現場では、申し送りをしたつもりでも、あとから「聞いていない」と返されることがあります。相手を責めたいわけではなくても、事故や家族対応が絡むと、自分だけが悪者にされるような怖さが残ります。
忙しい時間帯ほど、口頭連絡は流れやすく、記録も後回しになりがちです。そこで大切なのは、全てを完璧に残すことではなく、責任問題になりやすい重要事項だけを短く残すことです。
この記事では、相手を論破する方法ではなく、記録・復唱・共有で、利用者と職員を守る考え方を整理します。
この記事を読むと分かること
- 記録の残し方
- 復唱の使い方
- 共有の戻し方
- 組織対応の軸
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
介護現場の言った言わないは論破より仕組みで防ぐ

介護現場の言った言わないは、重要事項を短く記録し、口頭連絡を復唱し、揉めやすい内容を管理者やチームで共有することで防ぎやすくなります。
現場では、食事変更や見守り強化を伝えたつもりでも、相手が別対応中で聞けていないことがあります。あとから「申し送りがなかった」と言われると、怒りより先に、次の勤務でまた同じことが起きないか不安になります。この記事を読むと、記憶や性格の問題に寄せず、確認できる形へ戻す考え方が理解できます。
こうした場面では、相手の言い分をその場で崩そうとすると、話が防御的になりやすいです。うまくいく職場ほど、「誰が悪いか」よりも「どこに残すか」「誰が確認するか」に話を戻します。人間性に期待しすぎず、重要事項だけを残すほうが、真面目な職員を守りやすくなります。
個人の記憶ではなく記録に戻す
現場では、口頭で伝えた直後にコール対応へ入ることがあります。相手も聞いたつもり、こちらも伝えたつもりになり、後で食い違うことがあります。この項目では、事故報告の考え方を応用し、責任追及ではなく客観的な事実を残す意味を確認します。
事故報告の目的は、職員を責めることではなく、原因分析や再発防止を通じてケアをよくすることだとされています。言った言わないも同じで、短い記録は相手を責める材料ではなく、後で事実を確認するための土台です。何時に、誰が、何を確認し、誰へ報告し、次に何をするかだけでも残せば、記憶の争いを減らせます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故報告の目的は、職員の責任追及ではなく、原因分析や再発防止策の検討を通じて利用者のケアの向上につなげることです。そのためには、客観的で正確な事実の記述が重要である、ということを職員に十分に理解してもらう必要があり、事故を報告することで叱責されるのではないか、という意識が働き報告を避けるようなことになってはいけません。
一人で抱えず管理者へ上げる
同じ人と何度も食い違うと、次は録音したいほど疲れることがあります。けれど、毎回すべてを証明しようとすると、現場の仕事が回らなくなります。この項目では、職員個人ではなく、施設・事業所の事案として扱う視点を確認します。
資料では、様々なトラブルやリスクを職員が抱え込まず、管理者に相談したうえで、施設・事業所の事案として対応する重要性が示されています。揉めやすい相手とは、個人間で決着させるより、相談フローや窓口に乗せるほうが安全です。言い方も「責めたい」ではなく「次から同じことが起きない運用にしたい」と戻します。
出典元の要点(要約)
株式会社三菱総合研究所介護現場におけるハラスメント対策マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000947524.pdf
ハラスメントを未然に防止するための対応マニュアルの作成・共有、管理者等の役割の明確化、発生したハラスメントの対処方法等のルールの作成・共有などの取り組みや環境の整備を図っていくことが求められます。ハラスメントの発生に限らず、様々なトラブルやリスクを職員が抱え込むことなく、管理者に相談したうえで、施設・事業所の事案として捉えて対応することが重要です。施設・事業所として、職員の相談を受け付けるフローを明確にし、相談窓口の設置等体制を整え、職員に周知しましょう。
口頭連絡は復唱して閉じる
忙しい勤務では、「聞いていますよね」と確認するだけでも角が立つことがあります。そこで、疑う言い方ではなく、業務確認として復唱します。この項目では、担当者間で正確な情報を共有するための考え方を確認します。
