現場では、認知症のある利用者さんが急に混乱すると、認知症の進行なのか、体調の変化なのかで判断に迷いやすいです。夜勤や忙しい時間帯ほど、まず落ち着いてもらうことを優先したくなりますが、あとで振り返ると「いつもと違う変化」をもう少し丁寧に見ればよかったと感じる場面もあります。
こうした場面では、全部を一度に整理しようとしなくて大丈夫です。まずは急な変化を見逃さないことと、薬だけで終わらせない視点を押さえるだけでも、次の動きは変わりやすくなります。この記事では、現場で迷いやすいポイントを整理しながら、無理なく意識したい考え方を確認します。
この記事を読むと分かること
- 認知症との違い
- 急変時の見方
- 対応の優先順
- 薬の位置づけ
- 見直しの視点
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
結論:認知症の人が急に混乱したときに押さえたい見方

現場では、利用者さんが急に落ち着かなくなると、いつもの様子との違いは感じても、何を手がかりに考えればよいか迷いやすいです。まず静かになってほしいと思う一方で、あとから振り返ると、見方の順番が曖昧だったと感じる場面もあります。この記事を読むと、急な混乱を前にしたときに、何を先に押さえるべきかが整理しやすくなります。
こうした場面では、目の前の落ち着かなさだけに引っぱられると、対応の軸がぶれやすいです。急な変化があったときほど、認知症と同じにせず、いったん分けて考える視点が大切になります。薬を使うかどうかより前に、何を確認し、何を並行して行うかが見えてくると、次の動きがそろいやすくなります。全部を完璧に見切れなくても、見る順番をそろえるだけで判断は変わりやすいです。
認知症と同じにせず、まず分けて考えます
現場では、急な混乱を見ても、認知症の中で起きていることだと受け止めやすいです。ただ、この項目では、認知症とせん妄は区別して考えることが出発点になると整理できます。
こうした場面では、「いつもの延長かもしれない」と迷いやすくなります。
出典元の要点(要約)
株式会社穴吹カレッジサービス認知症ケア法ー認知症の理解
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「<認知症と区別すべき病態> 意識障害・せん妄・加齢による認知機能の低下、うつ状態による仮性認知症・知的障害ほか。」
急な変化と、日内での変動を見ます
こうした場面では、何となく様子がおかしいと感じても、報告の言葉にしにくいです。この項目では、急激な変化と日内での変動が手がかりになると理解できます。
現場では、朝と夕方で印象が変わると、見立てに迷いが出やすいです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「患者さんの精神症状は、ベースラインと比べて急激な変化がみられましたか。異常な行動が日内で変動しますか。」
薬の前に、原因確認と環境への対応を並行します
現場では、不眠や不穏が強いと、まず落ち着いてもらうことを優先したくなります。ここでは、直接因子を確かめることと、環境調整などの非薬物療法を並行する見方が基本だと分かります。
こうした場面では、目の前の症状だけに引っぱられやすいです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄を発症した場合,直接因子を精査し,可能な限りそれを取り除くとともに,並行して身体的・精神的苦痛の除去や環境調整などの非薬物療法を行う。」
薬は対症療法として位置づけます
こうした場面では、薬で落ち着いたら、それで対応できたと受け止めやすいです。この項目では、薬物療法は対症療法として位置づけられていることが確認できます。
現場では、落ち着いた後に見方が止まりやすいです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「薬物療法は,あくまでも対症療法である。」
落ち着いた後も、薬を続けるか見直します
現場では、症状が和らぐと、そのまま同じ対応を続けたくなることがあります。ここでは、原因が改善した時点で減量・中止を検討するという見方まで確認できます。
こうした場面では、再び不安定にならないかが気がかりになりやすいです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄の原因が改善された時点で,せん妄治療薬の減量・中止を検討する。」
急な混乱を前にしたときは、認知症と同じにせず、急な変化と変動を見ます。そのうえで、原因確認と環境への対応を先に置き、薬は対症療法として捉える視点が大切です。
認知症とせん妄で迷いやすい、介護現場のよくある事例

現場では、急な混乱や不穏が出ると、いつもの認知症対応でよいのか、それとも見方を変えるべきかで迷いやすいです。忙しい時間帯ほど、まず落ち着いてもらいたい気持ちと、見落としたくない気持ちの間で揺れやすくなります。
利用者さんが急に落ち着かなくなり、声かけへの反応まで変わると、認知症の進みなのか、急な変化として見るべきなのかで判断が止まりやすいです。さらに不眠や不穏が重なると、まず静かにしてもらうことへ意識が向きやすくなります。あとから振り返ると、急な変化をいつもの延長で受け止めたり、薬の見方が狭くなったりしやすい場面です。全部を一度に整理しなくても、迷いやすい型を先に知っておくと、次の動きをそろえやすくなります。
急な混乱を、認知症の進行だと思ってしまう事例
