食事が終わると、下膳、口腔ケア、トイレ誘導が続きます。その合間に何台ものテーブルを拭くなら、消毒液を数回スプレーして一気に拭く方法が早く感じるのは自然です。液が見えるため、きちんと消毒した実感も得やすいでしょう。
だからこそ、直接スプレーをしてきた職員を「感染対策を分かっていない」と責めるだけでは、方法は変わりません。見直したいのは、感染を防ごうとした気持ちではなく、消毒薬を対象面へ噴霧する動作です。
全部を一度に変える必要はありません。まず次の勤務で、最初のテーブルを拭く前に製品表示と施設手順を確認し、噴霧ではない拭き取り・清拭へ切り替えます。用品や使用後の処理が決まっていなければ、どこで何を準備するかを具体的に確認しましょう。
- 直接噴霧だけでなく、水拭き、汚れの除去、乾燥、消毒薬の使い分けまで整理したい場合は、介護施設の食後のテーブル、水拭きだけで大丈夫?感染を防ぐ「正しい拭き方」の鉄則で、食後清掃全体の流れを確認できます。
この記事を読むと分かること
- 直接噴霧を避ける理由
- 噴霧と清拭の違い
- 製品表示の確認点
- 明日変える一動作
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
介護施設のテーブルへ消毒液を直接スプレーしない

今まで続けてきた方法を急に否定されると、感染対策を怠っていたように感じます。しかし、見直す対象は職員の善意ではなく、消毒薬を噴霧する動作です。この記事では、直接噴霧を避ける理由と、最初に確認したい代替方法が分かります。
食後の清拭では、次の介助を待たせたくない気持ちから、スプレーを手に取りやすくなります。一度は正しい方法へ変えても、ペーパーの場所や使用後の処理が決まっていなければ、忙しい日に元へ戻りがちです。禁止を覚えるだけでなく、清拭を始める前に使う物と動作を確認することが、現実的な切替になります。
消毒薬は噴霧せず清拭で使う
スプレーしてすぐ拭けば短時間で終わるため、忙しい場面ほど合理的に見えます。しかし、厚生労働省老健局の手引きは、消毒薬の効果には濃度・温度・時間が関わり、噴霧ではその3 要素を満たさず効果が不確実になると説明しています。
さらに、消毒薬は吸引すると有害なため、噴霧を行わないよう示されています。直接噴霧をしてきた自分を責めるのではなく、次の清拭から「吹きかける」動作を止め、使用中の製品に示された拭き取り方法へ切り替えることが必要です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
消毒薬の効果に影響する3要素として、「濃度」「温度」「時間」が重要です。高濃度では、消毒効果は高くなることが一般的ですが、有害作用が発生しやすくなるため、各消毒薬には適正濃度が存在します。温度は、一般に高くなるほど殺菌力が強くなり、20℃以上で使用することが望ましいとされています。時間について、効果を発揮するためには一定の接触時間(作用時間)が必要です。消毒薬の噴霧は、3 要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください。
テーブルは製品に合う拭き取り方法へ切り替える
「直接スプレーは駄目」と言われても、代わりにどう動くかが分からなければ続きません。手引きの物品消毒では、テーブルなどを対象に、製品に応じた濃度で拭き取り、その後に水拭きする方法が示されています。
これは、すべての消毒液を同じ濃度や同じ手順で使うという意味ではありません。目や皮膚への付着、飲み込み、吸入への注意も製品ごとに確認します。施設で使用中の製品表示を見て、噴霧ではなく、表示に沿う清拭方法を選びましょう。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。<使用方法>市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。<注意事項>※塩素に過敏な方は使用を控えてください。※目に入ったり、皮膚についたりしないよう注意してください。※飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
禁止だけでなく代わりの一動作を確認する
注意書きを見た直後は方法を変えられても、ペーパーを探す時間がかかれば、次の勤務では慣れたスプレーへ戻りやすくなります。そこで、最初の清拭前に製品・清拭用品・使用後の処理を確認します。
