1.塗り絵の説明
実った稲を鎌で刈り、束ねた稲を田んぼに置く昔ながらの稲刈り風景を描きました。黄金色の稲穂と農作業の姿から、秋の実りを感じられる塗り絵です。
稲穂、作業着、山、空など、広い面を中心に塗れるため、介護施設やデイサービスの9月のレクリエーションに使いやすい構成です。農作業の経験がある人だけでなく、田園風景や新米の話からも会話を広げられます。
地域や家庭によって稲刈りの方法は異なります。「昔はこうだった」と職員が決めず、本人の言葉を聞くことを大切にしてください。
2.画像


色見本と同じ色に塗る必要はありません。本人が選んだ色や好きな色を大切にしてください。
3.塗り絵を始めるときの声かけ
- 「稲刈りの秋景色です。よかったら見てみませんか?」
- 「稲穂と空では、どちらから塗ってみましょうか?」
- 「実った稲は、どんな色に見えそうですか?」
- 「作業着の色は、好きな色で選んでくださいね」
- 「全部塗らなくても、気になるところだけで大丈夫です」
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4.塗り絵中の声かけ
- 「稲穂がたくさんありますね。秋らしい色になってきましたね」
- 「田んぼの近くを歩いたことはありますか?」
- 「新米の季節には、どんな料理が楽しみでしたか?」
- 「山の色は緑でも青でも、好きな雰囲気にできますね」
- 「鎌で刈る作業と機械で刈る作業では、景色も違いそうですね」
- 「田んぼ仕事のあとの食事や休憩には、何があるとうれしいでしょう」
- 利用者さんが「家でも稲を作っていた」と話したら、「どの作業をされていたのですか?」と尋ね、「ご家族や近所の方と一緒でしたか?」と、その人の経験に沿って広げます。
5.介護士が知っておきたいポイント
農作業の経験は、地域、家庭、仕事によって大きく異なります。稲刈りを経験している前提で質問せず、絵の感想から始めます。
稲を緑に塗っても、空を別の色に塗っても訂正しません。完成を急がせず、本人のペースを尊重します。「覚えていますか?」を繰り返さず、話したくない様子なら色や形の話題に切り替えます。
稲穂の線が見えにくくないか、細い色鉛筆を持ちにくくないか、前かがみになりすぎていないかを確認します。塗ることより会話が中心になっても、その時間を楽しめていれば十分です。
6.稲刈りにまつわる年代別の出来事・暮らし
昭和20年代(1945〜1954年)
多くの地域では、鎌を使って稲を刈り、手で束ねる作業が見られました。家族や近所同士で作業を助け合う地域もありましたが、方法や道具には地域差がありました。
昭和30年代(1955〜1964年)
稲刈り、運搬、乾燥まで多くの手作業が必要な地域も少なくありませんでした。作業の合間のお茶や食事も、秋の農作業の記憶につながる話題です。
昭和40年代(1965〜1974年)
農業機械が徐々に広がり、手作業と機械作業が混在する時期となりました。導入の時期や機械の種類は、農地の広さや地域によって異なります。
昭和50年代(1975〜1984年)
収穫と脱穀を続けて行える機械が普及し、稲刈りの風景や作業時間も変わっていきました。一方で、小さな田んぼでは手刈りが残ることもありました。








