「先輩によってとろみの濃さの指示が違う」「忙しい時に限ってダマになり、作り直しになる」……そんな経験はありませんか? 理想は毎回計量して時間を置くことですが、目の前のケアに追われる現場では、つい感覚で粉を足してしまいがちです。
本記事では、多忙な現場でも実践できる「学会分類2013」に基づいた失敗しないコツを解説します。 全員が同じ基準を持つことは難しいですが、まずはあなた自身が自信を持って調整できる「正解」を持ち帰りましょう。
この記事を読むと分かること
- とろみ調整の「正解」が分かる
- 失敗による「作り直し」が減る
- 「濃すぎ」のリスクを回避できる
- 利用者の「飲み込み」が楽になる
- 自信を持って後輩に指導できる
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
結論:「感覚」頼みを卒業する。現場で守るべき「3つの鉄則」

ナースコールが鳴り止まない配膳の時間帯、「一人ひとりのとろみを計量して、時間を置いて確認する」なんて、現場では理想論だと痛感しますよね。 目の前の業務に追われる中で、「1分待つ」ことすら惜しいのが現実です。
しかし、感覚だけで調整していると、日によって硬さがバラバラになり、かえって誤嚥のリスクを高めてしまいます。 完璧な測定は難しくても、最低限「これだけは外せない」というポイントを絞ることで、あなたと利用者を守ることができます。
鉄則1:「混ぜてすぐ」の判断は禁物
とろみ調整食品を入れてかき混ぜた直後、「あれ?まだ薄いかな」と思って粉を追加していませんか? 実は、とろみ調整食品は混ぜてから安定するまでに、数十秒(商品によっては数分)の時間がかかります。
直後の状態で判断して粉を足してしまうと、時間が経ってからドロドロになりすぎたり、ダマになったりする原因になります。 必ず所定の量を十分に混ぜ、時間がたってからとろみの程度を評価しましょう。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
とろみを付けることは安全に液体を摂取してもらうための対応であるが,腹部膨満感を誘発したりさっぱり感が少ないため摂取量が少なくなったりする場合が多いとの報告があり,脱水予防のためには摂取量の把握が必要としている.とろみ調整食品は数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜ,時間がたってからとろみの程度を評価して判断する必要がある.また味や香りが劣化すること,糖尿病の患者に大量に使用する場合はエネルギー計算が必要であること,付着性などが異なるため試飲を心がけたいことを示している.
鉄則2:「濃いめ=安全」の思い込みを捨てる
「誤嚥が怖いから、とりあえず濃くしておこう」というのは危険な勘違いです。 とろみが強すぎると付着性(べたつき)が強くなり、かえって飲み込みにくくなる場合があります。
喉に張り付いて残ってしまうと、食後の窒息や誤嚥の原因になりかねません。 また、濃すぎると味や香りが劣化し、利用者様の食欲低下や水分摂取量の減少(脱水)につながることも指摘されています。 常に「その人に必要な最低限の濃さ」を意識し、試飲を心がけることが推奨されています。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
とろみを付けることは安全に液体を摂取してもらうための対応であるが,腹部膨満感を誘発したりさっぱり感が少ないため摂取量が少なくなったりする場合が多いとの報告があり,脱水予防のためには摂取量の把握が必要としている.とろみ調整食品は数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜ,時間がたってからとろみの程度を評価して判断する必要がある.また味や香りが劣化すること,糖尿病の患者に大量に使用する場合はエネルギー計算が必要であること,付着性などが異なるため試飲を心がけたいことを示している.