手引きには、製品の用法・用量に従い、ペーパータオル等へ含ませて対象物を清拭する個別の方法もあります。手元の製品が同じ方法とは限らないため、表示を優先します。用品や手順がなければ、「どこで含ませ、何を使い、使用後にどう処理するか」をリーダーへ具体的に聞きましょう。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
<使用方法>1.製品の用法・用量に従って必要に応じて希釈します。2.清拭する場合、遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水をペーパータオル等に染み込ませてから対象物を清拭(拭いた後数分以上置くこと。)してください。その後、水気を拭き取って乾燥させて下さい。3.浸漬する場合、対象物を遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水に浸漬(数分以上浸すこと。)し、取り出した後に水気を拭き取って乾燥させてください。
- 直接噴霧だけでなく、水拭き、汚れの除去、乾燥、消毒薬の使い分けまで整理したい場合は、介護施設の食後のテーブル、水拭きだけで大丈夫?感染を防ぐ「正しい拭き方」の鉄則で、食後清掃全体の流れを確認できます。
直接噴霧をしてきた自分を責める必要はありません。次の清拭前に製品表示と用品の場所を確認し、噴霧ではない清拭へ切り替えます。手順がなければ、準備から処理まで具体的に質問しましょう。
介護施設で消毒液の直接スプレーが残るよくある事例

現場では、方法を知らないからではなく、短時間で終わる慣れた動作として直接スプレーが残ることがあります。感染を防ごうとしてきた分、急に間違いと言われると納得しにくいものです。
食後のテーブル清拭だけに時間を使えるわけではありません。下膳の途中でコールが鳴り、口腔ケアや排泄介助も続けば、布を準備するよりスプレーを数回吹きかける方を選びやすくなります。方法を変えるときは、職員の意識だけでなく、最初の清拭前に使える用品がそろっているかまで確認する必要があります。
食後に何台ものテーブルへスプレーして一気に拭く
複数のテーブルを短時間で回るとき、液が広がるスプレーは「消毒した」と分かりやすく感じます。次の介助を待たせたくない場面では、丁寧さより早さを選ぶか迷うでしょう。見た目の濡れ方ではなく、製品表示に沿う清拭へ切り替えることが判断の軸になります。
困るのは、広く濡れていれば十分に作用したように見えることです。しかし、手引きは消毒薬の効果に濃度・温度・時間が関わるとし、噴霧では3 要素を満たさず効果が不確実だと説明しています。最初の一台を拭く前に表示を確認し、噴霧ではない方法を選びます。確認時間は増えますが、液の見た目だけで判断しないための切替になります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
消毒薬の効果に影響する3要素として、「濃度」「温度」「時間」が重要です。高濃度では、消毒効果は高くなることが一般的ですが、有害作用が発生しやすくなるため、各消毒薬には適正濃度が存在します。温度は、一般に高くなるほど殺菌力が強くなり、20℃以上で使用することが望ましいとされています。時間について、効果を発揮するためには一定の接触時間(作用時間)が必要です。消毒薬の噴霧は、3 要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください。
利用者や食器が近くても対象面へ噴霧する
食堂では、利用者が席に残っていたり、下げきれていない食器があったりします。急ぐと、そのままテーブルだけへ吹きかけたつもりになりやすい場面です。清拭前に人と食器の位置を見て、周囲へ飛散させない動作を優先します。
手引きが扱う空間噴霧と、テーブルへの局所的な直接噴霧は同じものではありません。ただし、人がいる環境での空間噴霧について、眼・皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれが示されています。対象面だけを見て周囲への飛散を無視せず、人や食器が近い場面では噴霧せず、製品表示に沿った拭き取りへ切り替えます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
なお、人がいる環境に、消毒や除菌効果を謳う商品を空間噴霧して使用することは、眼、皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあることから推奨されていません。各製品が健康影響のおそれがあるものかどうかについては、各製品の安全性情報や使用上の注意事項等を確認いただき、消費者に御判断いただくものと考えております。個々の製品の使用に当たり、その安全性情報や使用上の注意事項等を守って適切に使用することを妨げるものではありません。
