冬の換気は必要と分かっていても、窓を開けると「寒い」と言われ、介助の手も止まりやすい。現場では、理想どおりに回らない場面があります。
だからこそ、全部を一度に徹底するより、まずは機械換気と2方向の窓など、押さえる点を絞って整理するほうが現実的です。
この記事を読むと分かること
- 換気の基本整理
- 2方向換気の考え方
- エアコンの限界
- CO2確認の視点
- 嘔吐時の換気
一つでも当てはまったら、この記事が役に立ちます
結論:介護現場の冬の換気は「機械換気」と「2方向の窓」で整理する

現場では、換気の必要性は分かっていても、介助や見守りの合間に何を優先するか迷いやすいものです。
だからこそ、まずは機械換気と自然換気を分けて考え、見る場所を絞って整理します。
まずは機械換気と自然換気を分けて考える
室内換気は重要ですが、やり方を混ぜて考えると迷いやすくなります。
エビデンスでは、24時間換気システムや換気扇を使う機械換気と、窓やドアから風の流れを作る自然換気を分けて示しています。窓を使う場合は、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施するとされています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として室内換気が重要です。24時間換気システムや換気扇等を活用した機械換気を行うか、窓やドアから風の流れを作る自然換気を行います。窓を使った換気では、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施しましょう。通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要です。
エアコンだけで換気しているとは限らない
冬場は暖房を使うため、空気も入れ替わっているように感じることがあります。
ただ、エビデンスでは通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要とされています。暖房と換気は同じではない、と分けて捉えます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として室内換気が重要です。24時間換気システムや換気扇等を活用した機械換気を行うか、窓やドアから風の流れを作る自然換気を行います。窓を使った換気では、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施しましょう。通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要です。
食堂や休憩室等はCO2センサー等で確認する
食堂や休憩室は、人が集まる一方で、換気の状態が見えにくい場所です。
そのため、エビデンスでは二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等で二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的とされています。食堂や休憩室等で確認する対応が効果的とされています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
食堂や休憩室等では、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等で二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的です。
冬の換気は、機械換気と自然換気を分けて考え、窓を使う場合は2方向の窓を数分間程度・全開で頻回に実施し、食堂や休憩室等ではCO2センサー等で確認する対応が示されています。
介護現場の冬の換気で起きやすい事例と押さえるべき視点

現場では、換気の必要性は分かっていても、何を基準に見直せばよいかが曖昧になりやすいものです。
ここでは、エビデンスに沿って、介護現場で整理しやすい事例を絞って確認します。
窓を使う換気で、何を基準に見ればよいか迷う場面
| 状況 | 窓を使って自然換気を行う場面です。 |
|---|---|
| 困りごと | 窓の開け方をどう整理するかが分かりにくくなります。 |
| よくある誤解 | 窓を開けること自体が換気だと捉えてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | エビデンスでは、窓を使う換気は2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施すると示されています。 |
自然換気は、窓やドアから風の流れを作る方法として整理されています。風の流れができるよう、2方向の窓で行うことが示されています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として室内換気が重要です。24時間換気システムや換気扇等を活用した機械換気を行うか、窓やドアから風の流れを作る自然換気を行います。窓を使った換気では、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施しましょう。通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要です。
エアコンを使っていると、換気もできていると思いやすい場面
| 状況 | 冬場はエアコンを使う時間が長くなります。 |
|---|---|
| 困りごと | 暖房と換気の違いが混ざりやすくなります。 |
| よくある誤解 | 通常のエアコンに換気機能があると考えてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | エビデンスでは、24時間換気システムや換気扇等を使う機械換気と、窓やドアから行う自然換気を分けて示しています。 |
冬の換気では、暖房を使うことと、空気を入れ替えることを同じにしない整理が必要です。まずは機械換気と自然換気を分けて考えます。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として室内換気が重要です。24時間換気システムや換気扇等を活用した機械換気を行うか、窓やドアから風の流れを作る自然換気を行います。窓を使った換気では、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施しましょう。通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要です。
食堂や休憩室等の換気状態が見えにくい場面
| 状況 | 食堂や休憩室等、人が集まる場所です。 |
|---|---|
| 困りごと | 換気の状態を感覚だけで見てしまいやすくなります。 |
