って整理します。
まずは安心できる姿勢で接する
現場では、泣いている本人を前にすると、すぐに説明へ入りやすいです。こうした場面では、まず本人が安心できるような姿勢で接することが必要です。この項目では、本人が意思を表しやすくなる土台が何かを理解できます。急いで言葉を重ねたくなる時ほど、この順番が崩れやすいです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第 2 版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf
引用原文:「意思決定支援者は、本人が自らの意思を表明しやすいよう、本人が安心できるような姿勢で接することが必要である。」
本人の反応を一呼吸待つ
現場では、答えが返ってこないと、さらに声をかけたくなります。こうした場面では、一呼吸待ち、本人が何を行いたいかを読み取ることが大切です。この項目では、職員側が伝えたいことを急がない意味を理解できます。返答がないと失敗だと感じ、すぐ言い直したくなることがあります。
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「本人の反応を一呼吸待ち,本人が何を行いたいか,本人の意思を読み取ることが大切である。」
言葉だけに頼らず視線と見える情報を使う
現場では、声かけを増やしても伝わらず、行き違いが重なることがあります。こうした場面では、視野に入ってから目を合わせ、物を見せるなどの方法が理解の助けになります。この項目では、伝え方を言葉だけに絞らない視点が分かります。声の内容ばかり整えようとして、伝え方が狭くなりやすいです。
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「視野に入ってからアイコンタクトをとる必要がある。」「言葉だけでは理解できない場合もあるため,物を見せるなどの視覚的情報を活用すると,認知症患者が理解しやすくなる。」
本人の意思は繰り返し確かめる
現場では、いったん落ち着いた反応を、そのまま正解にしたくなります。こうした場面では、本人の意思は変化することもあるため、複数回確認することが求められます。この項目では、一度で決めつけない見方が理解できます。前回うまくいった関わりを、そのまま当てはめたくなることがあります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第 2 版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf
引用原文:「本人の意思は変化することもあるので、意思決定支援チームでの事後の振り返り(例えば、本人が体験等を通して、意思が変わる場合がある)や、意思を複数回確認することが求められる。」
泣いて「帰りたい」と訴える場面では、説明を急ぐより、まず安心しやすい関わりを整え、反応を待ち、言葉以外の手がかりも使いながら、本人の意思を繰り返し確かめることが軸です。
認知症で「帰りたい」と泣く時のよくある事例

現場では、同じ「帰りたい」でも、つまずく場所が少しずつ違うことがあります。対応を急ぐほど、何が届かず、どこで行き違っているのかが見えにくくなりやすいです。
現場では、泣いている本人に言葉を重ねても反応が薄く、さらに声を足してしまうことがあります。目線が合わないまま説明を続けたり、口頭だけで次の行動を促したりすると、職員側は「伝えたつもり」でも、本人の受け取り方までは見えにくいです。こうした場面では、一つの型で押し切るより、どこで届いていないかを分けて見る方が対応を整えやすいです。ここでは、現場で重なりやすい行き違いを事例ごとに整理します。
言葉を重ねるほど行き違いやすい場面
こうした場面では、泣いている本人を前にすると、まず説明を増やして落ち着いてもらいたくなります。けれども、言葉が増えるほど伝わったか分からなくなり、さらに話し続ける流れに入りやすいです。うまくいかない時ほど、言葉だけで押し切らない見方に戻すことが大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 職員が丁寧に話しているつもりでも、本人に届く手段が言葉だけに偏っている場面です。 |
| 困りごと | 説明しても関わりが深まらず、職員側だけが疲れやすいことです。 |
| よくある誤解 | 長く説明すれば理解につながると見てしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | 認知症の進行に伴って、言葉だけでなく非言語の関わりが重要になることです。 |
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「認知症患者のコミュニケーションの特徴として,認知症の進行に伴ってコミュニケーションの効力が,言語的コミュニケーションから非言語的コミュニケーションへ移行する」
目線が合わないまま声かけを続ける場面
現場では、立ったまま急いで声をかけることがあります。返事がないと、さらに近づいて声を重ねるか、そのまま話を進めるかで迷いやすいです。こうした時は、まず本人の視野に入り、関わりの入口を整える方が崩れにくいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 本人がこちらを見ていないまま声かけが始まっている場面です。 |
| 困りごと | 職員が話しかけても、関わりがかみ合わず、次の働きかけも定めにくいことです。 |
| よくある誤解 | 聞こえていればそのまま伝わると見てしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | まず視野に入ってから目を合わせる必要があることです。 |
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「視野に入ってからアイコンタクトをとる必要がある。」
口頭だけで促して伝わりにくい場面
こうした場面では、「こちらへどうぞ」「少し座りましょう」と口頭で促しても、本人の動きが止まることがあります。言い方を変えるか、そのまま繰り返すかで迷いがちですが、言葉以外の手がかりを足した方が整いやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 職員が次の行動を伝えても、本人が受け取りにくい場面です。 |