食事や排泄の場面で、昨日まで通っていた声かけが急に届きにくくなると、認知症が進んだのかもしれないと受け止めやすいです。こうした場面では、普段との違いは感じても、何を基準に切り分ければよいか迷いやすくなります。まずは認知症の中の変化と決めつけず、見方を分けることが出発点になります。
状況として、認知症は区別すべき病態の中にせん妄が含まれています。困りごとは、急な混乱が起きたときに同じ枠で見てしまいやすいことです。よくある誤解は、認知症の人に起きた変化だからそのまま認知症の進みとして受け止めることです。押さえるべき視点は、認知症とせん妄は区別して考えることと、ベースラインからの急激な変化や日内での変動を手がかりに見ることです。
出典元の要点(要約)
株式会社穴吹カレッジサービス認知症ケア法ー認知症の理解
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「<認知症と区別すべき病態> 意識障害・せん妄・加齢による認知機能の低下、うつ状態による仮性認知症・知的障害ほか。」
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「患者さんの精神症状は、ベースラインと比べて急激な変化がみられましたか。異常な行動が日内で変動しますか。」
不穏や不眠が強く、薬を先に考えてしまう事例
夕方から落ち着かなさが強くなり、夜にかけて眠れない様子が続くと、その場を回すためにまず薬を思い浮かべやすいです。こうした場面では、目の前の不穏が強いほど、何を先に行うべきかの順番が崩れやすくなります。落ち着かせることだけで終わらせない見方が必要になります。
状況として、せん妄を発症した場合は直接因子を精査し、可能な限り取り除くことと、非薬物療法を並行することが示されています。困りごとは、不眠や不穏が目立つと薬を先に考えやすいことです。よくある誤解は、薬で落ち着けば対応の中心になるという受け止め方です。押さえるべき視点は、原因を確かめることと環境調整などの非薬物療法を先に置き、薬は対症療法として考えることです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄を発症した場合,直接因子を精査し,可能な限りそれを取り除くとともに,並行して身体的・精神的苦痛の除去や環境調整などの非薬物療法を行う。」
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「薬物療法は,あくまでも対症療法である。」
新しい薬だけ見て、長く飲んでいる薬を見落とす事例
様子が急に変わったとき、直近で薬が変わっていなければ別の原因かもしれないと考えやすいです。こうした場面では、確認したつもりでも、見ている範囲が新しい処方だけに寄りやすくなります。薬の見方を狭くしないことが大切になります。
状況として、せん妄ハイリスク薬の服用は発症の閾値を低くし、直近に新規処方された薬剤だけではなく、長期内服中の薬剤も直接因子となり得るとされています。困りごとは、薬の影響を疑っても確認が新しい薬に偏りやすいことです。よくある誤解は、新しい処方に変化がなければ薬の影響は薄いという見方です。押さえるべき視点は、長期に飲んでいる薬も直接因子となり得ることです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄ハイリスク薬の服用はせん妄発症閾値を低くするため,直近に新規処方された薬剤だけではなく,長期内服中の薬剤も直接因子となり得る点に注意が必要である。」
落ち着いたあとも、薬をそのまま続けてしまう事例
不穏や混乱が和らぐと、まずはこのまま保ってほしい気持ちが強くなり、薬の見直しまで意識が回りにくくなります。こうした場面では、効いているなら続けた方がよいのではないかと迷いやすいです。落ち着いた後の見方まで含めて考えておくと、対応が止まりにくくなります。
状況として、せん妄に対する薬物療法は症状をマネジメントするための対症療法であり、漫然投与は避ける必要があります。困りごとは、症状が和らいだあとに次の判断が曖昧になりやすいことです。よくある誤解は、落ち着いている間は同じ薬を続けた方がよいという受け止め方です。押さえるべき視点は、原因が改善した時点で減量・中止を検討することです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄に対する薬物療法は,あくまでも症状をマネジメントするための対症療法であり,向精神薬の漫然投与は避けなければならない.」
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄の原因が改善された時点で,せん妄治療薬の減量・中止を検討する.」
よくある事例を先に知っておくと、急な混乱をいつもの認知症で済ませにくくなります。まずは見方がぶれやすい場面を押さえ、原因確認と非薬物対応を先に置く視点を持つことが大切です。
なぜ認知症とせん妄を分けて考える必要があるのか

現場では、急な混乱が出ても、認知症の人に起きた変化だから同じ流れで見てしまいやすいです。こうした迷いが起きる背景には、急な変化の捉え方や、薬の位置づけの見方が関係しています。ここでは、認知症とせん妄を分けて考える必要がある理由を整理します。
食事や排泄の場面で急に反応が変わると、まずはその場を回すことに意識が向きやすいです。さらに、日によって様子が揺れると、どこからが急な異常なのか言葉にしにくくなります。あとから振り返ると、認知症の中の変化として受け止めたり、薬で落ち着いたことだけを見てしまったりしやすい場面です。全部を細かく見分けられなくても、なぜ分けて考えるのかを押さえておくと、対応の軸がそろいやすくなります。
