認知症ケアにおける「その人らしさ」とは?―自己実現につなげる実践ポイント

その人らしさ記事のタイトル画像 コラム

しいシフト、山積みの記録、転倒予防…気づけば「こなすこと」が目的になりがち。声かけの正解が見えず、「これでいいのかな?」と不安になる瞬間、現場では誰にでもあります。そんなモヤモヤに、根拠に基づいた実践で応えます。📝🌱

認知症ケアの結論はシンプルです。「その人らしさ」を軸に、意思形成→意思表明→意思実現を支えること。言葉が難しい場面でも、表情・視線・手の力などの非言語サインを“意思”として扱い、小さな選択肢や役割を設計すれば、ケアは作業から専門実践へ。明日から使える観察・記録・可視化の手順で、自己実現と社会参加につなげましょう。✨🔍

💡この記事を読んで分かる事
「観察→意味づけ→計画→役割化→環境調整→可視化」の流れ、非言語サインの拾い方、1行で残す「今日のらしさ」記録、笑顔・参加などのKPI設計まで、現場で明日から実装できる具体策が分かります。


🔷結論:『その人らしさ』は“意思決定支援の3ステップ”で実装できる

忙しさで“こなす”に寄りがちな現場でも、手順をそろえれば迷いは減ります。ここでは結論として、明日から動かせる最低限の型を提示します。焦らず、小さく始めましょう。🌱

介護のポイントを解説する若い女性職員のイメージ

🔶やることはこの順でOK(具体策)

観察→意味づけ→計画→役割化→環境調整→可視化を、ガイドラインの意思形成→意思表明→意思実現に対応づけて回します。現場状況に応じて「短時間の観察→日々の選択機会→『今日のらしさ』1行記録→定期的(例:週次)の可視化」を目安に運用し、時間・頻度・指標はチームで合意して調整します。📋

  • 観察:好き/嫌い・順番・道具・関わり・反応をメモ
  • 選択:器・席・服・曲など、必ず1つ本人が選べる場面を設計
  • 記録:「〇〇のとき△△に安心」と1行で可視化
  • KPI(例):笑顔・自発発言・参加回数・拒否頻度など。確認頻度や項目は施設の合意に沿って設定

🔶非言語サインも“意思”として扱う

言葉が難しい場面でも、表情・視線・手の力・身体の向きは重要なメッセージ。時間・場所・相手の文脈とセットで読み取り、反復して再現できるかをチームで確認します。例:視線の固定→その物への関心、握りの強弱→拒否/同意の兆候など。

🔶安全と自律の両立は「段階づけ」で叶える

軽作業×短時間×座位から開始し、道具の安全加工(角・重さ・滑り止め)と中止基準を事前共有。成功体験を小刻みに積むことで、本人の主体性と場の安定が両立します。見守り合図(手を止める/視線が外れる等)も決めておくと安心です。🛡️

小さな観察と選択の積み重ねが、「その人らしさ」を毎日の自己実現へとつなげます。無理に変えず、合意した型で淡々と続けることが最短ルートです。🤝

※出典

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)
要約:認知症の人が生活の中で意思を発揮できるよう、意思形成→意思表明→意思実現の連続プロセスを提示。言語化が難しい場合も表情・視線等の非言語サインを“意思”として扱うことを明確化。事前の好み把握、選択肢の具体化、家族・専門職の協働、記録と振り返りによる継続的支援を求める。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症施策推進基本計画(第1期)
要約:本人の意思尊重と社会参加を柱に、「認知症になっても自分らしく暮らし続けられる」共生社会を目指す国家計画。早期診断・支援、地域包括ケア、認知症バリアフリー、家族支援、人材育成を包括。医療・介護連携と当事者参画を促し、日常の選択機会の保障を重視する。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:介護予防マニュアル 改訂版(平成24年)
要約:高齢者の心身機能の維持向上を図り、介護予防の目的に「自己実現・生きがい・自分らしい生活」を位置づける。運動・栄養・口腔・社会参加の各プログラムや評価指標を提示し、地域での継続参加と小さな役割づくりによる二次予防の実装を促す。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1_1.pdf

組織名:日本看護研究学会雑誌
タイトル名:看護学分野における『その人らしさ』の概念分析
要約:「その人らしさ」を看護学の視点から概念分析。価値観の継続性、独自性、尊厳の保持、他者による承認などの構成要素と、その表れとしての行動様式・選好・感情表出を整理。ケアは能力の有無の判定ではなく、安心して自分でいられる条件の同定であると示唆する。
URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/40/2/40_20161207005/_pdf

