介護で自分ばかり仕事をしていると感じたら|業務の偏りを確認し、分担を相談する方法

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現場リーダーと介護職員が業務表を見ながら担当と追加業務の偏りを確認するイラストです。

「また自分だけ応援に入っている」「仕事が終わる人と終わらない人の差が大きい」。こうした訴えを受けたとき、現場リーダーは怒りを受け止めながら、実際に何が偏っているのかを見極める必要があります。

最初は周囲が手伝っていても、同じ負担が続くと、やがて誰も手伝わず帰るようになることがあります。そこで「もっと助け合おう」と重ねるだけでは、手伝う側の疲れを置き去りにしかねません。

全部を一度に整えるのではなく、まず本来の担当・追加された業務・重なった時間帯・残った仕事を一つの勤務帯で確認します。この記事では、人物への不満を分担調整の相談へ変える方法を整理します。

この記事を読むと分かること

  • 偏りの確認項目
  • 相談の組み立て
  • 相談後の確認

一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます

  • 応援が固定している
  • 共同業務が偏る
  • 残業だけで比べる
  • 相談しても変わらない

自分ばかり仕事をしていると感じたら、まず業務の重なりを確認する

業務表と時間の流れを使い、本来担当と追加業務、残務を確認する職員のイラストです。

本来担当、追加業務、重なった時間帯、残った仕事を確認し、調整してほしい担当を具体的に伝えます。

出典・根拠を確認

厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務にどの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

「あの職員は遅い」という訴えの奥には、応援を引き受けた側の仕事が増え、気づかれないまま負担が重なるつらさがあります。この記事では、感情を否定せず、分担のどこを確認すればよいかが分かります。

当初は手伝っていた職員も、同じ状態が続くと協力しなくなることがあります。リーダーが迷うのは、助け合いを求めるべきか、担当を調整すべきかの境目です。まず一つの勤務帯に絞り、追加業務が入った時点と本来業務への支障を確認することが現実的です。

誰が遅いかではなく、誰が何に時間を使ったかを見る

現場リーダーが業務表を拡大し、担当、追加業務、時間、残務を職員と確認する図です。

終業時刻だけを見ると、残業した職員を「仕事が遅い」と評価しやすくなります。しかし、身体介助、記録、見守り、応援などの担当が違えば、時刻だけでは負担の中身が見えません。この項目では、担当と時間を組み合わせて確認する視点を整理します。

リーダーは申し送り前に、本来の担当、途中で加わった業務、その間に残った仕事を本人から確認します。ほかの職員が担っていた見えにくい業務も同じ範囲で確かめ、全員を監視する記録には広げません。

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厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

業務時間を見える化すると、業務に要する時間が短いほど優秀だと錯覚することがありますが、決してそうとは限りません。なぜなら、かける時間によって質が高まるものもあり、一概に時間を短くするだけが生産性向上につながるとは言えないからです。時間が短ければ短いほど良いものは、ルーティン化された業務や単純な事務・経理業務など誰がやっても同じ結果が得られるものです。そのため、業務時間を記録するにあたっては、業務ごとに適切とされる手順と、必要な時間を事業所の中であらかじめ定めておくことがとても重要です。

時間以外の負担も確かめたい

相談では調整する担当と役割を一つ決める

「もっと公平にしてほしい」だけでは、次の勤務で何を変えるかが決まりません。相談しても意味がないと感じている職員ほど、再び説明する負担は重くなります。この項目では、調整対象を一つに絞る方法を確認します。

たとえば、応援中のコール対応を誰が持つか、共同業務をいつ誰が始めるかを決めます。リーダーは主担当と関係する職員の役割を確認し、独断の担当変更や必要な対応の放置へつながらない範囲で調整します。

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厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

優先的に取り組むべき課題が決まったら、プロジェクトチームにおいて、改善活動の具体的な取組内容を議論します。また取組内容における主担当者や職員の役割などをあらかじめ決めておくと効果的です。本ガイドラインでは、改善方針シートで具体的な取組内容を決定することを支援します。

役割を伝わる指示に変えたい
分担を相談する伝え方を学ぶ

人物の評価から入るのではなく、一つの勤務帯で担当・追加業務・時間・支障を確認し、次の勤務で調整する役割を一つ決めます。


介護現場で業務の偏りが見えやすい3つの場面

現場リーダーが応援、共同業務、終業時刻の三場面をシフト表で確認するイラストです。

仕事の偏りは、誰か一人が忙しそうに見えるだけでは判断できません。それでも同じ職員へ応援や共同業務が重なると、「またこの人だけ」という不満が積み重なります。

最初は周囲が手伝っていても、同じ尻拭いだと感じる状態が続けば、協力する人が減ることがあります。リーダーは善意を求め続ける前に、どの場面で追加業務が生じ、本来業務がどう残ったかを勤務後に確認します。記録を増やしすぎず、まず繰り返している一場面へ絞ることが重要です。