事故発生時の資料では、職員に正確な情報を伝え、個人的な判断や推測で回答しないよう徹底することが示されています。日常の申し送りでも、口頭連絡は「〇〇さん食止め、看護師確認済みですね。記録にも残します」のように、復唱して閉じると認識がそろいやすくなります。復唱は相手を疑う行為ではなく、利用者対応をそろえるための確認です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故情報は職員に対しても開示し、正確な情報を伝えるとともに、各職員が当事者家族から質問された場合に、個人的な判断や推測のもとに回答することがないよう徹底しましょう。家族対応の窓口となる職員(管理者等)を決めておくことも効果的です。繰り返しの事故発生を防ぐためにも、職員全体に迅速に情報共有ができる環境整備や、臨時のカンファレンスなどの実施で適時適切に情報共有を行う取組が求められます。
言った言わないは、相手を論破しても長続きしません。重要事項を短く残し、復唱し、個人間で抱えない運用に戻すことが現実的です。
介護現場でよくある言った言わないの事例
現場では、同じような食い違いが何度も起きます。腹が立つのは、普段は確認しない人ほど、問題が起きたときだけ「聞いていない」と言う場面です。
申し送りをした側も、受けた側も、勤務中は複数の対応を抱えています。だからこそ、事例を「誰の性格が悪いか」だけで終わらせず、どこで認識がずれたのかに戻す必要があります。
「聞いてない」と言われる
現場では、食事変更や見守り強化を伝えた直後に、相手が別の利用者対応へ入ることがあります。あとから「聞いてない」と言われると、伝えた側は自分の記憶まで疑われたように感じます。ここでは、個人の記憶ではなく、報告と記録に戻す視点が大切です。
状況としては、口頭連絡が勤務の流れに埋もれ、重要事項が曖昧になることです。困りごとは、後から責任の所在だけが問われることです。よくある誤解は、記録を残すことを「相手を疑う行為」と捉えることです。押さえるべき視点は、事故報告と同じく、客観的で正確な事実の記述を職員が理解し、叱責を恐れて報告を避ける空気を作らないことです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故報告の目的は、職員の責任追及ではなく、原因分析や再発防止策の検討を通じて利用者のケアの向上につなげることです。そのためには、客観的で正確な事実の記述が重要である、ということを職員に十分に理解してもらう必要があり、事故を報告することで叱責されるのではないか、という意識が働き報告を避けるようなことになってはいけません。
「そんな意味で言ってない」と話がずれる
利用者対応後の説明で、最初の発言と後からの説明が微妙に変わることがあります。完全な作り話ではない分、正面から責めるほど揉めやすくなります。ここでは、言葉の正しさを争うより、経緯と原因を確認する方向へ戻します。
状況としては、「言ってない」「そんなつもりではない」など、事実の否定や言動の正当化が出る場面です。困りごとは、受け止め方の問題にされ、話が責任転嫁へ流れることです。よくある誤解は、強く問い詰めれば解決するという考えです。押さえるべき視点は、経緯を把握し、問題の原因を分析し、必要なら管理者を交えて事実確認することです。
出典元の要点(要約)
株式会社三菱総合研究所介護現場におけるハラスメント対策マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000947524.pdf
ハラスメントが発生した際は、経緯を把握し、問題の原因を分析し、明らかにすることに努めます。介護業務は利用者と職員が1対1となる場面が多いことから、ハラスメントかどうかの判断が難しいケースが数多く生じています。具体的には、例えば「言ってない」、「やってない」等の事実の否定、「そんなつもりではない」等の言動の正当化、「受け止めの問題」、「その前に失礼なことをした」等の責任転嫁等が発生するケースもあります。
普段確認しない人ほど問題時に被害者になる
普段は記録を読まず、確認もしない職員が、何か起きた時だけ「申し送りがなかった」と言うことがあります。その場で反論したくなりますが、感情の応酬になると利用者対応から離れてしまいます。ここでは、相談しやすい流れと窓口に乗せる視点が必要です。
状況としては、確認不足が個人間の不信に変わることです。困りごとは、真面目に動いた職員ほど説明に追われることです。よくある誤解は、本人同士で解決すれば早いという考えです。押さえるべき視点は、トラブルやリスクを職員が抱え込まず、管理者に相談し、施設・事業所の事案として扱うことです。
出典元の要点(要約)
株式会社三菱総合研究所介護現場におけるハラスメント対策マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000947524.pdf