直接噴霧を禁止されたが代替手順が決まっていない
口頭で「スプレーは禁止」と言われた直後は、意識して方法を変えられます。ところが、ペーパーの場所や液を準備する場所が分からなければ、忙しい日に元へ戻りやすくなります。禁止を覚えるだけでなく、清拭開始前に必要な用品を確認することが定着の入口です。
手引きには、製品の用法・用量に従い、ペーパータオル等へ含ませて対象物を清拭する個別例があります。どの消毒液も同じ方法ではありませんが、手元の製品表示に沿う清拭方法を確認する考え方は共通します。用品がなければ、どこで含ませ、何を使い、使用後にどう処理するかを勤務開始時に質問しましょう。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
<使用方法>1.製品の用法・用量に従って必要に応じて希釈します。2.清拭する場合、遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水をペーパータオル等に染み込ませてから対象物を清拭(拭いた後数分以上置くこと。)してください。その後、水気を拭き取って乾燥させて下さい。3.浸漬する場合、対象物を遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水に浸漬(数分以上浸すこと。)し、取り出した後に水気を拭き取って乾燥させてください。
- 直接噴霧をやめても、椅子の背、手すり、配膳車、端末などが清掃対象から抜けていると、食堂内の手順はそろいません。どこを優先して拭くか整理したい場合は、介護施設の食堂で触る場所一覧|テーブル以外の高頻度接触面と清掃ポイントで、食堂内の接触面を確認できます。
- 直接噴霧をやめる理由や、清拭へ切り替えた後の動作を写真や動画で職員へ共有したい場合は、介護向け動画マニュアル管理【Carebase】
を確認しておくのも一つの方法です。
直接噴霧が残る背景には、早さ、見た目の分かりやすさ、代替手順の不足があります。最初の清拭前に製品表示と用品を確認し、人や食器の近くでは噴霧しない動作からそろえます。
なぜテーブルへ消毒液を直接スプレーしてはいけないのか

現場では、スプレーは早く、液が見えるため安心しやすい方法です。それでも避ける理由は、見た目の濡れ方だけでは消毒薬の使用条件を確認できず、噴霧自体に吸入などの問題があるからです。ここでは、直接スプレーを清拭へ切り替える理由を説明します。
忙しい時間帯には、「何もしていないより、吹きかけて拭く方がよい」と考えたくなります。感染を防ぎたい気持ちは同じでも、手早い動作と製品が求める使い方が一致するとは限りません。最初の清拭前に表示を確認し、噴霧ではない方法へ切り替えることを優先します。
噴霧では消毒薬の条件を満たしたか確認しにくい
テーブルが広く濡れると、十分に消毒できたように感じます。すぐ次の介助へ移りたいときは、作用時間まで意識する余裕がないでしょう。見た目ではなく、製品表示に示された使い方を確認する必要があります。
消毒薬は、単に量を多くすればよいものではありません。手引きは、効果に影響する要素として濃度・温度・時間を挙げています。理想は適正な条件で使うことですが、直接噴霧してすぐ拭く現実では、その条件を満たしたか確認しにくくなります。手引きも噴霧は3 要素を満たさず効果が不確実としています。清拭前にラベルを見て、表示された方法へ切り替えましょう。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
消毒薬の効果に影響する3要素として、「濃度」「温度」「時間」が重要です。高濃度では、消毒効果は高くなることが一般的ですが、有害作用が発生しやすくなるため、各消毒薬には適正濃度が存在します。温度は、一般に高くなるほど殺菌力が強くなり、20℃以上で使用することが望ましいとされています。時間について、効果を発揮するためには一定の接触時間(作用時間)が必要です。消毒薬の噴霧は、3 要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください。
噴霧した消毒薬を吸引するおそれがある
対象面だけへ吹きかけているつもりでも、利用者や職員が近くにいる食堂では、吸入への配慮が必要です。「少量だから」と続けるか迷う場面では、不要な噴霧を避ける方へ切り替えます。