認知症とせん妄は、最初から区別すべきものだからです
食事や更衣の場面で急に落ち着かなくなると、認知症の流れの中で起きていることだと受け止めやすいです。こうした場面では、違和感があっても同じ枠で見てしまいがちです。まずは同じものとして扱わないことが出発点になります。
なぜ起きるのかという点では、認知症には区別すべき病態としてせん妄が挙げられています。建前としては落ち着いて切り分けたいところですが、現実には急な変化ほどいつもの対応に引っぱられやすいです。そのズレがあると、見方を変えるきっかけを持ちにくくなります。押さえるべき視点は、認知症とせん妄を同じにしないことです。
出典元の要点(要約)
株式会社穴吹カレッジサービス認知症ケア法ー認知症の理解
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「<認知症と区別すべき病態> 意識障害・せん妄・加齢による認知機能の低下、うつ状態による仮性認知症・知的障害ほか。」
急な変化と日内での変動を見ないと、見方がぶれやすいからです
朝は会話できていたのに、夕方になると急に様子が変わると、どの時点を基準に見ればよいか迷いやすいです。こうした場面では、何となくおかしいという感覚だけでは報告しにくくなります。見る手がかりをそろえることが必要になります。
なぜ起きるのかという点では、せん妄を見る際にはベースラインと比べた急激な変化と日内での変動が問われています。理想としては違いを丁寧に拾いたいですが、現実には忙しい場面ほど印象で判断しやすいです。そのズレがあると、変化を言葉にしにくくなります。押さえるべき視点は、急な変化と変動を手がかりにすることです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「患者さんの精神症状は、ベースラインと比べて急激な変化がみられましたか。異常な行動が日内で変動しますか。」
原因確認と環境への対応を並行して行う必要があるからです
不穏や不眠が重なると、まず静かにしてもらうことに意識が向きやすいです。こうした場面では、目の前の症状に引っぱられ、何を先に行うべきかが崩れやすくなります。順番を見失わないことが大切です。
なぜ起きるのかという点では、せん妄を発症した場合は直接因子を精査し、可能な限り取り除くことと、身体的・精神的苦痛の除去や環境調整などの非薬物療法を並行して行うことが示されています。建前としては両方を進めたいところですが、現実にはどちらか一方に寄りやすいです。そのズレがあると、対応の軸が片寄りやすくなります。押さえるべき視点は、原因確認と非薬物療法を並行することです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄を発症した場合,直接因子を精査し,可能な限りそれを取り除くとともに,並行して身体的・精神的苦痛の除去や環境調整などの非薬物療法を行う。」
非薬物対応は、落ち着いたように見えても続ける必要があるからです
その場の落ち着かなさが少し和らぐと、対応を元に戻してよいのか迷いやすいです。こうした場面では、静かになったことだけで区切りをつけたくなります。続けるべき対応を先に知っておくとぶれにくくなります。
なぜ起きるのかという点では、せん妄予防ケアは促進因子を除去するための非薬物的対応であり、せん妄発症後も非薬物療法として継続する必要があると示されています。理想としては落ち着いた後も続けたいですが、現実には手が離れたと感じると止めやすいです。そのズレがあると、対応が途中で切れやすくなります。押さえるべき視点は、発症後も非薬物療法を継続することです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「せん妄予防ケアは促進因子を除去するための非薬物的対応であり,せん妄発症後も非薬物療法として継続する必要がある。」
静かなタイプでは、薬より非薬物対応が中心になるからです
大きく不穏が出ないと、目立たないぶん様子の悪さをどう捉えるか迷いやすいです。こうした場面では、静かなら薬で整えればよいのではないかと考えやすくなります。目立たないときほど見方を崩さないことが必要です。
なぜ起きるのかという点では、低活動型せん妄に対する薬物療法は有効性に乏しく、非薬物療法が中心となると示されています。建前としては静かな状態でも丁寧に見たいところですが、現実には動きが少ないと重く受け止めにくいです。そのズレがあると、薬への期待が先に立ちやすくなります。押さえるべき視点は、静かなタイプでも非薬物療法が中心ということです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター認知症・せん妄ケアマニュアル 第 2 版
https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/nintishomanual2025.pdf
引用原文「低活動型せん妄に対する薬物療法は有効性に乏しく,非薬物療法が中心となる。」
認知症とせん妄を分けて考える理由を押さえると、急な混乱を印象だけで見にくくなります。急な変化と変動を見て、原因確認と非薬物対応を軸にすることが、現場で無理なく持ちたい視点です。
現場で迷いやすい認知症とせん妄のFAQ
現場では、急に混乱したときの見方や、薬をどこまで考えるかで迷いやすいです。忙しい場面ほど判断を急ぎたくなりますが、よくある迷いを先に整理しておくと、見方がぶれにくくなります。
- Q認知症とせん妄は、同じものとして見てよいですか?