| よくある誤解 | 場所ごとの確認をしなくてもよいと考えてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | エビデンスでは、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等で二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的とされています。 |
人が集合する場所では、CO2センサー等で二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的とされています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
食堂や休憩室等では、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等で二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的です。
嘔吐物処理を急ぐあまり、換気が抜けやすい場面
| 状況 | 嘔吐物処理が必要になった場面です。 |
|---|---|
| 困りごと | 目の前の処理を優先しやすくなります。 |
| よくある誤解 | 処理が先で、換気は後でもよいと考えてしまうことです。 |
| 押さえるべき視点 | エビデンスでは、嘔吐物処理の際は窓を開けて換気を行い、手袋等を着用すると示されています。 |
嘔吐物処理では、処理と換気を切り分けずに考える必要があります。嘔吐物処理の際は、窓を開けて換気を行い、手袋等を着用します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省高齢者介護施設における感染対策マニュアル 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/000500646.pdf
嘔吐物処理の際は窓を開けて換気を行い、手袋等を着用する。
介護現場の冬の換気では、窓を使う換気の見方、エアコンとの違い、食堂や休憩室等での確認、嘔吐物処理の際の換気を分けて整理します。
介護現場の冬の換気は、なぜ迷いやすいのか

現場では、換気が大事だと分かっていても、何を基準に見ればよいかが曖昧になることがあります。
ここでは、エビデンスに沿って、冬の換気が迷いやすくなる理由を順に整理します。
換気の方法が一つではないから
| 建前 | 室内換気を行えばよい、という理解です。 |
|---|---|
| 現実 | 機械換気と自然換気が混ざって考えられやすく、何を確認すればよいか迷いやすくなります。 |
| 原因 | エビデンスでは、24時間換気システムや換気扇による方法と、窓やドアから風を入れる方法を分けて示しています。 |
| 押さえる視点 | まずは、機械換気と自然換気を分けて見ます。 |
換気が迷いやすいのは、必要性よりも、方法の整理が先に必要なことが一因と考えられます。機械換気と自然換気が方法として挙げられています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として、室内換気を徹底することが重要です。具体的には、十分な機械換気(24時間換気システムや換気扇)、または、自然換気(窓やドアから風を入れて空気の流れを作ること)が方法として挙げられます。新型コロナウイルス等の微粒子を室外に排出するためには、機械換気等を活用して、換気を行い、部屋の空気を入れ換えることが必要です。室内温度が大きく上がらない又は下がらないよう注意しながら、定期的な換気を行いましょう。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるよう、2方向の窓を、数分間程度、全開にする形でできるだけ頻回に実施するようにしましょう。機械換気による常時換気を行う場合、定期的な機械換気装置の確認やフィルタ清掃等を実施する必要があります。
窓を開けるだけでは、風の流れまで見えにくいから
| 建前 | 窓を開ければ自然換気になる、という捉え方です。 |
|---|---|
| 現実 | 窓を開けても、風の流れをどう作るかまで意識しにくくなります。 |
| 原因 | エビデンスでは、窓を使う場合は2方向の窓を、数分間程度、全開にする形で、できるだけ頻回に実施するとされています。 |
| 押さえる視点 | 「窓を開けたか」だけでなく、風の流れができる形になっているかを見る必要があります。 |
冬の換気が難しく感じやすいのは、窓を開ける行為そのものより、空気の流れを作る見方が求められることが一因と考えられます。風の流れができるよう、2方向の窓を数分間程度、全開にする形でできるだけ頻回に実施すると示されています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として、室内換気を徹底することが重要です。具体的には、十分な機械換気(24時間換気システムや換気扇)、または、自然換気(窓やドアから風を入れて空気の流れを作ること)が方法として挙げられます。新型コロナウイルス等の微粒子を室外に排出するためには、機械換気等を活用して、換気を行い、部屋の空気を入れ換えることが必要です。室内温度が大きく上がらない又は下がらないよう注意しながら、定期的な換気を行いましょう。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるよう、2方向の窓を、数分間程度、全開にする形でできるだけ頻回に実施するようにしましょう。機械換気による常時換気を行う場合、定期的な機械換気装置の確認やフィルタ清掃等を実施する必要があります。
人が集まる場所は、一時的に換気不足になりやすいから
| 建前 | 施設内は同じように換気を見ればよい、という考え方です。 |
|---|---|
| 現実 | 食堂や休憩室、更衣室、中廊下などは、一時的に換気不足になりやすくなります。 |
| 原因 | エビデンスでは、人が集合する場所では二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等で確認する対応が効果的と考えられています。 |
| 押さえる視点 | 場所ごとに同じように考えるのではなく、人が集まる場所を意識して見る必要があります。 |
換気の迷いが残りやすいのは、場所によって見方を変える必要があることが一因と考えられます。特に、人が集合する場所では、二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的と考えられています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