鉄則3:あいまいな表現をやめ「学会分類」を使う
現場でよく使われる「ポタージュ状」「トンカツソース状」といった表現は、個人の感覚に左右されがちです。 現在は、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013」による分類が標準となっています。
- 薄いとろみ(段階1)
- 中間のとろみ(段階2)
- 濃いとろみ(段階3)

この3段階の性状(見た目と飲み口)を理解し、チーム内で共通の基準を持つことが、安全なケアへの第一歩です。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
名称は「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013」とし、本文では略称として「学会分類 2013」と表記し、学会分類 2013(食事)と学会分類 2013(とろみ)の分類を示す。簡便のために学会分類 2013(食事)早見表および学会分類 2013(とろみ)早見表をつくったが、解説文を熟読したうえで活用していただくことを目的としている。
忙しい現場でも「混ぜてから数十秒待つ」「濃すぎの弊害を知る」「共通の分類を使う」の3点は守りたい鉄則です。 毎回計量できなくても、まずは混ぜた後に一呼吸置き、スプーンですくって「学会分類」のどの段階かを目で確認する癖をつけましょう。
現場で起きがちな「とろみの失敗」3選

食事介助の時間は、まさに戦場。「さっき確認した時は丁度よかったのに、利用者の口元に運んだらお餅のように固まっていた」なんて経験はありませんか? また、「『適当につけておいて』と言われたけれど、その『適当』が分からなくて怒られる」という悩みも、現場では尽きることがありません。 ここでは、多くの介護士が一度は経験する失敗パターンを通して、押さえておくべき視点を解説します。
事例1:時間が経つと「ドロドロ」に変わる
とろみ剤を入れてかき混ぜた直後、「まだサラサラしている」と判断して、慌てて粉を追加してしまうケースです。 その場では丁度よく見えても、数分後に配膳する頃には水分が失われ、スプーンが立つほど硬くなってしまうことがあります。
これは、とろみ調整食品の「安定するまで時間がかかる」という性質によるものです。 混ぜてから粘度が安定するまでには、数十秒から数分程度の時間が必要です。 見た目で即断せず、必ず所定の時間を置いてから最終確認を行う必要があります。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
とろみを付けることは安全に液体を摂取してもらうための対応であるが,腹部膨満感を誘発したりさっぱり感が少ないため摂取量が少なくなったりする場合が多いとの報告があり,脱水予防のためには摂取量の把握が必要としている.とろみ調整食品は数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜ,時間がたってからとろみの程度を評価して判断する必要がある.また味や香りが劣化すること,糖尿病の患者に大量に使用する場合はエネルギー計算が必要であること,付着性などが異なるため試飲を心がけたいことを示している.
事例2:誤嚥を恐れて「濃くしすぎる」
「むせたら大変だから、しっかり濃くしておこう」という親切心が、かえってアダになるケースです。 とろみは濃ければ濃いほど安全というわけではありません。 濃度が高すぎると、口の中や喉にへばりつく付着性が高まり、飲み込みにくくなります。
その結果、飲み込んだ後も喉に成分が残り(咽頭残留)、それが気管に入って窒息や誤嚥を引き起こすリスクがあります。 また、濃いとろみは満腹感を与えやすく、水分摂取量の低下による脱水を招く可能性も指摘されています。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
とろみを付けることは安全に液体を摂取してもらうための対応であるが,腹部膨満感を誘発したりさっぱり感が少ないため摂取量が少なくなったりする場合が多いとの報告があり,脱水予防のためには摂取量の把握が必要としている.とろみ調整食品は数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜ,時間がたってからとろみの程度を評価して判断する必要がある.また味や香りが劣化すること,糖尿病の患者に大量に使用する場合はエネルギー計算が必要であること,付着性などが異なるため試飲を心がけたいことを示している.
事例3:「食品での例え」が伝わらない
申し送りで「ポタージュ状でお願いします」と伝えても、人によって想像する濃さが違い、トラブルになるケースです。 「ケチャップ状」「トンカツソース状」などの食品を用いた表現は、個人の生活習慣に左右されるため、正確な情報共有には不向きです。
こうした認識のズレを防ぐために開発されたのが「学会分類 2013」です。 現場では、食品名ではなく「薄いとろみ」「中間のとろみ」「濃いとろみ」という共通の基準(分類)を用いて指示・共有することが求められます。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
名称は「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013」とし、本文では略称として「学会分類 2013」と表記し、学会分類 2013(食事)と学会分類 2013(とろみ)の分類を示す。簡便のために学会分類 2013(食事)早見表および学会分類 2013(とろみ)早見表をつくったが、解説文を熟読したうえで活用していただくことを目的としている。
失敗の多くは「焦りによる確認不足」や「個人の感覚への依存」から生まれています。 「混ぜてから待つ」「濃すぎは逆効果」「共通の分類を使う」という原則を知っているだけでも、明日からの失敗を減らし、利用者にとって飲み込みやすい一杯を提供できるようになります。
なぜ「ちょうどいいとろみ」を作るのは難しいのか

「あの人のとろみ、薄くない?」「もっとしっかり付けて!」と職員同士で意見が割れると、誰を信じていいか分からなくなりますよね。 現場では、目の前の業務に追われて数十秒待つ余裕すらないこともあれば、誤嚥事故へのプレッシャーから「念のため」と濃くしすぎてしまうこともあります。 こうした失敗や意見の食い違いが起きる背景には、現場特有の構造的な原因があります。
時間との戦いが生む「焦り」
食事介助の時間は限られており、一人ひとりに時間をかけられないのが実情です。 しかし、とろみ調整食品の特性上、粉を入れてから粘度が安定するまでには数十秒の時間がかかります。
この「待ち時間」を惜しんで判断してしまうと、結果的に不適切な濃度での提供となり、後から作り直す手間が発生したり、利用者の摂取が進まなかったりする原因となります。 所定の量を十分に混ぜ、時間がたってから評価するというプロセスは、安全のために省略できない手順です。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
とろみを付けることは安全に液体を摂取してもらうための対応であるが,腹部膨満感を誘発したりさっぱり感が少ないため摂取量が少なくなったりする場合が多いとの報告があり,脱水予防のためには摂取量の把握が必要としている.とろみ調整食品は数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜ,時間がたってからとろみの程度を評価して判断する必要がある.また味や香りが劣化すること,糖尿病の患者に大量に使用する場合はエネルギー計算が必要であること,付着性などが異なるため試飲を心がけたいことを示している.