応援に入るたび自分の本来業務が残る

応援へ向かう職員の記録が残り、別の職員が元の担当を引き取る流れのイラストです。

身体介助やコール対応の応援へ入ったあと、自分の記録や担当業務が残る場面があります。手伝うこと自体は必要でも、応援中の本来業務を誰が持つか決まっていないと、応援した人だけが遅れるように見えます。応援開始の時刻と残った業務を確認することが出発点です。

困りごとは応援ではなく、追加業務と本来業務が同じ人へ重なることです。「時間管理が苦手」という誤解を避け、リーダーは応援を依頼した時点で、元の担当を引き取る人がいるかを確かめます。

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厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務にどの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

残された仕事の負担も整理する

共同業務がいつも同じ職員に固定される

準備、補充、片付けが「気づいた人の仕事」になり、経験の浅い職員が引き受け続ける場面があります。不満を言う自分がおかしいのかと迷うと、実際の分担が確認されないまま固定されます。共同業務という説明と、実際に担当した人・時刻を照らします。

よくある誤解は、担当表に名前がないから偏りもないと考えることです。押さえるべきなのは実際の流れです。リーダーは申し送りで、誰がどの業務へどの程度の時間を使ったかを必要な範囲で確認します。

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介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務にどの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

早く終わる人への追加を見直す

終業時刻だけで仕事の速さを比べてしまう

勤務時間内に終わる職員と、残業する職員がいると、速さの差が能力の差に見えやすくなります。ところが、担当した利用者、介助、記録、見守りが異なるままでは比べきれません。終了時刻だけで評価せず、どの業務に時間を使ったかを先に確認します。

早く終わるほどよいという見方は、必要な手順や業務の質を見落とすおそれがあります。リーダーは、業務ごとの手順と必要な時間を事業所内で確認し、単純な速度競争へ変えないことが大切です。

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厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

業務時間を見える化すると、業務に要する時間が短いほど優秀だと錯覚することがありますが、決してそうとは限りません。なぜなら、かける時間によって質が高まるものもあり、一概に時間を短くするだけが生産性向上につながるとは言えないからです。時間が短ければ短いほど良いものは、ルーティン化された業務や単純な事務・経理業務など誰がやっても同じ結果が得られるものです。そのため、業務時間を記録するにあたっては、業務ごとに適切とされる手順と、必要な時間を事業所の中であらかじめ定めておくことがとても重要です。

負担軽減を甘えと決めない

応援、共同業務、終業時刻の三場面では、印象だけでなく本来担当・追加業務・時間を確認します。全員の監視ではなく、繰り返す一場面に絞ります。

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なぜ自分ばかり仕事をしていると感じるのか

現場リーダーが業務の流れ、手順、役割の三つに原因を分けて整理する図です。

現場では、動き続ける職員の横で、別の職員が記録しているだけに見えることがあります。このような状況の背景には、業務全体と役割の見えにくさが関係します。ここでは、偏りを感じる理由を三つに分けます。

必要な物品を頼んでも協力を得られなかったと感じると、相手への怒りが先に立ちます。その場で誰が何を担っていたか分からないままでは、調整すべき業務も決まりません。リーダーは、感情を否定せず、まず同じ時間帯の流れを確認します。

業務全体の流れが見えていない

忙しい職員と余裕があるように見える職員がいても、担当別の時間を確かめていない場面があります。そこで「動いていない」と決めると、見えにくい記録や見守りを落としかねません。最初に一つの勤務帯の流れを並べる必要があります。

理想は、全員の仕事が自然に見える状態です。現実には、介助、記録、準備が同時に進みます。そのズレが人物への不満を強めます。リーダーは申し送り前後に、誰が・どの業務へ・どの程度の時間を使ったかを確認します。

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介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

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現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務にどの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

業務の増減を同じ範囲で比べる

必要な手順と時間がそろっていない

同じ仕事でも、利用者への関わり方や確認の手順が違えば、終わる時間に差が出ます。時間だけを比べると、「遅い人」と「早い人」に分けたくなります。必要な手順を確かめず、速度だけで評価しないことが重要です。

理想は短時間で終えることですが、現実には、かける時間で質が高まる業務もあります。速度だけの比較は、手順の違いを能力差へ置き換えます。リーダーは評価の前に、業務ごとの適切な手順と必要時間を確認します。

