排泄介助後の手指衛生が続かない原因|介護現場で崩れにくい感染対策

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排泄介助後の手指衛生は、現場で働く人ほど「大事なのは分かっている」と感じやすいテーマです。けれど、連続したオムツ交換、コール、センサー、食事前の誘導、記録、PHS対応が重なると、理想どおりに動けない場面があります。

こうした場面では、職員の意識だけを責めても続きません。必要なのは、手袋を外す位置、共有物に触る前の動作、食事介助へ移る前の区切りを、現場で守れる形にすることです。

この記事では、排泄介助後に崩れやすい手指衛生を、感染対策の基本を外さず、現場の動きに合わせて整える考え方を整理します。

感染対策委員会や指針、研修まで含めて全体像を確認したい場合は、介護施設の感染対策委員会の進め方|議題・指針・研修・議事録・BCPまで解説もあわせて確認してください。この記事では、その中でも排泄介助後の手指衛生に絞って、現場で崩れにくい運用を考えます。

この記事を読むと分かること

  • 守る場面
  • 手洗いの使い分け
  • 手袋後の注意
  • 共有物の扱い
  • 物品配置の考え方

一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます

  • PHSを触りがち
  • 食前に焦る
  • 手洗い場が遠い
  • カートが混ざる
  • 職員を責めがち

排泄介助後の手指衛生は「個人努力」だけでなく仕組みで守る

手洗いをしている女性介護士

排泄介助後、手袋を外した直後、食事介助前、共有物に触る前は、手指衛生を崩さないことが最低ラインです。

現場では、オムツ交換が続く途中でPHSが鳴り、次の利用者のセンサーが反応し、食事前のフロア対応も重なることがあります。手洗いが必要だと分かっていても、毎回の動作を個人の気合いだけで保とうとすると、忙しい時間帯ほど崩れやすくなります。

大切なのは、できない職員を責めることではありません。どの場面で崩れるのかを見つけ、手袋を外す場所、手指衛生を挟む場所、共有物に触る前の動作をチームでそろえることです。

こうした見直しは、個人の注意喚起だけで終わらせず、感染対策委員会で議題にしておくと共有しやすくなります。委員会で何を話せばよいか迷う場合は、【介護】「ネタがない」と悩む管理者へ。感染対策委員会を形骸化させない議題設定のコツで議題の作り方を確認できます。

こうした場面では、「少しだけだから」「便に直接触れていないから」と判断したくなる瞬間があります。けれど、手袋は手を直接汚染から守るための防護具であり、汚染した可能性のある手袋で次のケアや共有物に移る前提にはできません。

手袋を外した直後は手指衛生を挟む

排泄介助が終わった直後は、次の利用者や記録へ急ぎたくなります。ここで一度区切り、手袋を外した後に手指衛生を挟むことが、次のケアへ汚染を持ち込まないための基本になります。

現場では、直接便に触れていないと「まだ大丈夫」と感じやすいです。だからこそ、汚れの有無をその場の感覚だけで判断せず、手袋を外したら手指衛生という動作を固定しておくことが重要です。

出典元の要点(要約)

厚生労働省

介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf

手袋を着用します。手袋を外したときには手指衛生(手洗い・手指消毒。目に見える汚れが付いている場合は、アルコール消毒薬による手指消毒だけではなく、液体石けんと流水による手洗いで汚れを落とします)を行います。点滴や採血の際も同様です。血液等の体液、嘔吐物、排泄物(便)等に触れてしまったとき、嘔吐物、排泄物等による汚染が考えられる場合には、液体石けんと流水による手洗いを行います。

食事介助前は排泄介助の流れを一度切る

食事前は、排泄介助、誘導、配膳、口腔ケア、見守りが一気に重なります。そのまま食事介助へ入ると、排泄介助の流れを引きずりやすくなります。

排泄介助後から食事介助前は、忙しい時間帯ほど意識して区切りたい場面です。全員が完璧な手順を同時にこなすより、ここだけは崩さないという優先順位を明確にするほうが、現場では続けやすくなります。