組織名:国立長寿医療研究センター
タイトル名:研修教材「パーソンセンタードケアから互恵ケアへ」
要約:パーソンセンタードケアを基盤に、互恵(reciprocity)の視点を加え、利用者を支援される側だけでなく貢献する主体として位置づける研修教材。小さな役割付与、環境調整、コミュニケーションの工夫により、主体性と参加を高める実践ポイントを示す。
URLhttps://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/documents/16_ninchisho_B5_P03_P18.pdf


🔷事例:「よくあるケース—小さな役割が“自己実現”を押し上げる3選」

忙しい現場でも導入しやすい3つの“型”を紹介。非言語サイン→役割→安全づくり→可視化の流れで、明日から動かせるイメージを掴みましょう。😊

楽カイ、挿入画像。ケースをイメージするノートの画像

🔶ケース1:元大工×工具点検

午後に不穏が出やすい方へ、軽量ドライバーの「点検役」を依頼。手にした瞬間に背筋が伸び、短い集中のあと表情がやわらぐ。作業は座位×5分以内で。🔧

  • ねらい:馴染みの役割で有能感を喚起
  • 非言語サイン:対象への視線固定、持ち替えが滑らか
  • 安心条件:静かな環境、滑り止めマット、安全加工(角・重さ)
  • 合図/中止基準:「手が止まる/視線が外れる」で終了
  • KPI:不穏時間↓、参加回数↑、笑顔回数↑
  • 1行記録:「15:00 静かな環境で工具点検を任せると集中→表情緩む。5分で終了。

🔶ケース2:料理好き×配膳係

配膳トレーを軽量化し、器の並べ替えを一任。好きな器を選ぶと姿勢が前傾し、食前の拒否が和らぎ摂取量が上向く。選択肢は2択に限定。🍽️

  • ねらい:選択の可視化で主体性を引き出す
  • 非言語サイン:器を拭く、左右対称に並べたがる
  • 安心条件:混雑前の静かな時間、滑りにくいトレー
  • 合図/中止基準:疲労サイン(ため息/手の力低下)で終了
  • KPI:主食/副菜の摂取量↑、拒否頻度↓、声かけ回数↓
  • 1行記録:「17:30 器を2択で提示→配膳役を依頼。前傾姿勢と会話増。摂取量向上。

🔶ケース3:園芸好き×朝の水やり

ベランダにミニ鉢の見回り役を設定。指先が土に触れると表情がほどけ、朝の会話が自然に増える。軽いジョウロと安全動線を整える。🌿

  • ねらい:日課化で1日のリズムを整える
  • 非言語サイン:葉先をそっと撫でる、湿り気の確認
  • 安心条件:柵のある動線、日差し弱め、滑り止め靴
  • 合図/中止基準:暑熱/ふらつきで即終了
  • KPI:午前の自発発言↑、活動参加↑、昼寝過多↓
  • 1行記録:「9:00 水やり役を一緒に実施。葉を撫で笑顔多い。午前の会話増。

正解は一つではありません。生活史に合わせて短時間×安全×成功確率高めで試し、記録→共有→微調整をくり返す――それが続けるコツです。🌱

※出典

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)
要約:意思形成→表明→実現の3段階で支援する枠組みを提示。言語化が難しくても表情・視線・身振り等の非言語を“意思”として捉える立場を明示。事前把握・選択肢の具体化・記録と振り返り・多職種協働で継続的に本人の選好を実現することを求める。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症施策推進基本計画(第1期)
要約:「認知症になっても自分らしく暮らし続けられる」社会を政策の柱に据え、本人の意思尊重と社会参加を重視。地域包括ケア、当事者参画、人材育成を推進し、現場では安全と自律の両立、日常の選択機会の確保、役割参加の機会提供が必要とされる。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:介護予防マニュアル 改訂版(平成24年)
要約:介護予防の到達目標として「自己実現・生きがい・自分らしい生活」を位置づける文献。運動・栄養・口腔・社会参加の支援と評価指標を示し、地域での継続参加や小さな役割付与が生活の継続性と意欲の維持に有効であることを解説している。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1_1.pdf

組織名:日本看護研究学会雑誌
タイトル名:看護学分野における『その人らしさ』の概念分析
要約:「その人らしさ」を価値観の継続性、独自性、尊厳の保持、他者からの承認などで構成。行動様式や選好、感情表出として日常に現れることを示す。ケアは能力判定ではなく、安心して自分でいられる条件の同定に焦点を当てるべきと論じる。
URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/40/2/40_20161207005/_pdf