- A同じものとしては見ません。認知症には区別すべき病態としてせん妄が挙げられています。急な混乱を見たときは、同じ枠で受け止めない視点が大切です。
出典元の要点(要約)
株式会社穴吹カレッジサービス
出典元のタイトル
引用原文「<認知症と区別すべき病態> 意識障害・せん妄・加齢による認知機能の低下、うつ状態による仮性認知症・知的障害ほか。」
- Q急な混乱を見たときは、何を手がかりに考えればよいですか?
- Aベースラインと比べた急激な変化と、日内での変動を手がかりにします。何となくおかしいと感じても言葉にしにくい場面では、この2点を押さえると見方を整理しやすいです。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
出典元のタイトル
引用原文「患者さんの精神症状は、ベースラインと比べて急激な変化がみられましたか。異常な行動が日内で変動しますか。」
- Q不穏が強いときは、薬を先に考えてよいですか?
- Aせん妄を発症した場合は、直接因子を精査し、可能な限り取り除くことと、非薬物療法を並行して行うことが示されています。薬物療法は、あくまでも対症療法です。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
出典元のタイトル
引用原文「せん妄を発症した場合,直接因子を精査し,可能な限りそれを取り除くとともに,並行して身体的・精神的苦痛の除去や環境調整などの非薬物療法を行う。」
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
出典元のタイトル
引用原文「薬物療法は,あくまでも対症療法である。」
- Q少し落ち着いたあとも、非薬物対応は続けますか?
- A続けます。せん妄予防ケアは非薬物的対応であり、せん妄発症後も非薬物療法として継続する必要があります。静かになったように見えても、そこで切らない視点が必要です。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
出典元のタイトル
引用原文「せん妄予防ケアは促進因子を除去するための非薬物的対応であり,せん妄発症後も非薬物療法として継続する必要がある。」
- Q薬で落ち着いたら、そのまま続けてよいですか?
- Aそのまま続ける前に、薬の継続を見直す視点が必要です。せん妄に対する薬物療法は対症療法で、漫然投与は避けるとされています。原因が改善した時点で、減量・中止を検討するとされています。
出典元の要点(要約)
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
出典元のタイトル
引用原文「せん妄に対する薬物療法は,あくまでも症状をマネジメントするための対症療法であり,向精神薬の漫然投与は避けなければならない.」
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
出典元のタイトル
引用原文「せん妄の原因が改善された時点で,せん妄治療薬の減量・中止を検討する.」
FAQで迷いやすい判断を先に整理しておくと、急な混乱を前にしても見方をそろえやすくなります。認知症と同じにせず、急な変化、非薬物対応、薬の見直しを順に押さえることが大切です。
まとめ:認知症とせん妄で迷ったとき、まず押さえたい一歩
現場では、利用者さんが急に混乱すると、まず落ち着いてもらうことを優先したくなります。そうした場面で「本当にこの見方でよいのか」と不安になることもありますが、最初の一歩は多くはありません。
この記事で整理してきたのは、認知症とせん妄を同じにせず、急な変化と変動を見て、原因確認と非薬物対応を先に置き、薬は対症療法として捉える視点です。
明日から意識したい最初の一歩は、いつもと比べて急な変化があったかを先に見ることです。全部を一度に整えるのが難しい場面でも、この見方があるだけで、次の確認や相談につなげやすくなります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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更新履歴
- 2025年9月23日:新規投稿
- 2026年2月20日:最新情報に基づき加筆・修正
- 2026年4月6日:内容を全面的にリライト
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