出典元の要点(要約)

厚生労働省

介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf

食事介助の前は、介護職員等は必ず石けんと流水による手洗いを行い、清潔な器具・清潔な食器で食事を提供することが大切です。特に、介護職員が利用者の排泄介助後に食事介助を行う場合は、液体石けんと流水による手洗いの徹底が必要です。介護職員等が食中毒病原体の媒介者とならないよう、十分に注意を払います。便等の排泄物には病原体が混入している可能性を考慮し、介護職員や看護職員等が病原体の媒介者とならないよう、特に、注意が必要です。おむつ交換は、排泄物に直接触れなくても必ず使い捨て手袋とエプロン(または長袖ガウン)を着用して行うことが基本です。

共有物に触る前に汚染を持ち込まない

PHS、記録端末、カーテン、オムツカート、ベッド柵、ドアノブは、多くの職員が触るものです。排泄介助中の手袋のまま触ると、そこから次の人や次のケアにつながるおそれがあります。

現場では、コールが鳴ると反射的にPHSへ手が伸びます。だからこそ、共有物に触る前に手袋を外す、手指衛生を挟む、必要なら対応役を分けるという形で、判断を個人任せにしないことが大切です。

出典元の要点(要約)

厚生労働省

介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf

予防策 <個人防護> ・こまめに手指衛生(手洗いや手指消毒)を心掛ける。 ・ケア時は、手袋を着用する。使用後の手袋は速やかに捨て、汚れた手袋で周辺を触ることがないよう注意する。手袋を脱いだ後は手指衛生を行う。 ・利用者の膿、血液、嘔吐物、排泄物等を扱う場合には、長袖ガウンを着用。使用後の長袖ガウンは速やかに捨てること。また長袖ガウンを脱いだ後に、職員の衣類が感染者や感染者の物品に触れないように注意する。

嘔吐物や下痢便の後は流水と石けんを優先する

目に見える汚れがあるときや、嘔吐物・排泄物による汚染が考えられるときは、消毒だけで済ませる発想に寄せないことが大切です。液体石けんと流水による手洗いを、優先する場面としてチームで確認します。

こうした対応は、時間に余裕があるときだけの話ではありません。感染疑いのある場面ほど、汚染を次の場所へ持ち込まない区切りが必要になります。

出典元の要点(要約)

厚生労働省

ノロウイルスに関するQ&A.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/001483940.pdf

手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。

排泄介助後の手指衛生は、職員個人の意識だけでは続きにくい場面があります。手袋を外した直後、食事介助前、共有物に触る前を、チームで崩さない場面としてそろえることが大切です。


排泄介助後の手指衛生でよくある事例

若い女性介護職員が人差し指を立てながら説明するような表情を見せている。注意点やポイントを伝える場面。

現場では、「分かっているのに、また同じところで崩れる」と感じる場面があります。そこには職員の無知ではなく、忙しさ、動線、物品配置、役割の曖昧さが重なっています。

典型的な場面を責める材料にせず、どこで手指衛生が途切れるのかを見つける材料として見ていきます。

同じ手袋のままPHSや記録端末に触る

排泄介助中にPHSが鳴ると、少しだけ確認するつもりで手を伸ばしたくなります。便に直接触れていないと感じるほど、判断が甘くなりやすい場面です。

状況としては、手袋を着けたままカーテン、PHS、記録端末、オムツカートに触る流れです。困りごとは、共有物が次の職員や次の利用者につながることです。よくある誤解は、手袋をしていれば清潔という感覚です。押さえるべき視点は、汚染した可能性のある手袋で周辺や共有物に触らないことです。

出典元の要点(要約)