組織名:国立長寿医療研究センター
タイトル名:研修教材「パーソンセンタードケアから互恵ケアへ」
要約:人を支援される側に限定せず、貢献する主体として扱う互恵的アプローチを提案。小さな役割付与、環境調整、コミュニケーションの工夫が自己効力感と参加を高めることを具体例で説明し、現場実装のヒントを提供する。
URLhttps://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/documents/16_ninchisho_B5_P03_P18.pdf


🔷理由:「政策・指針・学術が“その人らしさ→自己実現”を後押しする」

現場の工夫を“思いつき”で終わらせないために、なぜそれが必要なのかを裏づける根拠を一度そろえましょう。政策→実務ガイド→学術の順で、実装の意味がクリアになります。🔎

介護の対応に悩む若い女性職員のイメージ

🔶政策の方向性—「自分らしく暮らし続ける」を社会で保障

国家計画は、認知症になっても本人の意思尊重と社会参加を柱に据えています。現場は安全と自律の両立を前提に、日常の選択機会と役割参加を用意する責務があります。🏛️

  • 実装の要点:
    • 日常の選択肢を具体化(器・席・時間帯など)
    • 小役割の付与で貢献感と帰属を生む
    • 環境調整でリスクを下げて挑戦を支える

🔶実務ガイドの骨格—意思形成→表明→実現の支援

厚労省ガイドは、言語が難しい場面でも非言語サインを“意思”として扱うことを明示。意思形成→意思表明→意思実現の連続プロセスで、事前把握→選択肢提示→実践→振り返り→記録のサイクルを回します。🔁✨

🔶学術的基盤—『その人らしさ』の構成要素を言語化

看護学の概念分析は、価値観の継続性・独自性・尊厳・他者からの承認などを中核に整理。評価は“できる/できない”ではなく、安心して自分でいられる条件の同定が目的だと示します。📚😊

🔶介護予防×互恵ケア—小さな役割が自己実現を押し上げる

介護予防は自己実現・生きがいを目的に据えます。さらに互恵ケアは、支援される側にとどめず貢献する主体として関わる視点を提案。🌱

  • 実装の流れ:
    • 生活史から好み/安心条件を抽出📝
    • 短時間×安全加工の役割で成功体験を設計🔧
    • 変化をKPI(笑顔・参加・拒否頻度等)で可視化📈

根拠があるから、チームで続けられます。明日からは小さな選択肢と短時間の役割を一つだけ増やし、記録→共有→微調整で循環させましょう。🧭

※出典

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)
要約:認知症の人の意思を生活場面で実現するための枠組みを提示。意思形成・表明・実現の連続性を明確化し、言語化が難しい場合でも表情や視線、身体所作などの非言語を“意思”として扱うこと、事前把握・選択肢の具体化・振り返り・記録をチームで継続する重要性を示す。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症施策推進基本計画(第1期)
要約:「認知症になっても自分らしく」を実現する共生社会の設計図。本人の意思尊重と社会参加、地域包括ケアの推進、当事者参画、人材育成を包括。現場では日常の選択機会と役割参加を確保しつつ、安全と自律の両立、成果の可視化を求める政策方向を示す。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:介護予防マニュアル 改訂版(平成24年)
要約:介護予防の目的を「自己実現・生きがい・自分らしい生活」に置き、運動・栄養・口腔・社会参加の実施手順と評価指標を整理。地域での継続参加や役割付与により主体性を高め、生活の継続性を支える実務的ポイントを提示する。現場の活動設計に転用しやすい。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1_1.pdf

組織名:日本看護研究学会雑誌
タイトル名:看護学分野における『その人らしさ』の概念分析
要約:「その人らしさ」を複合概念として捉え、価値観の一貫性、個の独自性、尊厳の保持、他者承認などの中核要素を抽出。日常の行動様式や選好、感情表出にどう表れるかを示し、ケア評価の焦点を“能力判定”から“安心条件の同定”へ転換する視座を与える。
URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/40/2/40_20161207005/_pdf

組織名:国立長寿医療研究センター
タイトル名:研修教材「パーソンセンタードケアから互恵ケアへ」
要約:利用者を支援される存在に固定せず、相互性を重視して貢献の機会を設計する教育資料。小さな役割付与や環境調整、コミュニケーションの工夫を通じて、自己効力感と場への参加を高める実践のヒントを多数提示し、現場導入の再現性を高める。
URLhttps://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/documents/16_ninchisho_B5_P03_P18.pdf


🔷よくある質問(FAQ)

介護マニュアルの内容を指差して説明する若い女性職員のイメージ
Q
忙しくて時間がない。最初の一歩は何をすればいい?
A

交代直後の10分だけ「好き/嫌い・順番・道具・関わり・反応」を観察し、1日1回は本人が選べる場面(器・席・服・曲など)を用意。最後に「今日のらしさ」1行記録を申し送りに残します。