| 困りごと | 伝えた内容が共有できず、関わりが先へ進みにくいことです。 |
| よくある誤解 | 声かけの内容だけ整えれば十分だと考えることです。 |
| 押さえるべき視点 | 物を見せるなど視覚的情報を使うと、理解しやすくなることです。 |
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「言葉だけでは理解できない場合もあるため,物を見せるなどの視覚的情報を活用すると,認知症患者が理解しやすくなる。」
本人だけを見て、家族の影響を見落としやすい場面
現場では、本人の泣きや訴えに気持ちが向き、まずその場を収めることを優先しやすいです。けれども、対応が続くほど、家族の疲れや関わり方も無視しにくくなります。目の前の本人だけで閉じない見方を持つと、整理しやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 本人対応に追われる中で、家族の状態まで視野を広げにくい場面です。 |
| 困りごと | 本人の様子だけで関わりを考え、全体像が見えにくくなることです。 |
| よくある誤解 | 本人だけ整えれば十分だと考えることです。 |
| 押さえるべき視点 | 家族の関わり方で本人の状態も変化していくため、生活環境も一緒に考える必要があることです。 |
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「認知症のケアは家族に負担がかかること,家族の関わり方で本人の状態も変化していくこともあるため,本人だけではなく,家族の生活環境も一緒に考えていく必要がある。」
よくある行き違いは、言葉だけで進める、目線が合わない、見える手がかりがない、本人だけで考える場面に集まりやすいです。まずは、どこで届いていないかを分けて見ることが現場の整理につながります。
認知症で「帰りたい」と泣くのはなぜか

現場では、時間を伝え直しても落ち着かず、次は何が背景にあるのか迷うことがあります。このような状況が起きる背景には、認知症の症状の出方や、不安、環境、関わり方が関係しています。ここでは、「帰りたい」と泣く場面を理解するための理由を説明します。
現場では、同じ言葉を何度も伝えているのに、本人の表情だけが強くなることがあります。こうした場面では、説明の量を増やすか、少し待つかで迷いやすいです。けれども、症状だけを見るより、時間のつかみにくさ、不安、伝わり方、関わる側の姿勢まで分けて考えた方が整理しやすいです。ここを押さえると、対応を急ぎすぎない方向へ戻しやすくなります。
時間のつかみにくさが背景にあるから
現場では、今の時間や予定を伝えても、本人の中でつながりにくい場面があります。説明が足りないのかと迷いやすいですが、まず前提が合いにくいことを見ておく方が崩れにくいです。こうした時は、時間のつかみにくさが背景にある可能性を踏まえて関わることが出発点になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 背景として、アルツハイマー型認知症では、記憶障害や実行機能障害が初期症状で、時間の見当識障害が続いて起こることが示されています。 |
| 建前(理想) | 今の時刻や状況を説明すれば整うと考えやすいです。 |
| 現実(現場) | 本人の前提と合いにくく、説明だけで進めると行き違いが残りやすいです。 |
| 押さえるべき視点 | 時間の見当識障害が関係する背景として見ておくことです。 |
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「アルツハイマー型認知症(AD) 記憶障害,実行機能障害が初期症状,時間の見当識障害が続いて起こる.」
不安や環境、ケアが重なるから
こうした場面では、本人の言動だけを見て、その場の対応を決めたくなります。けれども、同じ人でも周囲の様子や関わり方で揺れ方が変わるため、症状だけで切り分けるか迷いやすいです。まずは、不安や環境、ケアも背景に入れて見る方が整理しやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 背景として、認知症の行動、あるいは臨床症状には、心理的状態の「不安など」や、おかれている環境やケアが関連する要因として示されています。 |
| 建前(理想) | 症状そのものだけを見れば十分だと思いやすいです。 |
| 現実(現場) | 不安や環境、ケアが重なる中で様子が揺れやすく、症状だけに絞ると見落としが残りやすいです。 |
| 押さえるべき視点 | 背景要因を一緒に見ることです。 |
出典元の要点(要約)
株式会社穴吹カレッジサービス認知症ケア法-認知症の理解
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「認知症の症状に関連する要因」「心理的状態 … 不安など」「おかれている環境やケア」
言葉だけでは伝わりにくくなるから
現場では、丁寧に説明しているのに、本人の表情や動きが追いつかない場面があります。話し方の問題かと迷いやすいですが、言葉の効き方そのものが変わっている可能性を見た方が整えやすいです。こうした時は、表情や身振りも使う方向に切り替える視点が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 背景として、認知症の進行に伴って、コミュニケーションの効力が言語的なものから非言語的なものへ移行すると示されています。 |
| 建前(理想) | 説明を整えれば伝わると考えやすいです。 |
| 現実(現場) | 言葉だけでは届きにくくなり、伝えたいことを優先するとずれが広がりやすいです。 |
| 押さえるべき視点 | 表情や身振りなどの非言語も使うことです。 |
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「認知症患者のコミュニケーションの特徴として,認知症の進行に伴ってコミュニケーションの効力が,言語的コミュニケーションから非言語的コミュニケーションへ移行する」「認知症が重度になるほど,表情や身振りを使い,非言語メッセージを使うことが効果的である.」