手引きは、消毒薬の噴霧を吸引すると有害であるため、行わないよう明記しています。これは、一度吸い込めば必ず病気になるという説明ではありません。理想は薬剤を対象物へ適切に作用させることですが、直接噴霧では吸引するおそれへの配慮が必要になります。利用者が近いかどうかにかかわらず、消毒薬を吹きかける動作を止め、表示に沿う清拭方法を選びます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
消毒薬の効果に影響する3要素として、「濃度」「温度」「時間」が重要です。高濃度では、消毒効果は高くなることが一般的ですが、有害作用が発生しやすくなるため、各消毒薬には適正濃度が存在します。温度は、一般に高くなるほど殺菌力が強くなり、20℃以上で使用することが望ましいとされています。時間について、効果を発揮するためには一定の接触時間(作用時間)が必要です。消毒薬の噴霧は、3 要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください。
人がいる場所では眼や皮膚への付着にも配慮が要る
共用テーブルは、利用者が座っている間に拭くことがあります。急いでいると、テーブルだけを狙えばよいと考えがちです。人や食器が近い場面では、噴霧で周囲へ薬剤を広げない動作を優先します。
手引きが説明する空間噴霧は、テーブルへの局所噴霧と同一ではありません。一方で、人がいる環境で空間噴霧すると、眼・皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあるため推奨されないとしています。対象面へ噴霧する場面でも、この注意を「必ず被害が起きる」と広げず、周囲へ飛散させない判断材料として使います。清拭前に人と食器の位置を確認し、拭き取りへ切り替えましょう。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
なお、人がいる環境に、消毒や除菌効果を謳う商品を空間噴霧して使用することは、眼、皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあることから推奨されていません。各製品が健康影響のおそれがあるものかどうかについては、各製品の安全性情報や使用上の注意事項等を確認いただき、消費者に御判断いただくものと考えております。個々の製品の使用に当たり、その安全性情報や使用上の注意事項等を守って適切に使用することを妨げるものではありません。
消毒薬ごとに拭き取り方法と注意点が違う
先輩の動作を見て覚えると、容器がスプレー式であることを使用方法だと思いやすくなります。製品名や濃度をすべて暗記するのは負担が大きいため、使用直前に表示を見る動作へ置き換えます。
手引きでは、テーブルに使う塩素系漂白剤を薄めて拭き、その後に水拭きする方法や、亜塩素酸水をペーパータオル等へ含ませて清拭する方法が示されています。これはどの製品も同じ方法で使えるという意味ではありません。製品の用法・用量を守り、それ以外の方法で使わないことが注意点です。施設の製品、対象物、使用後処理を清拭前に確認しましょう。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
<使用方法>1.製品の用法・用量に従って必要に応じて希釈します。2.清拭する場合、遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水をペーパータオル等に染み込ませてから対象物を清拭(拭いた後数分以上置くこと。)してください。その後、水気を拭き取って乾燥させて下さい。3.浸漬する場合、対象物を遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水に浸漬(数分以上浸すこと。)し、取り出した後に水気を拭き取って乾燥させてください。
- テーブルへの直接噴霧だけでなく、高頻度接触面、汚染手袋で触れやすい物、吐物・便の処理、消毒薬の使い分けまで見直したい場合は、介護施設の清掃・消毒マニュアル|高頻度接触面・ノロ対応・NG行動を整理で、施設全体の清掃・消毒を確認できます。
直接スプレーを避ける理由は、噴霧では消毒薬の条件を確認しにくく、吸入など別の問題もあるためです。容器の形で判断せず、清拭前に製品表示と対象物を確認しましょう。
介護施設のテーブル消毒で迷いやすい質問
現場では、「今あるスプレーボトルは全部使えないのか」「吹きかけてから拭くならよいのか」と迷います。禁止の言葉だけを覚えるのではなく、製品表示と手引きの範囲で一つずつ切り分けます。
- Qスプレーボトルはすべて使ってはいけませんか?