厚生労働省

介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf

血液等の体液や嘔吐物、排泄物等に触れる可能性がある場合に、手袋を着用してケアを行うことは、利用者や職員の安全を守るために必要不可欠なことです。手袋は、標準予防策(スタンダード・プリコーション)や接触予防策を行う上で、最も一般的で効果的な防護具です。次のようなことは、絶対にしてはいけません。汚染した手袋を着用したままで他のケアを続けることや別の利用者へケアをすること。ケアの際に着用した手袋をすぐに外さずに、施設内のいろいろな場所に触ったり、次のケアを行うときに使用した手袋を再利用すること。手袋を着用したからという理由で、手洗いや手指消毒を省略したり簡略にすませたりすること

排泄介助後すぐ食事介助へ移る

食前の時間帯は、排泄介助が終わった瞬間に誘導や配膳へ入ることがあります。フロア全体を止めないために動くほど、手洗いの区切りが後ろに押されやすくなります。

状況は、排泄介助の流れから食事介助へ連続して移ることです。困りごとは、食事に関わる前の清潔な区切りが曖昧になることです。よくある誤解は、急いでいる時間だけは後で整えればよいという考えです。押さえるべき視点は、食事介助前を優先して守る場面にすることです。

出典元の要点(要約)

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介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

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食事介助の前は、介護職員等は必ず石けんと流水による手洗いを行い、清潔な器具・清潔な食器で食事を提供することが大切です。特に、介護職員が利用者の排泄介助後に食事介助を行う場合は、液体石けんと流水による手洗いの徹底が必要です。介護職員等が食中毒病原体の媒介者とならないよう、十分に注意を払います。便等の排泄物には病原体が混入している可能性を考慮し、介護職員や看護職員等が病原体の媒介者とならないよう、特に、注意が必要です。おむつ交換は、排泄物に直接触れなくても必ず使い捨て手袋とエプロン(または長袖ガウン)を着用して行うことが基本です。

目に見える汚れがないから消毒だけで済ませたくなる

手袋の表面に明らかな汚れが見えないと、消毒だけで早く次へ進みたくなることがあります。特にコールが重なると、手洗い場まで戻る判断が後回しになりやすいです。

状況は、汚れが見えない場面で手指衛生を短く済ませたくなることです。困りごとは、目に見える汚れや排泄物による汚染が考えられる場面まで同じ扱いにしてしまうことです。よくある誤解は、消毒がいつでも手洗いの代わりになるという受け取り方です。押さえるべき視点は、汚れがある場面では液体石けんと流水を優先することです。

出典元の要点(要約)

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介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

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手指衛生には「消毒薬による手指消毒」と「液体石けんと流水による手洗い」があります。アルコールへのアレルギー等がなければ、通常はエタノール含有消毒薬を用います。目に見える汚れが付いている場合には、特に液体石けんと流水による手洗いを行います。介護職員の手指を介した感染は、感染経路として最も気を付けるべき点です。

オムツ交換車の物品が混在する

オムツ交換が連続すると、清潔物品、使用後物品、廃棄物、手袋、エプロンが近い位置に集まりやすくなります。急いでいるほど、置き場所の曖昧さが交差しやすくなります。

状況は、オムツ交換車を中心に複数人のケアを進める場面です。困りごとは、清潔な物品と使用後の物品の境目が分かりにくくなることです。よくある誤解は、カートがあるほうが一律に効率的という見方です。押さえるべき視点は、個別ケアや物品の区分を意識し、清潔物品、使用後物品、廃棄物、手指衛生の場所を混ぜないことです。

出典元の要点(要約)

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おむつ交換は、排泄物に直接触れなくても必ず使い捨て手袋とエプロン(または長袖ガウン)を着用して行うことが基本です。また、手袋やエプロンは 1 ケアごとに取り替えるとともに、手袋を外した際には手指衛生を実施します。おむつ交換車の使用は、感染拡大の危険性が高くなります。個々の利用者の排泄パターンに対応した個別ケアを行うように心がけます。

よくある事例の多くは、職員の意識不足ではなく、急ぐ場面で判断が個人任せになることから起こります。共有物、食事介助前、汚れがある場面、物品の置き方を確認することが大切です。