支える側の姿勢や関係、環境の影響を受けるから
現場では、同じ内容を伝えても、受け止められる時と難しい時があります。関わる順番や距離感の問題かと迷う場面もありますが、まずは支える側の姿勢や関係、環境の影響を見ておく方がずれを減らしやすいです。その視点があると、言葉の前に整えるものが見えやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| なぜ起きるのか | 背景として、意思決定支援は、意思決定支援者の姿勢や信頼関係、関係性や環境による影響を受けると示されています。 |
| 建前(理想) | 伝える内容だけ整えればよいと考えやすいです。 |
| 現実(現場) | 姿勢や関係、環境がそろわないと、本人の意思が見えにくくなりやすいです。 |
| 押さえるべき視点 | 内容の前に関わりの土台を整えることです。 |
出典元の要点(要約)
厚生労働省認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第 2 版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf
引用原文:「意思決定支援は、意思決定支援者の姿勢や意思決定支援者との信頼関係、意思表明の相手方との関係性や環境による影響を受ける」
「帰りたい」と泣く背景は、一つではありません。時間のつかみにくさ、不安や環境、言葉の届き方、支える側の姿勢や関係を分けて見ると、説明だけに偏らず、現場で整える順番が見えやすくなります。
認知症で「帰りたい」と泣く時のFAQ
現場では、泣いている本人への声かけを続けながら、次に何を優先すべきか迷うことが多いです。言葉を重ねても手応えが薄い時ほど、判断のよりどころが欲しくなります。ここでは、現場で迷いやすい小さな疑問を、エビデンスに沿って整理します。
- Q最初に何から整えるべきですか?
- A
まずは、本人が安心できるような姿勢で接し、意思を表しやすい状態を整えることです。何を先に言うか迷う場面ほど、姿勢から整える見方が必要です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第 2 版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf
引用原文:「意思決定支援者は、本人が自らの意思を表明しやすいよう、本人が安心できるような姿勢で接することが必要である。」
- Q声かけが届きにくい時は、どうすればよいですか?
- A
視野に入って目を合わせ、物を見せるなど視覚的情報を活用することが考えられます。言葉を増やすか迷う場面でも、伝え方を広げる視点が大切です。
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター
認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「視野に入ってからアイコンタクトをとる必要がある。」「言葉だけでは理解できない場合もあるため,物を見せるなどの視覚的情報を活用すると,認知症患者が理解しやすくなる。」
- Q一度つかめた本人の意思は、そのまま採用してよいですか?
- A
そのままとは限りません。本人の意思は変化することもあるため、複数回確認することが求められます。前回うまくいった関わりを続けるか迷う場面でも、繰り返し確かめる必要があります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第 2 版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf
引用原文:「本人の意思は変化することもあるので、意思決定支援チームでの事後の振り返り(例えば、本人が体験等を通して、意思が変わる場合がある)や、意思を複数回確認することが求められる。」
- Q家族への配慮も一緒に考えるべきですか?
- A
考える必要があります。本人だけでなく、家族の生活環境も一緒に見ていくことが求められます。目の前の対応で手いっぱいになる場面でも、家族の関わり方を外さない視点が大切です。
出典元の要点(要約)
国立長寿医療研究センター
認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文:「認知症のケアは家族に負担がかかること,家族の関わり方で本人の状態も変化していくこともあるため,本人だけではなく,家族の生活環境も一緒に考えていく必要がある。」
FAQでは、最初に整えること、伝え方、意思の確かめ方、家族への視点を整理しました。迷った時は、説明の量より、安心しやすい関わりと確認の積み重ねに戻ることが大切です。
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認知症で「帰りたい」と泣く時、明日からできる一歩
現場では、「帰りたい」と泣かれると、まず説明しないと長引くのではないかと不安になりやすいです。けれども、この記事で見てきた通り、先に押さえたいのは、本人が安心しやすい関わりを整えることです。
明日からの一歩は、最初の声かけの前に、本人が安心できる姿勢で接することです。全部を変えようとしなくて大丈夫です。まずこの一点に絞るだけでも、本人が意思を表しやすい状態に近づけます。
認知症の人を、ただ支える対象として見るのではなく、その人らしさを大切にしながら関わることが大事です。最後までご覧いただきありがとうございます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第 2 版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf
引用原文:「意思決定支援者は、本人が自らの意思を表明しやすいよう、本人が安心できるような姿勢で接することが必要である。」「認知症の人を単に「支える対象」としてとらえるのではなく、認知症の人が一人の尊厳のある人として、その個性と能力を十分発揮し、経験や工夫を活かしながら、共に支え合って生きることができるようにすることが重要である。」
更新履歴
- 2026年6月20日:新規投稿