ハラスメントを未然に防止するための対応マニュアルの作成・共有、管理者等の役割の明確化、発生したハラスメントの対処方法等のルールの作成・共有などの取り組みや環境の整備を図っていくことが求められます。ハラスメントの発生に限らず、様々なトラブルやリスクを職員が抱え込むことなく、管理者に相談したうえで、施設・事業所の事案として捉えて対応することが重要です。施設・事業所として、職員の相談を受け付けるフローを明確にし、相談窓口の設置等体制を整え、職員に周知しましょう。
家族対応や事故後に発言が揺れる
事故や家族説明が絡むと、誰が何を伝えたかが急に重くなります。現場では、自分を守るために発言が慎重になり、周囲も個人的な判断で答えそうになることがあります。ここでは、情報共有と窓口をそろえる視点を確認します。
状況としては、事故情報が職員間でそろわず、家族から聞かれた職員がそれぞれの判断で答えてしまう場面です。困りごとは、説明がばらつくほど不信感が増すことです。よくある誤解は、知っている人がその場で答えればよいという考えです。押さえるべき視点は、正確な情報を職員へ共有し、管理者など窓口を決め、推測で回答しないことです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故情報は職員に対しても開示し、正確な情報を伝えるとともに、各職員が当事者家族から質問された場合に、個人的な判断や推測のもとに回答することがないよう徹底しましょう。家族対応の窓口となる職員(管理者等)を決めておくことも効果的です。繰り返しの事故発生を防ぐためにも、職員全体に迅速に情報共有ができる環境整備や、臨時のカンファレンスなどの実施で適時適切に情報共有を行う取組が求められます。
よくある食い違いは、記憶力だけの問題ではありません。記録、相談、窓口、共有の置き場所をそろえるほど、責任の押し付け合いを減らせます。
なぜ介護現場で言った言わないが起きるのか
現場では、「ちゃんと伝えたはずなのに」と思うほど、後から食い違いが出ます。背景には、忙しさだけでなく、記録の曖昧さ、相談しにくさ、責任追及型の空気が重なります。ここでは、言った言わないが起きる理由を、職場の仕組みの面から整理します。
申し送りは、本来なら利用者を守るための情報共有です。けれど、口頭だけで流れると、聞いた人の記憶と受け止め方に頼るしかありません。大切なのは、相手の性格を変えることではなく、確認できる形に戻す運用を作ることです。
口頭連絡だけでは記憶に頼るから
現場では、申し送り中にコール、排泄介助、家族電話が重なることがあります。伝えた側も受けた側も悪意がなくても、認識が抜けます。だから、重要事項だけでも活動記録として残し、後で確認できる形にすることが現実的です。
なぜ起きるのかというと、口頭連絡はその場の状況に左右されやすく、後から確認しにくいからです。建前では、全員が申し送りを正確に聞き取ることが理想です。現実には、忙しい時間帯ほど聞き漏れや解釈違いが起きます。そのズレが、責任の押し付け合いにつながります。押さえるべき視点は、全てを長く書くことではなく、次の評価や確認に必要な活動記録を残すことです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省PDCAサイクルを実践して生産性を高めよう
https://www.mhlw.go.jp/content/000812225.pdf
Do(実行)の段階は、計画に沿って取組内容を実施します。できるだけ計画どおりに実施します。次のCheck段階で正しく評価できるように、活動記録をできるだけ残しておきます。計画どおりに行かなかったケースや発生した課題も記録しておくとよいでしょう。
相談しにくい職場では個人で抱えるから
同じ職員との食い違いが続くと、「また自分で説明しなければ」と身構えます。相談すると大ごとにしたように見えるのも迷いどころです。そこで、相談を例外ではなく通常の運用にしておくことが重要です。
なぜ起きるのかというと、職員がトラブルを個人で抱え、管理者やチームに上がる前に疲弊するからです。建前では、困ったら相談できるはずです。現実には、忙しさや人間関係で声を上げにくいことがあります。そのズレが、真面目な職員ほど損をする空気を生みます。押さえるべき視点は、相談フロー、窓口、役割を明確にし、施設・事業所の事案として扱うことです。
出典元の要点(要約)
株式会社三菱総合研究所介護現場におけるハラスメント対策マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000947524.pdf