- A
容器だけで一律に危険とは判断しません。ただし、手引きは消毒薬の噴霧を行わないよう示しています。今までの容器が置かれていて迷う場合は、最初の清拭前に製品の用途と使用方法を確認し、対象面へ吹きかける方法を避けてください。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
消毒薬の効果に影響する3要素として、「濃度」「温度」「時間」が重要です。高濃度では、消毒効果は高くなることが一般的ですが、有害作用が発生しやすくなるため、各消毒薬には適正濃度が存在します。温度は、一般に高くなるほど殺菌力が強くなり、20℃以上で使用することが望ましいとされています。時間について、効果を発揮するためには一定の接触時間(作用時間)が必要です。消毒薬の噴霧は、3 要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください。
- Qテーブルへスプレーしてすぐ拭けばよいですか?
- A
手引きは消毒薬の噴霧を行わないとしています。スプレー後に拭くのではなく、製品に示された拭き取り・清拭方法へ最初から切り替えます。急いでいる場面でも、清拭前にラベルを確認する時間が必要です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。<使用方法>市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。<注意事項>※塩素に過敏な方は使用を控えてください。※目に入ったり、皮膚についたりしないよう注意してください。※飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
- Qたくさん濡らせば消毒効果は高くなりますか?
- A
見た目の液量だけでは判断できません。手引きは、消毒薬の効果に濃度・温度・時間が関わると説明しています。広く濡れた安心感より、使用する製品の表示と作用方法を清拭前に確認してください。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
消毒薬の効果に影響する3要素として、「濃度」「温度」「時間」が重要です。高濃度では、消毒効果は高くなることが一般的ですが、有害作用が発生しやすくなるため、各消毒薬には適正濃度が存在します。温度は、一般に高くなるほど殺菌力が強くなり、20℃以上で使用することが望ましいとされています。時間について、効果を発揮するためには一定の接触時間(作用時間)が必要です。消毒薬の噴霧は、3 要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください。
- Q明日の勤務で最初に何を確認すればよいですか?
- A
最初のテーブルを拭く前に、使う製品の用法・用量、噴霧しない清拭方法、ペーパー等の用品場所を確認します。用品や処理方法が決まっていなければ、どこで含ませ、使用後にどう処理するかを具体的に質問してください。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
<使用方法>1.製品の用法・用量に従って必要に応じて希釈します。2.清拭する場合、遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水をペーパータオル等に染み込ませてから対象物を清拭(拭いた後数分以上置くこと。)してください。その後、水気を拭き取って乾燥させて下さい。3.浸漬する場合、対象物を遊離塩素濃度5ppm(5mg/L)(※キッチン、バス、トイレなどには、遊離塩素濃度10ppm(10mg/L))以上の亜塩素酸水に浸漬(数分以上浸すこと。)し、取り出した後に水気を拭き取って乾燥させてください。
迷ったら、容器の形や液量ではなく製品表示を確認します。最初の清拭前に、噴霧しない使用方法と用品場所を確かめ、準備がなければ具体的な手順を質問しましょう。
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消毒液の直接スプレーをやめる最初の一歩
現場では、食後の清拭だけに時間をかけられず、慣れたスプレーへ戻りたくなる場面があります。それは、感染対策を軽く考えていたからではありません。
見直すのは職員の善意ではなく、消毒薬を噴霧する動作です。手引きは、消毒薬の噴霧は効果が不確実で、吸引すると有害なため行わないとしています。代わりの方法は、使用中の製品表示に沿って選びます。
明日の勤務では、最初のテーブルを拭く前に一度だけ、製品表示と清拭用品の場所を確認してください。用品や使用後の処理が決まっていなければ、どこで含ませ、何を使い、どう処理するかを具体的に質問します。確認の時間は必要ですが、個人の記憶だけに頼らない一歩になります。
- 清拭方法を一人の記憶や先輩の動作だけに任せず、食事介助や排泄介助を含む研修へ落とし込みたい場合は、介護施設の感染症研修テーマ例|手洗い・排泄介助・食事介助を現場に落とす方法で、現場の動作から研修内容を組み立てる方法を確認できます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
更新履歴
- 2026年7月15日:新規投稿







