介護現場では、先輩ごとに教え方が違う、申し送りしたはずなのに伝わっていないといったズレが起きやすく、
部下指導を個人の力量だけで回すことに限界を感じやすいものです。
全部を一度に整えるのは難しいとしても、まずはOJT、手順書、記録、情報共有を同じ問題として見ると、
現場で見直す論点として捉えやすくなります。
この記事を読むと分かること
- OJTの見直し方
- 教え方の整え方
- 手順書の役割
- 記録と共有の関係
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
結論:介護リーダーの部下指導がうまくいかないときは、OJTと情報共有を仕組みで整える

現場では、教え方の差や申し送りのズレが気になっていても、目の前の業務が詰まると、その都度の対応で回しやすくなります。
ただ、部下指導を個人の教え方だけで抱えるほど、ばらつきは残りやすいものです。OJT、記録・報告様式、情報共有を仕組みとして見る視点で整理できます。
部下指導は、個人の教え方だけで抱えない
OJTの仕組みづくりは、日常業務の中で人材育成を進める取組として示されています。ねらいは、教育内容の統一と指導方法の標準化です。
そのため、部下指導がうまくいかないときも、まずは教える人ごとの差だけで考えず、教え方をそろえる仕組みがあるかを見る視点で整理できます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
日常業務を通じた人材育成の仕組みを作る取組である。職員の専門性を高め、リーダーを育成するため、教育内容の統一と指導方法の標準化を図ることを目的としている。
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
OJTの仕組みづくりにおける取組のステップとポイントについて解説している。事業所内での指導方法を統一することで、ムラのない人材育成が可能となる。
手順書・記録・情報共有は、同じ流れで見直す
部下指導を整えるときは、OJTだけを切り離して考えないほうが整理しやすくなります。ガイドラインでは、記録・報告様式の工夫、情報共有の工夫、OJTの仕組みづくりを連続した取組として示しています。
つまり、教え方のばらつきだけでなく、記録の読みやすさや情報が届く流れまで含めて見る視点で整理できます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
4番目は「記録・報告様式の工夫」で情報の読み解きやすさを向上させる。5番目は「情報共有の工夫」でICT等を用い転記削減やタイムラグ解消を図る。6番目は「OJTの仕組みづくり」で教育内容の統一と指導方法の標準化を図る。7番目は「理念・行動指針の徹底」で、自律的な行動がとれる職員を育成する。
生産性向上は、人材育成と情報共有の整理にもつながる
ここでいう生産性向上は、単に早く回すことではなく、介護の価値を高めることと定義されています。具体的には、人材育成、チームケアの質の向上、情報共有の効率化が意義として示されています。
そのため、部下指導を整えることも、教える人の負担だけの話ではありません。人材の定着・確保につなげる取組として捉えることができます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
本ガイドラインでは生産性向上を「介護の価値を高めること」と定義し、人材育成とチームケアの質の向上、および情報共有の効率化を通じて、人材の定着・確保につなげることを目指しています。
部下指導の悩みは、個人の教え方だけで抱えるほど整理しにくくなります。OJT、記録、情報共有を同じ流れで見ることは、現場で見直す視点として整理できます。
介護リーダーの部下指導で起きやすいよくある事例

部下指導が難しくなる場面は、特別なケースだけではありません。現場では、教え方の差、自己流の混在、記録や申し送りの負担が重なり、指導する側も教わる側も動きにくくなりやすいものです。
ここでは、ガイドラインで示された内容をもとに、介護リーダーの部下指導で起きやすい事例を整理します。
先輩ごとに教え方が違い、新人が何を基準に動けばよいか分からない
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 同じ業務でも、教える人によって手順や伝え方がそろっていない |
| 困りごと | 新人は教わった通りに動いても、別の職員から直されやすい |
| よくある誤解 | 本人の覚え方や理解の問題だけで片づけてしまう |
| 押さえるべき視点 | ガイドラインでは、OJTの仕組みづくりを教育内容の統一と指導方法の標準化として示している |
教える内容や伝え方に差が残るほど、現場では育成のムラが出やすくなります。部下指導の悩みを個人の力量だけで抱えず、まずは教え方をそろえる仕組みがあるかを見る視点で整理できます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
日常業務を通じた人材育成の仕組みを作る取組である。職員の専門性を高め、リーダーを育成するため、教育内容の統一と指導方法の標準化を図ることを目的としている。
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
OJTの仕組みづくりにおける取組のステップとポイントについて解説している。事業所内での指導方法を統一することで、ムラのない人材育成が可能となる。
手順書が弱く、自己流が混在して指導が属人化する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 口頭説明が中心で、業務の流れや判断の基準が見えにくい |
| 困りごと | 経験の浅い職員ほど、何を基準に動けばよいかつかみにくい |