Q
言葉が出にくい方の意思は、どう読み取ればいい?
A

非言語サインも“意思”として扱います。表情・視線・握りの強さ・身体の向きなどを時間/場所/相手の文脈とセットで記録し、同様の場面で再現性があるかをチームで確認します。

Q
役割を任せたいが、安全が心配。導入のコツは?
A

段階づけが基本です。①軽作業×短時間×座位で開始 ②道具は安全加工(角取り・軽量化・滑り止め) ③中止基準(手が止まる/視線が外れる等)を事前共有。小さな成功体験を積みます。

Q
効果が見えない。何を評価指標(KPI)にすればいい?
A

笑顔回数・自発発言・参加回数・拒否頻度・滞在時間などを週次で定点観測。介入(何をしたか)→結果(何が変わったか)を一文で紐づけ、ベースラインと比較します。

Q
家族やチームと目線がズレる。どうそろえる?
A

初回に生活史・価値観・安心条件を共有し、目標→役割→安全策→評価の合意メモを作成。観察記録(写真/短動画は施設方針に沿う)とKPIを共有し、月1の短時間レビューで仮説を更新します。

※出典

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)
要約:認知症の人の意思を生活場面で実現するため、意思形成→意思表明→意思実現の連続支援を示す。言語化が難しい場合は表情・視線など非言語も“意思”と捉え、事前把握→選択肢の具体化→実践・記録・振り返りをチームで継続する重要性を定義。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:認知症施策推進基本計画(第1期)
要約:「認知症になっても自分らしく暮らせる」共生社会の実現を掲げ、本人の意思尊重・社会参加・地域包括ケア・当事者参画・人材育成を包括。現場には安全と自律の両立、日常の選択機会や役割参加の確保、成果の可視化と共有を求める政策方向を示す。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf

組織名:厚生労働省
タイトル名:介護予防マニュアル 改訂版(平成24年)
要約:介護予防の目的を「自己実現・生きがい・自分らしい生活」に置き、運動・栄養・口腔・社会参加のプログラムと評価指標を提示。地域での継続参加や小さな役割付与により主体性と生活の継続性を高める実務的アプローチをまとめ、現場実装に資する。
URLhttps://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1_1.pdf

組織名:日本看護研究学会雑誌
タイトル名:看護学分野における『その人らしさ』の概念分析
要約:「その人らしさ」を価値観の継続性・独自性・尊厳・他者承認などの要素で構造化し、日常の行動様式や選好、感情表出として現れることを示す。評価の焦点を“できる/できない”から、安心して自分でいられる条件の同定へ移す視座を提供。
URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/40/2/40_20161207005/_pdf

組織名:国立長寿医療研究センター
タイトル名:研修教材「パーソンセンタードケアから互恵ケアへ」
要約:パーソンセンタードケアを基盤に、互恵性を加えて利用者を貢献する主体として位置づける。小さな役割付与、環境調整、コミュニケーションの工夫で自己効力感と参加を高める実践ポイントを示し、現場での再現性ある導入のヒントを提供。
URLhttps://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/documents/16_ninchisho_B5_P03_P18.pdf


🔷まとめ:「意味を共有し、1行から動かす—明日も続けられる設計に」

“その人らしさ”は特別なスキルより、合意した型を淡々と続ける力で形になります。小さな成功を可視化して、チームで明日へつなげましょう。🌱

🔶要点の再掲

「その人らしさ」は安心して自分でいられる条件の重なり。言葉が出にくい時も非言語サインを“意思”として扱い、意思形成→表明→実現の流れで支えます。📌

🔶今日からできる3ステップ

交代直後10分観察(好き/嫌い・順番・道具・関わり・反応)👀
1日1回の選択機会(器・席・服・曲など)🎯
「今日のらしさ」1行記録+週次KPI(😊笑顔・🗣自発発言・🤲参加回数・⤵拒否頻度)✍️

🔶チーム導入と合意形成のコツ

段階づけ×安全加工×中止基準をテンプレ化し、生活史・安心条件を最初に共有。短時間レビューで仮説更新し、成功要因をボードで見える化。🤝

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出典:
厚生労働省
認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf

厚生労働省
認知症施策推進基本計画(第1期)
https://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf

厚生労働省
介護予防マニュアル 改訂版(平成24年)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1_1.pdf

日本看護研究学会雑誌
看護学分野における『その人らしさ』の概念分析
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/40/2/40_20161207005/_pdf

国立長寿医療研究センター
研修教材「パーソンセンタードケアから互恵ケアへ」
https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/documents/16_ninchisho_B5_P03_P18.pdf

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