「むせ」への恐怖と過剰な対応
「万が一、誤嚥させたら責任問題になる」という不安から、必要以上にとろみを強くしてしまう心理が働きます。 しかし、安全のためにつけたはずの「濃いとろみ」が、逆に腹部膨満感を招いたり、さっぱり感が損なわれることで食欲不振を引き起こしたりすることがあります。
結果として水分摂取量が減り、脱水のリスクを高める可能性があります。 「濃ければ安心」という思い込みが、かえって利用者の健康リスクを高めてしまう場合があることを理解しておく必要があります。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
とろみを付けることは安全に液体を摂取してもらうための対応であるが,腹部膨満感を誘発したりさっぱり感が少ないため摂取量が少なくなったりする場合が多いとの報告があり,脱水予防のためには摂取量の把握が必要としている.とろみ調整食品は数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜ,時間がたってからとろみの程度を評価して判断する必要がある.また味や香りが劣化すること,糖尿病の患者に大量に使用する場合はエネルギー計算が必要であること,付着性などが異なるため試飲を心がけたいことを示している.
共通の「モノサシ」が不足している
「ちょっととろみをつけて」という指示だけでは、その「ちょっと」がどの程度なのか、人によって解釈が異なります。 現場で共通の基準(モノサシ)がないことが、スタッフ間の認識のズレを生む最大の原因です。
個人の感覚に頼るのではなく、学会分類2013のような客観的な分類を共通言語として用いることで、誰が担当しても同じケアを提供できるようになります。 解説文を熟読し、チーム全体で分類の定義を共有することが推奨されています。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
名称は「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013」とし、本文では略称として「学会分類 2013」と表記し、学会分類 2013(食事)と学会分類 2013(とろみ)の分類を示す。簡便のために学会分類 2013(食事)早見表および学会分類 2013(とろみ)早見表をつくったが、解説文を熟読したうえで活用していただくことを目的としている。
失敗の背景には「時間のなさ」や「基準のあいまいさ」がありますが、とろみの特性やリスクを正しく知ることで、迷いは減らせます。 「待つこと」「濃すぎのリスク」「共通の分類」の3点を意識するだけで、ケアの質は確実に変わります。
現場の「これってどうなの?」Q&A
日々のケアの中で、「本当にこれでいいのかな?」「こういう時はどうすれば?」と迷うことはありませんか? 現場でよくある疑問について、ガイドラインに基づいた判断基準をまとめました。迷った時の安心材料としてお使いください。
- Qとろみ茶を飲む時に、ストローを使っても良いですか?
- A
とろみの濃さ(段階)によって判断が分かれます。 「薄いとろみ(段階1)」は細いストローでも吸うことができますが、「中間のとろみ(段階2)」になると抵抗が強くなるため、太いストローが必要です。 さらに「濃いとろみ(段階3)」になると、ストローで吸うことは難しく適していません。スプーンですくって食べる(eat)ような対応となります。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
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段階 1 薄いとろみ 薄いとろみとは,中間のとろみほどのとろみの程度がなくても誤嚥しない症例(嚥下障害がより軽度の症例)を対象としている.「drink」するという表現が適切なとろみの程度であり,口に入れると口腔内に広がる.飲み込む際に大きな力を要しない.細いストローでも十分に吸え,中間のとろみよりもとろみの程度が軽いため,コンプライアンスには優れる.
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
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段階 2 中間のとろみ 中間のとろみとは,脳卒中後の嚥下障害などで基本的にまず試されるとろみの程度を想定している.明らかにとろみがあることを感じるが,「drink」するという表現が適切なとろみの程度である.口腔内での動態は,ゆっくりですぐには広がらず,舌の上でまとめやすい.コップから飲むこともできるが,細いストローで吸うには力が必要なため,ストローで飲む場合には太いものを用意しなければならない.