| よくある誤解 | 現場は臨機応変だから、細かくそろえなくてもよいと考えてしまう |
| 押さえるべき視点 | ガイドラインでは、手順書の作成を経験や知識の可視化・標準化として位置づけている |
自己流が残るほど、教える人ごとの差は広がりやすくなります。経験の浅い職員でも一定の質を保ちやすくするための取組として、手順書で知識と流れを見える形にする視点が示されています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
個々の職員の経験や知識を可視化・標準化し、手順書を作成することで、経験の浅い職員でも一定の質を保てるよう熟練度を向上させます。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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3番目は『手順書の作成』であり、職員の経験値や知識を可視化・標準化して熟練度を養成する道筋を作る。
記録や申し送りが増え、かえって教育やフォローの時間が取りにくくなる
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 記録、確認、転記が重なり、共有のための作業が増えやすい |
| 困りごと | 情報共有のはずの作業が、教育や振り返りの時間を圧迫しやすい |
| よくある誤解 | 共有不足は注意力の問題だけだと見てしまう |
| 押さえるべき視点 | ガイドラインでは、記録・報告様式の工夫と情報共有の工夫で、記入や確認の時間短縮、転記削減、タイムラグ解消を図るとしている |
記録や申し送りの悩みは、現場のがんばりだけで整えにくい場面があります。読みやすさや共有の流れまで含めて見ることは、部下指導とあわせて整理する視点になります。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
記録項目の絞り込みやレイアウトの改善を行い、情報の記入や確認にかかる時間を短縮します。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
ICTツール等を活用し、転記作業の重複を廃止するとともに、情報の同時共有を可能にすることでタイムラグを解消します。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
4番目は「記録・報告様式の工夫」で情報の読み解きやすさを向上させる。5番目は「情報共有の工夫」でICT等を用い転記削減やタイムラグ解消を図る。6番目は「OJTの仕組みづくり」で教育内容の統一と指導方法の標準化を図る。7番目は「理念・行動指針の徹底」で、自律的な行動がとれる職員を育成する。
経験の浅い職員に重い業務が集まり、教える側も教わる側も苦しくなる
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 役割分担が十分に整理されないまま、経験の浅い職員にも負担の大きい業務が乗りやすい |
| 困りごと | 教わる側は不安が強くなり、教える側もフォローに追われやすい |
| よくある誤解 | 慣れるしかない、現場では仕方ないと受け止めてしまう |
| 押さえるべき視点 | ガイドラインでは、ムリ・ムダ・ムラを抽出し、役割分担を見直すことを示している |
ガイドラインの事例には、キャリアの浅い職員がいきなり一人で夜勤になることが「ムリ」として挙げられています。部下指導の前提として、誰にどの業務を担ってもらうかの整理も論点になります。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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3Mの一つである「ムリ」とは、設備や人材の心身への過度の負担がある状態を指す。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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介護現場における事例として、キャリアの浅い職員がいきなり一人で夜勤になること(ムリ)、バイタルなどの記録を何度も転記していること(ムダ)、手順通りに作業する職員と自己流で作業する職員がいること(ムラ)などが挙げられます。
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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日常業務に含まれるムリ・ムダ・ムラ(3M)を抽出し、専門職が本来の業務に集中できるよう役割分担を見直します。
介護リーダーの部下指導で起きやすい事例を並べると、悩みは個人の教え方だけでは整理しきれません。OJT、手順書、記録、役割分担を一緒に見ることは、現場のズレを見直す視点として整理できます。
介護リーダーの部下指導はなぜうまくいかないのか

部下指導が難しいとき、現場では教え方の問題に見えやすいものです。ただ、実際には教える仕組み、手順、記録、役割分担が重なって、指導しづらさが生まれやすくなります。
ここでは、介護リーダーの部下指導がなぜ整いにくいのかを、ガイドラインで示された範囲で整理します。
OJTが仕組みになっていないと、教え方の差がそのまま残る
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 建前 | 日常業務の中で教えれば育つ |
| 現実 | 教える内容や伝え方にムラがあると、育成の差が残りやすい |
| 原因 | ガイドラインでは、教える側にも「教える」ことの教育が必要で、OJTの標準的な手順を作成することが重要とされている |