ハラスメントを未然に防止するための対応マニュアルの作成・共有、管理者等の役割の明確化、発生したハラスメントの対処方法等のルールの作成・共有などの取り組みや環境の整備を図っていくことが求められます。ハラスメントの発生に限らず、様々なトラブルやリスクを職員が抱え込むことなく、管理者に相談したうえで、施設・事業所の事案として捉えて対応することが重要です。施設・事業所として、職員の相談を受け付けるフローを明確にし、相談窓口の設置等体制を整え、職員に周知しましょう。
責任追及の空気が報告を避けさせるから
事故やクレームが絡むと、「報告したら怒られるのでは」と感じる職員もいます。その空気があると、早めに共有すべきことほど遅れます。うまく回すには、報告を責める材料ではなく改善の入口として扱う必要があります。
なぜ起きるのかというと、報告が叱責につながると思われると、事実を早く出しにくくなるからです。建前では、事故やヒヤリはすぐ共有されるべきです。現実には、責任を取らされる不安が報告を鈍らせます。そのズレが、後から「聞いていない」という防御を生みます。押さえるべき視点は、報告の目的を責任追及ではなく、原因分析と再発防止、ケア向上に置くことです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故報告の目的は、職員の責任追及ではなく、原因分析や再発防止策の検討を通じて利用者のケアの向上につなげることです。そのためには、客観的で正確な事実の記述が重要である、ということを職員に十分に理解してもらう必要があり、事故を報告することで叱責されるのではないか、という意識が働き報告を避けるようなことになってはいけません。
職場環境の問題を個人で解決しようとするから
人手が薄い日ほど、確認も記録も後回しになります。そこで「各自が気をつける」で終わると、同じ食い違いが続きます。個人の努力だけでは届かない部分を、職場環境の改善として扱う視点が必要です。
なぜ起きるのかというと、職場にあるストレス要因の中には、労働者自身の力だけでは取り除けないものがあるからです。建前では、一人ひとりが注意すればよいように見えます。現実には、勤務体制、相談しやすさ、情報の置き場所が整わないと限界があります。そのズレが、個人の我慢に問題を戻してしまいます。押さえるべき視点は、職場環境改善を含めた組織的かつ計画的な対策です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省職場における心の健康づくり
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153859.pdf
職場に存在するストレス要因は、労働者自身の力だけでは取り除くことができないものもあることから、労働者の心の健康づくりを推進していくためには、職場環境の改善も含め、事業者によるメンタルヘルスケアの積極的推進が重要であり、労働の場における組織的かつ計画的な対策の実施は、大きな役割を果たすものである。
再発防止が職員個人に寄りすぎるから
「次から気をつけて」で終わると、その場は収まっても運用は変わりません。現場では、誰か一人が反省文を書くより、どこで情報が止まったかをチームで見たほうが次につながります。
なぜ起きるのかというと、原因分析が個人の注意不足で止まると、根本的な仕組みが見直されないからです。建前では、再発防止は全員で取り組むものです。現実には、当事者だけが説明に追われることがあります。そのズレが、報告や相談をしにくくします。押さえるべき視点は、管理者や委員会、多職種で検討し、職員個人ではなく組織で再発防止に取り組むことです。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故の原因分析や再発防止策の検討は、事故発見者や当事者だけでなく、施設管理者や委員会メンバーを中心に、組織全体で行いましょう。組織全体で検討を進めることにより、事故は職員個人の問題ではなく、組織で再発防止に取り組むものといった文化の醸成につながります。組織全体で行う原因分析や再発防止策の検討は、多職種・多部門のメンバーで行うことが重要です。
言った言わないの背景には、口頭依存、相談しにくさ、責任追及、職場環境、個人責任化があります。原因を人柄だけに寄せず、運用を整えることが大切です。
介護現場の言った言わないで迷いやすいFAQ
現場では、怒りを感じても、どこまで記録し、どこから管理者へ上げるべきか迷います。相手を責めたい気持ちがあっても、利用者対応を守るためには、確認できる形へ戻すことが必要です。
- Q聞いてないと言われたら、まず何を残せばよいですか?