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業務時間を見える化すると、業務に要する時間が短いほど優秀だと錯覚することがありますが、決してそうとは限りません。なぜなら、かける時間によって質が高まるものもあり、一概に時間を短くするだけが生産性向上につながるとは言えないからです。時間が短ければ短いほど良いものは、ルーティン化された業務や単純な事務・経理業務など誰がやっても同じ結果が得られるものです。そのため、業務時間を記録するにあたっては、業務ごとに適切とされる手順と、必要な時間を事業所の中であらかじめ定めておくことがとても重要です。

速さより介護の価値を確認する

課題と役割を決めないまま応援で埋めている

一つの課題に主担当と関係職員を割り当て、次の勤務で確認する打ち合わせの図です。

仕事が残るたびに同じ職員が手伝うと、その場は終わっても、次の勤務でも同じ応援が必要になります。手伝うべきか帰るべきか迷いが続くのは、何を変えるかと誰が担うかが決まっていないためです。

理想は助け合いですが、現実には善意へ負担が集中します。その状態が続くと、協力を続けるか迷う職員もいます。リーダーは課題を一つに絞り、具体的な取組・主担当・関係職員の役割を次の勤務前に確認します。

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優先的に取り組むべき課題が決まったら、プロジェクトチームにおいて、改善活動の具体的な取組内容を議論します。また取組内容における主担当者や職員の役割などをあらかじめ決めておくと効果的です。本ガイドラインでは、改善方針シートで具体的な取組内容を決定することを支援します。

変更内容と担当を具体化する

偏りの背景を人物だけへ求めず、業務の流れ、必要な手順と時間、決まっていない役割に分けます。確認は一つの勤務帯と一つの課題から始めます。

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介護の業務分担を相談するときのよくある質問

現場では、後輩の訴えを受けても、どこまで記録し、何を変えるべきか迷います。負担を訴えた人だけに説明を求めすぎない範囲で確認します。

Q
同じ件数を担当すれば公平ですか?
A

件数や終了時刻だけでは判断しません。業務ごとの手順、必要な時間、担当した内容を併せて確認します。全員を同じ速度へそろえる評価にはしません。

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業務時間を見える化すると、業務に要する時間が短いほど優秀だと錯覚することがありますが、決してそうとは限りません。なぜなら、かける時間によって質が高まるものもあり、一概に時間を短くするだけが生産性向上につながるとは言えないからです。時間が短ければ短いほど良いものは、ルーティン化された業務や単純な事務・経理業務など誰がやっても同じ結果が得られるものです。そのため、業務時間を記録するにあたっては、業務ごとに適切とされる手順と、必要な時間を事業所の中であらかじめ定めておくことがとても重要です。

Q
「自分ばかり」を何で確認すればよいですか?
A

一つの勤務帯で、誰が、どの業務へ、どの程度の時間を使ったかを確認します。本来担当と途中で加わった業務も分け、全職員の監視には広げません。

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厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

現場の課題を把握するには、業務全体の流れを見える化(可視化)することも大切です。事業所全体で職員がどのように時間を使っているのかを把握する。誰が、どのような業務にどの程度の時間をかけているかを見える化し、現在の業務における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を明らかにする。

Q
リーダーへ相談した後は何を決めればよいですか?
A

優先して調整する課題を一つに絞り、具体的に何をするか、主担当は誰か、関係する職員は何を担うかを決めます。決められない業務は独断で変更しません。

出典・根拠を確認

厚生労働省老健局振興課

介護サービス事業(居宅サービス分)における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 ~介護の価値向上につながる職場の作り方~

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf

優先的に取り組むべき課題が決まったら、プロジェクトチームにおいて、改善活動の具体的な取組内容を議論します。また取組内容における主担当者や職員の役割などをあらかじめ決めておくと効果的です。本ガイドラインでは、改善方針シートで具体的な取組内容を決定することを支援します。

件数だけで公平を決めず、担当・時間・手順を確認します。相談後は課題を一つに絞り、主担当と関係職員の役割を具体化します。


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業務の偏りは一つの勤務帯から確認しよう

現場では、同じ職員が応援や共同業務を引き受け続けると、怒りだけでなく「もう手伝いたくない」という疲れも強くなります。リーダー自身も、どこまで確認すればよいか迷います。

まず明日の一勤務だけ、本来担当・追加業務・重なった時刻・残った仕事を確認してください。申し送り後に、調整したい担当を一つ伝えられれば十分です。

全員の仕事を細かく監視する必要はありません。繰り返している一場面に絞り、必要な手順と役割を確かめるところから始めましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。


更新履歴

  • 2025年11月10日:新規投稿
  • 2026年2月22日:内容を全面的にリライト
  • 2026年10月16日:内容を全面的にリライト
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