部下指導がうまくいかない背景には、誰がどう教えるかが十分にそろっていないことがあります。OJTを日常の流れに任せるだけでは、教え方のブレが残りやすいと考えられます。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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指導する立場となる職員に対しても「教える」ことについて教育することはとても大切である。教える内容にムラがでない、ブレがないように、OJTの標準的な手順を作成することが重要である。
手順が見えないままだと、経験の浅い職員ほど基準をつかみにくい
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 建前 | 現場は臨機応変に動ければよい |
| 現実 | 基準が見えないと、経験の浅い職員ほど再現しにくい |
| 原因 | ガイドラインでは、経験や知識を可視化・標準化し、手順書を作成することが示されている |
教える側は分かっているつもりでも、流れが見える形になっていないと、受け取る側には伝わりにくくなります。手順書の作成は、経験や知識を可視化・標準化する取組として示されています。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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個々の職員の経験や知識を可視化・標準化し、手順書を作成することで、経験の浅い職員でも一定の質を保てるよう熟練度を向上させます。
記録と申し送りの設計が弱いと、共有しているつもりでもズレが残る
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 建前 | 記録していれば伝わる |
| 現実 | 記入や確認に時間がかかると、共有のズレが残りやすい |
| 原因 | ガイドラインでは、記録項目の絞り込みやレイアウト改善、転記削減、同時共有によるタイムラグ解消を示している |
部下指導のしづらさは、教え方だけでなく記録・報告様式や情報共有の弱さともつながります。共有の流れまで含めて見ることは、振り返りやフォローとあわせて整理する視点になります。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
記録項目の絞り込みやレイアウトの改善を行い、情報の記入や確認にかかる時間を短縮します。
厚生労働省老健局
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
ICTツール等を活用し、転記作業の重複を廃止するとともに、情報の同時共有を可能にすることでタイムラグを解消します。
忙しい現場ほど、改善で生まれた時間を育成に回しにくい
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 建前 | 教育は大切だから時間を確保したい |
| 現実 | 日々の業務が詰まると、研修やOJTが後回しになりやすい |
| 原因 | ガイドラインでは、量的な効率化で生み出した時間を研修やOJTなどの人材育成に振り分ける考え方が示されている |
つまり、教育の時間は別に湧いてくるものではなく、ムリ・ムダを減らして生み出した時間をどう使うかという話でもあります。忙しさの中では、この流れを作りにくい場面があります。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
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取組成果は「質の向上」と「量的な効率化」の2視点でとらえる。質の向上は業務改善を通じてケアに直接関係する業務時間の割合増加や内容充実を意味する。量的な効率化はムリ・ムダを減らし業務時間を削減することを意味し、生み出した時間を研修やOJTなどの人材育成に振り分けることで、さらに質の向上へとつなげる。
部下指導の悩みは、教え方だけでなく業務全体の設計ともつながる
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 建前 | 部下指導は教える側の工夫で何とかする |
| 現実 | 記録、会議、研修などの間接的業務が詰まると、育成やフォローの余力が削られやすい |
| 原因 | ガイドラインでは、介護業務を直接的なケアと間接的業務に分けて整理している |
部下指導が整いにくい理由は、教える人の力だけではありません。間接的業務まで含めて見ることは、教える時間や振り返りとあわせて整理する視点になります。
出典元の要点(要約)
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介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf
介護業務は、利用者に直接接する「直接的なケア」とそれ以外の「間接的業務」に分けられる。直接的なケアには、食事・排泄・入浴介助などの身体介護や、掃除・洗濯などの生活援助が含まれる。間接的業務には、情報の記録・入力、会議、研修への参加などが含まれ、特に明示がなければガイドライン上の業務はこれを指す。
介護リーダーの部下指導が整いにくいのは、教え方だけの問題ではありません。OJT、手順書、記録、業務時間、間接的業務が重なることは、現場の育成を考える際の論点になります。
介護リーダーの部下指導に関するFAQ
部下指導の話になると、現場では「考え方は分かるけれど、実際にはどこから整えればよいのか」と迷いやすいものです。
ここでは、本文で扱った内容と整合する範囲で、介護リーダーが抱きやすい疑問を整理します。
- Q部下指導は、経験のある職員に任せておけば十分ですか?