- Aまずは、責任追及ではなく、客観的で正確な事実を短く残します。日時、利用者名、確認した内容、報告先、次の対応が分かる形にすると、後から確認しやすくなります。現場では怒りが先に出やすいですが、記憶の争いに入る前に記録へ戻すことが大切です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故報告の目的は、職員の責任追及ではなく、原因分析や再発防止策の検討を通じて利用者のケアの向上につなげることです。そのためには、客観的で正確な事実の記述が重要である、ということを職員に十分に理解してもらう必要があり、事故を報告することで叱責されるのではないか、という意識が働き報告を避けるようなことになってはいけません。
- Q同じ相手と何度も揉める場合、本人同士で話すべきですか?
- A個人同士で完結させず、管理者や相談フローに乗せるほうが安全です。資料では、トラブルやリスクを職員が抱え込まず、管理者に相談したうえで施設・事業所の事案として対応する重要性が示されています。現場では「大ごとにしたくない」と迷いますが、繰り返す場合ほど運用の問題として扱います。
出典元の要点(要約)
株式会社三菱総合研究所
介護現場におけるハラスメント対策マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000947524.pdf
ハラスメントを未然に防止するための対応マニュアルの作成・共有、管理者等の役割の明確化、発生したハラスメントの対処方法等のルールの作成・共有などの取り組みや環境の整備を図っていくことが求められます。ハラスメントの発生に限らず、様々なトラブルやリスクを職員が抱え込むことなく、管理者に相談したうえで、施設・事業所の事案として捉えて対応することが重要です。施設・事業所として、職員の相談を受け付けるフローを明確にし、相談窓口の設置等体制を整え、職員に周知しましょう。
- Q口頭で伝えた内容は、毎回すべて記録する必要がありますか?
- Aすべてを細かく残すのではなく、事故や責任問題になりやすい重要事項を優先します。PDCAの資料では、評価できるよう活動記録を残し、計画どおりにいかなかったケースや課題も記録するとよいとされています。現場では完璧を目指すほど続かないため、重要事項に絞ることが現実的です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
PDCAサイクルを実践して生産性を高めよう
https://www.mhlw.go.jp/content/000812225.pdf
Do(実行)の段階は、計画に沿って取組内容を実施します。できるだけ計画どおりに実施します。次のCheck段階で正しく評価できるように、活動記録をできるだけ残しておきます。計画どおりに行かなかったケースや発生した課題も記録しておくとよいでしょう。
- Q事故や家族対応では、職員がそれぞれ答えてもよいですか?
- A個人的な判断や推測で答えないよう、正確な情報を共有し、窓口となる職員を決めておくことが大切です。資料では、事故情報を職員に開示し、各職員が推測で回答しないよう徹底することが示されています。現場では親切心で答えたくなる場面ほど、説明のばらつきを防ぎます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省 老健局
介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/001569590.pdf
事故情報は職員に対しても開示し、正確な情報を伝えるとともに、各職員が当事者家族から質問された場合に、個人的な判断や推測のもとに回答することがないよう徹底しましょう。家族対応の窓口となる職員(管理者等)を決めておくことも効果的です。繰り返しの事故発生を防ぐためにも、職員全体に迅速に情報共有ができる環境整備や、臨時のカンファレンスなどの実施で適時適切に情報共有を行う取組が求められます。
FAQで迷う場面も、基本は同じです。責める前に記録へ戻し、繰り返す問題は一人で抱えず、管理者やチームで扱います。
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介護現場の言った言わないから自分を守る明日の一歩
現場では、忙しさの中で伝えたことが流れ、後から「聞いていない」と言われることがあります。そこで怒りをぶつけても、相手の言い分が強くなるだけで、利用者対応に必要な情報は整いません。
明日からの一歩は、事故や責任問題になりやすい重要事項だけを短く記録し、口頭連絡はその場で復唱することです。全部を完璧に残す必要はありません。
たとえば「14:10 食事中むせあり。看護師へ報告。夕食は見守り強化で共有」のように、後から確認できる短文で十分です。揉めやすい内容は、個人間で抱えず管理者やチームへ戻します。
人間性に期待しすぎず、仕組みで守る。これが、真面目な職員と利用者を守る現実的な対策です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
更新履歴
- 2026年3月1日:新規投稿
- 2026年5月16日:内容を全面的にリライト