なぜ排泄介助後の手指衛生は崩れやすいのか

介護施設の廊下で、若い女性介護職員が顎に手を当てながら考え込んでいる。対応方法を悩んでいるような場面。

手指衛生が崩れる背景には、「分かっていない」ではなく「守る形になっていない」があります。現場の動線と物品配置が合っていないと、正しい行動ほど続けにくくなります。

ここでは、建前と現実のズレを整理しながら、どこを変えると崩れにくくなるのかを見ていきます。

手袋が清潔を保証するように見える

建前では、手袋は汚染から手を守る防護具です。現実には、忙しい場面ほど「手袋をしているから触ってもよい」と感じてしまうことがあります。

手袋の表面は、ケア中に触れたものの影響を受けます。だからこそ、手袋を着けたまま次のケアへ行かない、共有物に触らない、外した後に手指衛生を挟むという流れを固定する必要があります。

出典元の要点(要約)

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血液等の体液や嘔吐物、排泄物等に触れる可能性がある場合に、手袋を着用してケアを行うことは、利用者や職員の安全を守るために必要不可欠なことです。手袋は、標準予防策(スタンダード・プリコーション)や接触予防策を行う上で、最も一般的で効果的な防護具です。次のようなことは、絶対にしてはいけません。汚染した手袋を着用したままで他のケアを続けることや別の利用者へケアをすること。ケアの際に着用した手袋をすぐに外さずに、施設内のいろいろな場所に触ったり、次のケアを行うときに使用した手袋を再利用すること。手袋を着用したからという理由で、手洗いや手指消毒を省略したり簡略にすませたりすること

共有物を介して汚染が広がり得る

建前では、PHSや記録端末は業務に必要な道具です。現実には、排泄介助中にも使う必要が出てきて、清潔な手で触る前提が崩れやすくなります。

手すり、ドアノブ、パソコンのキーボードなど、接触が多い共用設備は感染対策上の注意対象です。介護現場では、PHSや記録端末も同じように「次の人が触るもの」として扱い、触る前の手袋と手指衛生のルールを決めておくと迷いが減ります。

出典元の要点(要約)

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予防策 <個人防護> ・こまめに手指衛生(手洗いや手指消毒)を心掛ける。 ・ケア時は、手袋を着用する。使用後の手袋は速やかに捨て、汚れた手袋で周辺を触ることがないよう注意する。手袋を脱いだ後は手指衛生を行う。 ・利用者の膿、血液、嘔吐物、排泄物等を扱う場合には、長袖ガウンを着用。使用後の長袖ガウンは速やかに捨てること。また長袖ガウンを脱いだ後に、職員の衣類が感染者や感染者の物品に触れないように注意する。

目に見える汚れの有無で対応が変わる

建前では、手洗いと手指消毒を適切に使い分けます。現実には、急いでいると「今は消毒だけでよいか」と迷う場面があります。

目に見える汚れが付いている場合や、排泄物などによる汚染が考えられる場合は、液体石けんと流水による手洗いを優先する場面です。一方で、目に見える汚れがない通常場面では、エタノール含有消毒薬を使う運用もあります。判断をその場の気分にしないため、どの場面でどちらを使うかをチームでそろえます。

出典元の要点(要約)

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手指衛生には「消毒薬による手指消毒」と「液体石けんと流水による手洗い」があります。アルコールへのアレルギー等がなければ、通常はエタノール含有消毒薬を用います。目に見える汚れが付いている場合には、特に液体石けんと流水による手洗いを行います。介護職員の手指を介した感染は、感染経路として最も気を付けるべき点です。

動線と物品配置が手指衛生の実施を左右する

建前では、必要なときに手指衛生をします。現実には、手洗い場、汚物処理室、廃棄場所、記録端末、PHS置き場が動線から外れていると、忙しい時間ほど抜けやすくなります。