人が集合する場所は一時的に換気不足になりやすいことを踏まえ、特に、食堂、休憩室、更衣室、中廊下等においては、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等により、混雑する時間帯でも二酸化炭素濃度が目安を下回っていることを確認する等の対応が効果的と考えられます。
換気だけで感染対策が完結するわけではないから
| 建前 | 換気をすれば十分だと考えたくなる場面があります。 |
|---|---|
| 現実 | 介護現場では、利用者と密接に関わるため、標準予防策と感染経路別の予防策もあわせて考える必要があります。 |
| 原因 | エビデンスでは、感染経路の遮断の基本は標準予防策と感染経路別の予防策であると示されています。 |
| 押さえる視点 | 換気は大切ですが、それだけで切り分けず、感染経路を遮断する中の一つとして捉える必要があります。 |
冬の換気が難しく感じるのは、窓や設備だけの話では終わらないことが一因と考えられます。介護の場では、感染経路の遮断の基本は標準予防策と感染経路別の予防策であると示されています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
感染経路の遮断の基本となるのは、『標準予防策(スタンダード・プリコーション)』と『感染経路別の予防策』である。職員は、サービス提供の過程で利用者と密接に関わるため、注意が必要である。さらに、職員自身が、病原体を拡げないよう日頃から健康管理に心がけるとともに、仮に感染症にかかった場合や、咳・発熱等の症状が出た場合は、その職員が安心して休めるような職場環境づくりも必要である。
介護現場の冬の換気では、機械換気と自然換気を分けて考え、風の流れや人が集合する場所を確認し、標準予防策と感染経路別の予防策もあわせて整理します。
介護現場の冬の換気で迷いやすいことQ&A
現場では、換気の必要性は分かっていても、細かな判断になると迷いやすいものです。
ここでは、エビデンスで確認できる範囲に絞って、よくある疑問を整理します。
- Q冬の換気は、どのように考えるのが基本ですか?
- A室内換気は重要であり、24時間換気システムや換気扇等を使う機械換気、または窓やドアから風の流れを作る自然換気で行うことが基本です。窓を使う場合は、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で、できるだけ頻回に実施するとされています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として、室内換気を徹底することが重要です。具体的には、十分な機械換気(24時間換気システムや換気扇)、または、自然換気(窓やドアから風を入れて空気の流れを作ること)が方法として挙げられます。新型コロナウイルス等の微粒子を室外に排出するためには、機械換気等を活用して、換気を行い、部屋の空気を入れ換えることが必要です。室内温度が大きく上がらない又は下がらないよう注意しながら、定期的な換気を行いましょう。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるよう、2方向の窓を、数分間程度、全開にする形でできるだけ頻回に実施するようにしましょう。機械換気による常時換気を行う場合、定期的な機械換気装置の確認やフィルタ清掃等を実施する必要があります。
- Qエアコンを使っていれば、換気もできていると考えてよいですか?
- Aそのようには整理されていません。エビデンスでは、通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要とされています。通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要です。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
エアロゾル感染対策として室内換気が重要です。24時間換気システムや換気扇等を活用した機械換気を行うか、窓やドアから風の流れを作る自然換気を行います。窓を使った換気では、2方向の窓を数分間程度、全開にする形で頻回に実施しましょう。通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要です。
- QCO2センサーは、どの場所で考えるとよいですか?
- Aエビデンスでは、食堂や休憩室等で、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等により二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的とされています。食堂や休憩室等で確認する対応が効果的とされています。
出典元の要点(要約)
厚生労働省老健局
介護現場における感染対策の手引き 第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001155694.pdf
食堂や休憩室等では、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)等で二酸化炭素濃度を確認する対応が効果的です。
- Q嘔吐物処理の場面でも、換気は必要ですか?
- Aはい。エビデンスでは、嘔吐物処理の際は窓を開けて換気を行い、手袋等を着用すると示されています。窓を開けて換気を行い、手袋等を着用します。
出典元の要点(要約)
厚生労働省
高齢者介護施設における感染対策マニュアル 改訂版
https://www.mhlw.go.jp/content/000500646.pdf
嘔吐物処理の際は窓を開けて換気を行い、手袋等を着用する。
FAQでは、冬の換気の基本、エアコンとの違い、CO2センサーを考える場所、嘔吐物処理の際の換気を整理しました。
まとめ:介護現場の冬の換気で、明日から無理なく見直したいこと
冬の換気は、必要性が分かっていても、現場では一度にすべてを整えるのが難しいことがあります。そのため、まずは機械換気と自然換気を分けて考え、窓を使う場合は2方向の窓で風の流れを作れるかを確認します。
あわせて、食堂や休憩室等では、CO2センサー等で確認する対応が効果的とされています。感染経路の遮断の基本は、標準予防策と感染経路別の予防策であると示されています。
最後までご覧いただきありがとうございます。この記事が、介護現場の冬の換気を見直すきっかけとしてお役に立てれば幸いです。
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更新履歴
- 2025年11月22日:新規投稿
- 2026年3月11日:より詳細なエビデンス(根拠)に基づき解説を充実させるとともに、最新のサイト基準に合わせて構成・レイアウトを見やすく刷新。