- A十分だとまでは言いにくいです。ガイドラインでは、OJTは重要な人材育成の手法ですが、教える内容にムラやブレが出ないよう、標準的な手順を作成することが重要とされています。経験のある職員に任せるだけでなく、教える側への教育も論点になります。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局 介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf 指導する立場となる職員に対しても「教える」ことについて教育することはとても大切である。教える内容にムラがでない、ブレがないように、OJTの標準的な手順を作成することが重要である。
- Q記録や申し送りの見直しは、部下指導と関係がありますか?
- A関係があると整理できます。ガイドラインでは、記録・報告様式の工夫、情報共有の工夫、OJTの仕組みづくりを続いた取組として示しています。部下指導だけを切り離すのではなく、情報の読みやすさや共有の流れと一緒に見る視点で整理できます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局 介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf 4番目は「記録・報告様式の工夫」で情報の読み解きやすさを向上させる。5番目は「情報共有の工夫」でICT等を用い転記削減やタイムラグ解消を図る。6番目は「OJTの仕組みづくり」で教育内容の統一と指導方法の標準化を図る。7番目は「理念・行動指針の徹底」で、自律的な行動がとれる職員を育成する。
- Q人手不足でも、教育に時間を使う意味はありますか?
- A意味はあると考えられます。ガイドラインでは、量的な効率化で生み出した時間を、研修やOJTなどの人材育成に振り分けることで、さらに質の向上につなげる考え方が示されています。教育を別の負担として見るだけでなく、改善の使い道として考える視点が示されています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局 介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf 取組成果は「質の向上」と「量的な効率化」の2視点でとらえる。質の向上は業務改善を通じてケアに直接関係する業務時間の割合増加や内容充実を意味する。量的な効率化はムリ・ムダを減らし業務時間を削減することを意味し、生み出した時間を研修やOJTなどの人材育成に振り分けることで、さらに質の向上へとつなげる。
- Q部下指導は、まず何から整えると考えればよいですか?
- Aガイドラインの範囲では、職場環境、役割分担、手順の標準化、記録・報告、情報共有、OJT、理念という7つの視点で整理できます。OJTだけを見るのではなく、関連する要素を一緒に確認する視点で整理できます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局 介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改訂版 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf 生産性向上の具体的な取組として、職場環境の整備、役割分担の明確化、手順の標準化、記録・報告の工夫、情報共有の効率化、OJTの仕組み化、理念の徹底といった7つの視点からムリ・ムダ・ムラを解消していきます。
介護リーダーの部下指導は、OJTだけを切り離して考えるほど整理しにくくなります。記録、情報共有、役割分担まで含めて見ることは、現場で進める際の視点として整理できます。
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まとめ:介護リーダーの部下指導を整えるための明日の一歩
介護リーダーの部下指導がうまくいかないとき、教える側の努力だけで整えようとすると苦しくなりやすいものです。
この記事で見てきた通り、現場で見直す視点はOJT、手順書、記録・報告、情報共有、役割分担と分かれています。部下指導の悩みを、個人の教え方だけの問題として抱え込まない見方が考えられます。
建前では、最初からきれいにそろえたいところです。ただ、現場では人員や時間に限りがあり、全部を一度に整えるのは簡単ではありません。
だからこそ、まずは教え方の差が出やすい業務を一つだけ挙げることから始めてみてください。そのうえで、手順書、記録、情報共有のどこにムラがあるのかを、無理のない範囲で確認していく視点で整理できます。
最後までご覧いただきありがとうございます。この記事が、介護現場で部下指導を見直すときの整理に少しでも役立てば幸いです。
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- 2025年12月7日:新規投稿
- 2026年3月11日:より詳細なエビデンス(根拠)に基づき解説を充実させるとともに、最新のサイト基準に合わせて構成・レイアウトを見やすく刷新。
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