感染対策に必要な設備は、利用者や職員が使いやすい形で整備することが大切です。現場では、手指消毒剤を単に置くのではなく、居室入口、食堂入口、記録端末の近く、汚物処理室の出口など、次の行動へ移る途中で使える位置を検討します。これは施設ごとの構造に合わせて、チームで決める運用です。

物品配置や手指衛生の手順は、決めた人だけが分かる状態では続きにくくなります。平常時と発生時のルールとして整理したい場合は、感染対策指針には何を書く?介護施設で見直す平常時・発生時の項目も参考になります。

出典元の要点(要約)

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介護施設・事業所内の環境を清潔に保つことが重要です。整理整頓を心がけ、清掃を行います。日常的には、見た目に清潔な状態を保てるように清掃を行います。消毒薬による消毒も大事ですが、目に見える埃や汚れを除去し、居心地の良い、住みやすい環境づくりを優先します。介護施設・事業所内の衛生管理の基本として、手洗い場やうがい場、汚物処理室といった感染対策に必要な設備を利用者や職員が利用しやすい形態で整備することが大切です。

役割が曖昧だと手袋のまま共有物へ向かいやすい

建前では、排泄介助、コール対応、記録、食事準備をその都度切り替えます。現実には、食前の短い時間に全てが重なり、誰が何を受けるのか曖昧になることがあります。

忙しい時間帯だけでも、排泄介助を進める職員と、コール・記録・誘導・食事準備を受ける職員を分けると、手袋のまま共有物に触る場面を減らしやすくなります。嘔吐物・排泄物対応でも、処理する職員と利用者対応の職員を分ける例が示されています。

手洗い・排泄介助・食事介助の流れを職員間でそろえたい場合は、介護施設の感染症研修テーマ例|手洗い・排泄介助・食事介助を現場に落とす方法で研修テーマへの落とし込み方を確認できます。

出典元の要点(要約)

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処理用キットを準備しておき、必要時に、迅速に処理できるよう備えます。いざという時にすぐに使えるよう、各フロアや居室に、必要なものを入れた専用の蓋付き容器を用意しておくこともひとつです。処理用キットの中身を一覧にしておくことで、使用後の補充も速やかにできます。また、次亜塩素酸ナトリウムについては、有効期限を定期的に確認することが必要です。ある施設では、嘔吐物・排泄物を速やかに処理できるよう、必要物品をひとまとめにしています。また、職員 1 人が処理を行い、別の職員が利用者の対応をする等、役割分担を決めている施設もあります。

手指衛生が崩れる理由は、知識不足だけではありません。手袋の誤解、共有物、汚れの判断、動線、役割分担を整理すると、守るべき場面を現場で共有しやすくなります。


排泄介助後の手指衛生で迷いやすいFAQ

現場では、細かい判断ほど忙しい時間に迷いやすくなります。ここでは、排泄介助後に起こりやすい小さな迷いを、採用PDFで確認できる範囲に絞って整理します。

Q
手袋をしていれば、手洗いや手指消毒を省略できますか?
A
省略しない前提で考えます。手袋は防護具ですが、手袋を着けたことを理由に手洗いや手指消毒を省略したり簡略に済ませたりすることは避けるべき扱いです。現場では「直接触っていない」と感じやすい場面ほど、手袋を外した後の手指衛生を区切りにします。
出典元の要点(要約)
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介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

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血液等の体液や嘔吐物、排泄物等に触れる可能性がある場合に、手袋を着用してケアを行うことは、利用者や職員の安全を守るために必要不可欠なことです。手袋は、標準予防策(スタンダード・プリコーション)や接触予防策を行う上で、最も一般的で効果的な防護具です。次のようなことは、絶対にしてはいけません。汚染した手袋を着用したままで他のケアを続けることや別の利用者へケアをすること。ケアの際に着用した手袋をすぐに外さずに、施設内のいろいろな場所に触ったり、次のケアを行うときに使用した手袋を再利用すること。手袋を着用したからという理由で、手洗いや手指消毒を省略したり簡略にすませたりすること