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
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段階 3 濃いとろみは重度の嚥下障害の症例を対象とし,中間のとろみで誤嚥のリスクがある症例でも安全に飲める可能性があるとする。明らかにとろみが付いてまとまりがよく,送り込むのに力が必要で,スプーンで「eat」する表現が適切でストロー使用は適していない。
- Q飲み物によって、とろみがつきにくいことがあるのはなぜですか?
- A
液体の種類や温度によって、とろみのつき方が変わるためです。 また、使用するとろみ調整食品の成分(キサンタンガム系など)によっても特性が異なります。 同じ分量を入れても、牛乳や濃厚流動食などはつきにくい場合があるため、パッケージの説明を確認し、必ず提供前にスプーンですくって状態を確認(試飲)することが推奨されます。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
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とろみ調整食品はとろみが付くまでに数十秒を要する場合が多く,所定の量を十分混ぜて時間がたってからとろみの程度を評価する必要があり,液体の温度やとろみ調整食品の種類で粘度の付き方が異なる場合があるとしている。
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
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粘度はコーンプレート型粘度計(E 型粘度計)を用い,1 分かけてずり速度 50 s― 1 にし回転数を維持して 1 分後の値とする。段階は範囲で示し,例えば「50―150」は 50 mPa・s 以上 150 mPa・s 未満を示す。示した粘度はキサンタンガムをベースとしたとろみ調整食品で水をとろみ付けした試料から検討した値であり,キサンタンガム系と挙動の異なるとろみ調整食品や,学会分類 2013(食事)のコード 2―1 に該当するミキサーをかけた食品などでは検討していないため取り扱いに注意を求めている。
- Q薬を飲む時に、とろみ水を使っても大丈夫ですか?
- A
基本的には、服薬のために少量のとろみ水を使用することは許可される場合があります。 たとえ水分摂取にリスクがある方でも、薬を飲むための少量の水であれば、誤嚥しても肺炎の原因となる物質が少ないと考えられるためです。 ただし、薬の種類によってはとろみ剤との相性が悪い場合もあるため、粉砕や簡易懸濁法などの方法を含め、必ず薬剤師等の専門職に確認してください。
出典元の要点(要約)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
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Q&Aでは,とろみを付けても汁物が危険な人の場合でも,経口からの摂取が不可欠な内服薬の服薬のための少量のとろみ水は,注意深い場面での摂取が可能で,少量であるため誤嚥した場合に肺炎の惹起因子となりうる栄養成分が少ないことなどから許可される場合があるとしている。
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2013-manual.pdf
内服薬の飲み方は個々の内服薬により異なるため,それぞれの内服薬の特性・服用方法などを薬剤師等に確認する必要があるとし,粉薬はとろみ水のように少量の液体で一気に飲み込む方法,錠剤は粉砕できる場合には粉薬同様,粉砕できない場合は簡易懸濁法でとろみ水とともに飲み込む方法が記載されている。
現場の状況は刻一刻と変わり、教科書通りにはいかないことも多いものです。 そんな時こそ、「ストローの太さ」や「温度による変化」といった基本の理屈を知っていることが、とっさの判断を助けてくれます。 一人で抱え込まず、このQ&Aをチームでの話し合いのきっかけにしてみてください。
まとめ:「待つ」と「見る」が安全への近道
日々の業務に追われる中で、すべての食事介助において厳密な計量を行うことは難しいかもしれません。しかし、誤嚥や窒息といった重大な事故を防ぐためには、勘に頼らないケアが必要です。
本記事で解説した以下のポイントは、明日からすぐに実践できる「安全の基本」です。
- 混ぜてから数十秒待つ:とろみが安定するまで時間を置き、あとから粉を足す失敗(ダマや極端な粘度増加)を防ぎましょう 。
- 濃すぎないか確認する:「濃いめ=安全」ではありません。濃度が高すぎるとべたつきが生じ、かえって飲み込みにくくなるリスクがあります。
- 自分で試飲してみる:味や香りの変化、口の中での広がり方を、自分自身の舌で確認することが推奨されています 。
まずは、自分が作ったとろみ茶を一口飲んでみることから始めてみませんか。その「気づき」が、利用者様の安全で楽しい食事を守ることにつながります。
最後までご覧いただきありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。
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更新履歴
- 2026年1月14日:新規投稿