Q
目に見える汚れがないときは、エタノール含有消毒薬でよいですか?
A
採用資料では、通常はエタノール含有消毒薬を用いること、目に見える汚れが付いている場合は特に液体石けんと流水による手洗いを行うことが示されています。現場では、汚れが見えない通常場面と、排泄物などによる汚染が考えられる場面を分けて判断します。
出典元の要点(要約)
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介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

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手指衛生には「消毒薬による手指消毒」と「液体石けんと流水による手洗い」があります。アルコールへのアレルギー等がなければ、通常はエタノール含有消毒薬を用います。目に見える汚れが付いている場合には、特に液体石けんと流水による手洗いを行います。介護職員の手指を介した感染は、感染経路として最も気を付けるべき点です。

Q
ノロウイルスが疑われる場面でも、消毒用エタノールだけでよいですか?
A
ノロウイルスに関するQ&Aでは、消毒用エタノールによる手指消毒は石けんと流水による手洗いの代用ではなく、すぐに手洗いができない場合の補助として扱うとされています。嘔吐物や下痢便、オムツ交換後は、手洗いを優先する場面としてチームで確認します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省

ノロウイルスに関するQ&A.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/001483940.pdf

手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。

Q
忙しい時間帯は、どの場面を優先して守ればよいですか?
A
利用者に触る前、血液・体液等に触れた後、利用者に触れた後、利用者周囲の物品に触れた後など、手指衛生のタイミングが示されています。現場では、排泄介助後、手袋を外した直後、食事介助前、共有物に触る前を、まず崩さない場面として確認します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省

介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf

手洗いは感染対策の基本です。正しい方法を身に付け、きちんと手洗いします。手洗いは「1 ケア 1 手洗い」、「ケア前後の手洗い」が基本です。世界保健機関(WHO)が推奨する手指衛生の5つのタイミングとして、以下があります。1.利用者に触る前 2.清潔・無菌的手技の前 3.血液・体液等に触れた後 4.利用者に触れた後 5.利用者周囲の物品に触れた後

Q
オムツ交換車や物品配置は、どう見直せばよいですか?
A
採用資料では、おむつ交換車の使用は感染拡大の危険性が高くなること、また処理用キットを準備して必要時に迅速に処理できるよう備えることが示されています。現場では、清潔物品、使用後物品、廃棄物、手指衛生の位置を混ぜないよう、使う場所と捨てる場所をチームで分けて確認します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省

介護現場における感染対策の手引き 第3版.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf

処理用キットを準備しておき、必要時に、迅速に処理できるよう備えます。いざという時にすぐに使えるよう、各フロアや居室に、必要なものを入れた専用の蓋付き容器を用意しておくこともひとつです。処理用キットの中身を一覧にしておくことで、使用後の補充も速やかにできます。また、次亜塩素酸ナトリウムについては、有効期限を定期的に確認することが必要です。ある施設では、嘔吐物・排泄物を速やかに処理できるよう、必要物品をひとまとめにしています。また、職員 1 人が処理を行い、別の職員が利用者の対応をする等、役割分担を決めている施設もあります。

迷いやすい場面ほど、その場で判断しない仕組みが役立ちます。手袋後、汚れがある場面、食事介助前、共有物に触る前を、チームの共通動作にしていきます。


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まずは、排泄介助後から食事介助前手袋を外した直後PHS・記録端末・オムツカートなど共有物に触る前を、チームで確認してください。

大きな改革ではなく、汚染を持ち込まない、広げないための最低ラインをそろえることから始めます。忙しい現場だからこそ、続けられる形にすることが、利用者と職員の両方を守る一歩になります。

最後までご覧いただきありがとうございます。


更新履歴

  • 2025年11月20日:新規投稿
  • 2026年4月3日:内容を全面的にリライト
  • 2026年5月26日:内容を全面的にリライト

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